商品マスタとは?【管理が重要な理由と3つの設定手順を解説】
「商品マスタって何?」
「マスタで管理するとどんなメリットがあるの?」
「管理する上で重要なポイントも教えてほしい!」
多くの商品を販売している店舗にとって、見逃せないのが商品マスタ。
そこで今回は商品マスタでの管理が重要な理由と、具体的な設定手順を解説します。
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目次
商品マスタとは?
商品マスタとはあらゆる商品の情報を1つにまとめ、見える化したものです。
型番や商品名といった代表的な情報から、JANコードやISBNコードなどの普段聞き慣れない情報までを登録していきます。
マスタに登録する情報は出品者によって異なり、多いと20以上の項目になる場合も。
このような複雑かつ多様な情報を管理しやすくするために、商品マスタは存在するのです。
商品マスタで管理する3つの要素
ここからは商品マスタで管理する情報について解説していきます。
管理する具体的な情報は以下のとおりです。
・商品の表面的な情報
・仕入れに関する情報
・商品の詳細情報
次から順番に見ていきましょう!
商品マスタで管理する情報①:商品の表面的な情報
まずは商品の表面的な情報を登録していきます。
商品名・商品ID・JANコード・型番などの情報は登録不可欠。
(JANコードとは商品を見分けるために発行される13桁のコード)
商品名や型番だけであると細かい管理ができないため、商品IDやJANコードなどの情報も登録します。
商品マスタで管理する情報②:仕入れに関する情報
仕入れ先に関する情報とは仕入れ先名・仕入れ単価・納期(リードタイム)などです。
このような情報を管理しておくと、いざ販売する際にもスムーズに出品できます。
例えば「利益率30%で販売したい!」「商品1個利益は3,000円確保したい!」と目標を立てたとしましょう。
過去の仕入れ単価が把握できていなければ、販売価格は設定できません。
そこで商品マスタから仕入れ単価が分かると、スムーズに価格設定できます。
他にも、仕入れ先から長期的に低価格で調達するためにも、仕入れ先情報は必要です。
商品マスタで管理する情報③:商品の詳細情報
商品の詳細情報とは商品サイズ・販売価格・購入ロットなどです。
いわゆる「絶対必要な情報ではないけれど。管理しておくと便利な情報」と言えます。
例えば商品サイズを管理しておくと、効率的な発送対応が可能。
毎回商品サイズを測る必要がないため、消費者へスピーディーに発送案内できます。
また、販売価格を管理しておけば、過去の価格と比較しながら出品できるもの。
キャンペーンやイベント開催時にも、適正価格で販売できます。
商品マスタ管理が重要な3つの理由
続いては商品マスタ管理が重要な理由を解説します。
具体的な理由は以下のとおりです。
・効率的に運用できる
・作業ミスを防止できる
・売上に影響する
次から順番に見ていきましょう!
商品マスタ管理が重要な理由①:効率的に運用できる
商品マスタで情報を管理しておくと、作業効率は驚くほど上がります。
例えば週末にキャンペーン開催を検討した場合、まず真っ先に把握しておく必要があるのは仕入れ価格と販売価格です。
この2つの正しい情報が分からなければ、いくらで打ち出せばよいか分かりません。
その際「過去の価格はいくらだったっけ?」「仕入れ先を業者に確認してみよう」と動いていては時間がかかります。
商品マスタで仕入れ先価格と販売価格を登録しておけば、そのような手間なく数分で確認可能です。
商品マスタ管理が重要な理由②:作業ミスを防止できる
商品マスタで情報を管理しておかなければ、同じ商品に対して別の情報が登録されます。
例えばマウスを販売する際、Amazonでは商品コードが「M-1」、Yahoo!ショッピングは「M-001」、楽天市場では「MM-1」など、異なる情報で登録されるのが一般的。
この状況においてAmazonでM-001と付けたキーボードを新たに販売したとしましょう。
同じ「M–001」の商品コードが異なる店舗で販売されています。
発送ミスを招くのは言うまでもなく、物流業者へ迷惑をかけてしまうケースもあるのです。
そのためにも商品マスタでミスを最小限防いでいきましょう。
(今回の場合は商品マスタで同商品・同一コードで登録がベスト)
商品マスタ管理が重要な理由③:売上に影響する
商品マスタで管理すると最終的には売上に影響します。
効率的に運用できればまとまった時間がつくれ、店舗運営に欠かせない戦略立案の時間が取れるもの。
作業ミスを防止できると、ミスをカバーするための余計な費用もかかりません。
「商品マスタで管理するのはめんどくさい」「いちいち登録するのは骨が折れる」と思う人もいますが、将来的にはプラスにつながるのは間違いないです。
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商品マスタ3つの管理手順
ここからは商品マスタの設定手順について解説します。
具体的な手順は以下のとおりです。
1.ルールを決める
2.登録・更新手順を統一化する
3.定期的に見直す
次から順番に見ていきましょう!
商品マスタの管理手順①:ルールを決める
出品者が1人であれば問題ありませんが、複数担当者がいる場合はルールを決めていきましょう。
とくに取り決めておきたいのは商品コードです。
商品コードはJANコードと違い、アルファベットでも設定可能。
ゆえに誰でも自由に設定できてしまうのです。
「桁数をあらかじめ決めておく」「1つの商品に1コードのみ」などのルールを定めておくと、管理も楽になります。
商品マスタの管理手順②:登録・更新手順を統一化する
設定ルールを決めたら、次は登録や更新手順の統一化です。
商品コードだけでなく、商品マスタではあらゆる情報を随時登録できます。
それはメリットでもあり、デメリットであるのも事実。
気付くと、他の社員が身に覚えのない商品名で出品している場合もあります。
そのためにもマニュアルを作成し、あらかじめ手順を統一化しておきましょう!
商品マスタの管理手順③:定期的に見直す
商品マスタへ登録した後は定期的な見直しを図っていきましょう。
見直しが習慣化すれば、作業効率はグッと上がります。
例えば販売終了した商品コードを随時削除しておくと、新規商品登録時にあやまって同じコードを使う心配もなくなるはず。
加えてデータ集計時も不要な情報が削除され、手間が省けます。
商品マスタを管理する上でのポイント
商品マスタを設定する上で欠かせないのが商品コードとお伝えしました。
ここでは設定時の一例を解説します。
まずは商品コードの桁数を大体決めておくのが大切です。
(今回は12桁で設定)
次にコードの設定ルールを決めていきます。
例えば「登録日付」「仕入れ先」「配送業者」「通し番号」で設定。
上記の内容でつくると「20230720NY01」。
「登録日付=20230720」「仕入れ先=(N)ネットショップ株式会社」「配送業者=(Y)ヤマト運輸」「通し番号=01」となります。
このように設定すれば、情報運用が効率化できるのです。
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商品マスタを積極的に活用しよう
今回は商品マスタでの管理が重要な理由と、具体的な設定手順を解説しました。
商品マスタには表面的な情報から仕入れに関する詳細情報まで、商品に関するあらゆる情報を登録できます。
積極的に活用できれば、大幅な業務効率化につながるのも事実。
まずは設定手順を確認し、商品情報をとりまとめていきましょう!
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この記事を書いた人
- 2021年11月に創業。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。