商品URLからAIで動画を試作する方法を紹介したECグロースチャンネルの動画サムネイル

この記事で分かること

  • AIで商品説明動画を試作した実例と、できあがった動画の課題
  • 商品情報・構成案から制作を進める5つのステップ
  • 公開前の確認項目と、費用・広告効果の見方

商品を動画で紹介したくても、撮影場所の準備、出演者の手配、編集作業まで考えると、なかなか着手できない。そんなEC事業者にとって、AIによる動画生成は試作の選択肢になります。

ECグロースチャンネルでは、商品ページをもとにソファーのPR動画をAIで作った例を紹介しています。新規の撮影をせずに動画案を作れた一方で、商品の動作や構成には修正が必要でした。AIで試作する工程と、販売に使える品質へ仕上げる工程を分けて考えることが、導入のポイントです。

本記事では動画の内容を整理し、商品情報の渡し方、制作手順、公開前のチェック方法まで解説します。

元動画:2026年9月15日公開/本記事の確認日:2026年9月30日。制作手順・依頼例・チェックリストは、動画の示唆をもとに記事用に補足しています。掲載する生成映像は試作例であり、実商品の使用実演や広告成果の証明ではありません。

執筆者プロフィール

この記事の監修者
この記事の監修者

株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。

本記事は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Qoo10などのECモール支援を手がける株式会社Wacworksの代表取締役社長 舟瀬 悠が監修しています。また、当サイトのコンテンツは、株式会社Wacworksが定める「コンテンツ制作・編集ポリシー」に基づいて制作しています。

動画で見る:AIで商品説明動画を試作した事例

元動画では、AIで作成した映像を実際に再生し、出演者が良い点と気になる点を振り返っています。全編はECグロースチャンネルの動画で確認できます。

商品URLから、どこまで動画を作れたのか

商品ページと広告の目的を伝えて試作

動画内で示された指示は、商品URLに加え、縦型のショート動画にすること、Meta広告で配信して購入につなげたいこと、商品詳細を参考にすることを伝えたものでした。商品の見せ方を一場面ずつ細かく指定したわけではありません。

出演者は、約5分待って試作ができたと説明しています。ただし、これはそのときの生成に関する体験談です。仕組みの準備、内容確認、修正、配信設定まで含めた制作時間を示すものではありません。

商品URLとMeta広告向け縦型動画の目的を伝えた動画内の指示文
商品URLだけでなく、動画の向きと配信目的を伝えた例。動画3分22秒より。 出典:ECグロースチャンネル(該当場面を見る)。

この画面には、商品ページの取得に失敗した表示もあります。URLを渡せば必要な情報を必ず読み取れるとは限らないため、実務では自社の仕様表や使用許可のある商品画像も用意し、どの情報を確認できたかを先に確かめる必要があります。

使ったのはClaude CodeとGoogleのVeo

動画の終盤では、Claude Codeを使いながらGoogleのVeoで複数の短い動画を作り、それらをつなぐ仕組みにしていると説明しています。商品URLを渡すだけで成立しているように見えても、動画生成と連結を進める環境が前提にあります。

公式情報でも、Claude Codeはファイル編集やコマンド実行などを行う開発支援ツールとして案内されています。また、GoogleのVeo 3.1には、テキストや画像を使った動画生成、縦向き・横向きの指定などの機能があります。なお、元動画はVeoの具体的なバージョンを明示していません。(参照:Claude Code公式ドキュメント、GoogleのVeo公式ガイド)

一番の課題は「商品が正しく伝わるか」

試作を見た出演者は、ソファーのカバーが実物と同じ外れ方をしているのか、ソファーが主役なのに洗濯機の場面が目立っていないか、といった点を指摘しています。映像が滑らかでも、商品の機能や使い方が正確とは限りません。

見栄えの良さだけで採用せず、仕様・動作・伝える順序を実物と照合することが大切です。広告の導入として使う場合でも、実際と違う機能や使い方を見せてよいわけではありません。

AI生成したソファー動画の試作を確認する出演者。左側は洗濯機の場面
動画2分45秒の画面。左側はAI生成の試作映像で、実商品の実演ではありません。ソファーの説明と画面内の見せ方が合っているか、確認が必要な例です。 出典:ECグロースチャンネル(該当場面を見る)。

AI商品動画は、使う目的を決めてから作る

動画では、広告で興味を引くための映像と、ブランドの世界観を丁寧に伝える映像は、目的が異なると説明しています。最初に掲載先と役割を決めると、必要な品質や確認事項を整理できます。

※画面が狭い場合は、表を横にスクロールできます。

使う場所・目的AI動画で試すこと公開前に重視すること
広告の導入・興味喚起悩みや利用場面を変えた複数の構成案商品との一致、クリック後のページとのつながり
商品ページでの説明特徴を短く整理した説明のたたき台寸法・形状・操作手順などの正確さ
ブランドの世界観を伝える映像企画・絵コンテ・演出の候補色味、素材感、人物表現、ブランドらしさ

例えば広告の導入であれば、「どんな悩みを持つ人に、どの特徴を伝えるか」を1つに絞って試します。商品ページに載せる説明動画であれば、使い方が誤って伝わらないことを優先し、必要に応じて実写や説明図を組み合わせます。AIだけで全場面を作ることを目的にせず、伝えたい内容に合う素材を選びましょう。

EC事業者がAI商品動画を作る5つのステップ

ここからは、動画の実例を踏まえた実践手順です。完成品を一度で作ろうとせず、確認できる小さな単位に分けて進めます。

1.商品情報と、変えてはいけない条件をそろえる

商品名、対象のお客様、主な特徴、寸法、素材、使用方法をまとめ、参照画像と一緒に渡します。特に、色、部品の数、開閉・取り外しの動き、付属品などは、AIが勝手に変えないよう明記します。

資料にない機能や効果は補わず、不明点として返してもらう形にします。URLから情報を取得できなかった場合も、推測で制作を続けず、必要な情報を追加してから進めます。

2.伝える内容を1つに絞り、構成案を確認する

最初に完成動画を依頼するより、場面ごとの表を作って確認すると修正点を見つけやすくなります。表には「映すもの」「伝える特徴」「字幕・音声」「根拠となる商品情報」を並べます。

例えば、困りごとの提示、商品の特徴、利用イメージ、商品ページへの案内という順序を作ります。これは構成の一例です。商品の説明より背景や人物が目立つ場合は、この段階で主役を整理しましょう。

3.短い場面ごとに生成して確認する

元動画でも、複数の短い動画を作ってつなぐ方法が紹介されています。場面を分けると、不自然な動きが出た箇所だけを見直しやすくなります。

各場面で、商品形状、色、サイズ感、人物との接触、背景との比率を確認します。カバーの取り外しなど、正確な動作が重要な場面で再現が難しい場合は、実物を撮影した素材や静止画による説明に切り替えます。

4.字幕・音声・映像を合わせて仕上げる

個々の映像ができたら、つないだ状態で見直します。字幕が話している内容と合っているか、前後で商品や人物が変わっていないか、音声なしでも要点が分かるかを確認してください。

セール価格や期間、配送条件などを入れる場合は、掲載時点の商品ページとそろえます。細かな文字を生成映像の中に描かせるだけで済ませず、読みやすく正確に表示できる形で仕上げることが大切です。

5.1商品・1つの訴求から掲載効果を確かめる

最初は対象を広げすぎず、どの動画がどの訴求を試したものか分かるように管理します。広告で使うなら、配信条件や期間を記録し、クリック率だけでなく、商品ページへの到達、購入、広告費まで確認します。

商品ページに載せる場合も、掲載前後の購入率だけで効果を断定せず、価格、在庫、セール、流入元など、同時に変わった条件を確認します。生成できたことと売上につながったことは、分けて評価しましょう。

構成案を依頼するときの入力例

添付の商品仕様と、自社が使用権を持つ画像をもとに、商品紹介動画の構成案を作成してください。対象は[お客様像]、掲載先は[広告/商品ページ]、伝える特徴は[1つの特徴]です。場面ごとに、映像・字幕・音声・参照した仕様を表にしてください。商品の形状、色、部品、使い方は変更しないでください。資料にない機能や効果を追加せず、分からない点は質問としてまとめてください。まず構成案のみを作り、確認後に場面ごとの生成へ進めてください。

公開前に確認したい6つのポイント

  • 商品の一致:型番、色、形状、寸法、付属品が、販売する商品と合っているか。
  • 動作の正確さ:開閉、取り外し、組み立て、使用時の動きが、実物と矛盾していないか。
  • 説明の根拠:字幕や音声に、資料にない機能・効果・使用条件が追加されていないか。
  • 主役と構成:背景や人物の演出が目立ちすぎず、商品の特徴が伝わるか。
  • 映像・音声の整合:字幕の誤字、音声とのずれ、場面間の色や形の変化がないか。
  • 掲載条件:素材の使用権、利用ツールの商用利用条件、掲載先の動画・広告ルールを確認したか。

生成した人物や場面を、実際の購入者の体験談や商品の実証映像として見せないことも大切です。イメージ映像として使う場合は、その位置づけが分かるようにし、商品の説明自体は事実に合わせます。

費用と効果は「採用できた動画1本」で考える

元動画では、試作時の費用を抑えるために、機能の組み合わせや節約の工夫をしたと説明されています。動画内の金額は個別の試作に関する概算であり、誰でも同額で制作できる料金表ではありません。

自社で導入を判断するときは、生成に使った料金だけでなく、再生成、素材準備、確認、修正、編集にかかった時間も記録します。採用できる1本を完成させるまでに、合計でいくら・何時間かかったかを見れば、実写制作や既存素材を使う方法と比較しやすくなります。

制作費を抑えられたかと、広告・販売に役立ったかを別々に確認することが重要です。元動画では、この試作品を配信した結果の売上や広告効率は示されていません。自社で使う際は、小さく試して結果を確かめましょう。

まとめ:AIで試作し、商品への理解で仕上げる

AI動画生成は、撮影や編集の負担が大きく、動画施策に着手できなかったEC事業者が、商品紹介の案を試すきっかけになります。一方で、元動画のソファーの例のように、動作や見せ方が実物と合わない部分は残ります。

まずは商品情報をそろえ、構成案を確認し、短い場面ごとに生成・修正する流れを作りましょう。正確な説明が必要な部分は実写や図も使い、商品に合った動画へ仕上げることが大切です。

分析やページ制作など、動画以外の業務への広げ方は、関連記事ECモール×ChatGPT Astra活用法10選でも紹介しています。

商品ページや広告の、改善の優先順位を整理したい方へ

動画を増やす前に、集客、商品ページ、購入までの流れのどこに課題があるかを整理すると、取り組む施策を決めやすくなります。Wacworksでは店舗の販売状況や広告運用を分析し、改善に向けた提案を行っています。

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執筆者プロフィール

この記事の監修者
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株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。