Claude Codeを使ったEC売上ダッシュボードの活用を解説するECグロースチャンネルの動画サムネイル

この記事で分かること

  • 複数モールの売上を、チームで共有するダッシュボードの構成
  • 売上・広告・ブランド別の数字から、確認すべき課題を見つける方法
  • AIで制作する前にそろえたいKPIの定義と運用ルール

「楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングの数字が別々で、全体像をつかめない」「集計表はあるのに、見るのは経営者だけ」。複数店舗の運営では、データを集めた後の共有方法が課題になります。

EC売上ダッシュボードを作るときは、全体の変化をつかむ → 店舗・ブランド別に掘り下げる → 担当者が原因を確認するという使い方から設計しましょう。グラフを増やすことよりも、同じ数字を見て次の行動を決められることが大切です。

本記事は、ECグロースチャンネルの2026年9月3日公開動画をもとに、Claude Codeで制作したダッシュボードの活用例を紹介します。動画の画面はデモ用の数値・名称で、実在店舗の業績や導入効果を示すものではありません。実践手順とチェックリストは編集部の補足です。情報確認日:2026年10月19日。

執筆者プロフィール

この記事の監修者
この記事の監修者

株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。

本記事は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Qoo10などのECモール支援を手がける株式会社Wacworksの代表取締役社長 舟瀬 悠が監修しています。また、当サイトのコンテンツは、株式会社Wacworksが定める「コンテンツ制作・編集ポリシー」に基づいて制作しています。

EC売上ダッシュボードは、チームの判断をそろえるために作る

動画では、楽天市場2店舗、Yahoo!ショッピング1店舗、Amazon1店舗をまとめて見る例が紹介されています。もともとスプレッドシートで集計していたものの、経営陣だけが見る状態になっていたため、社員も全体の状況を把握しやすい画面を目指したという説明です。

自分の担当モールだけを見ていると、他店舗で伸びている商品や、事業全体で落ち込んでいるブランドに気づきにくくなります。共通の画面があれば、担当者同士が同じ期間・同じ対象を確認して話を進められます。

最初に決めたいのは「誰が、何を判断する画面か」です。経営者なら店舗間の予算配分、店舗担当者なら売上変動の原因、商品担当者ならブランド別の伸びを確認する、といった目的を言葉にします。全員に同じ量の情報を並べる必要はありません。

最初の画面には、全体売上と店舗別の変化を載せる

4店舗の合計売上と店舗別売上、前年比を並べたデモダッシュボード
元動画のデモ画面(数値・店舗名はサンプル)。該当場面を見る(3:38〜)

動画のサマリー画面は、4店舗の合計売上や前年比、広告費と、各店舗の数字を並べています。その下には月次の売上推移や前年同月比があり、全体が伸びているのか、特定の店舗だけが落ち込んでいるのかを確認できます。

編集部が提案する基本構成は、次の三段階です。最初の画面には重要な数字を絞り、詳しい内訳は必要なときに見られる形にします。

見る順番表示する項目の例確認したいこと
1.全体を見る対象期間、全店舗の売上、比較期間との差、最終更新日時事業全体で何が変わったか
2.店舗別に見る店舗ごとの売上、注文数、前年同期間との比較変化の大きい店舗はどこか
3.要因を掘り下げるアクセス、購入率、広告費、ブランド・商品別の内訳何を調べ、誰が対応するか

月の途中であれば、前年の月全体と単純に比較せず、同じ経過日数で見るなど条件を合わせます。税込・税抜、送料の扱い、キャンセルを含むか、受注日と出荷日のどちらで計上するかも統一してください。

更新が止まった数字と、売上がゼロだった数字を区別することも必要です。未取得データをゼロで埋めると、店舗の不振に見えてしまいます。更新日時や未取得の表示を、売上と一緒に確認できるようにしましょう。

広告指標は、計算条件をそろえて売上と一緒に見る

動画ではROAS、CPA、CPC、CTRなどの広告指標も表示しています。売上だけでは分からない、集客にどれくらい費用がかかっているかを確認するためです。以下は指標を整理するための一般的な計算例です。

指標計算例読み取る際の注意点
ROAS広告経由売上 ÷ 広告費 × 100売上に対する広告効率。原価や送料を含めた利益とは異なる
CPA広告費 ÷ 獲得件数購入・申込など、何を1件と数えるかをそろえる
CPC広告費 ÷ クリック数クリック単価だけでなく、その後の購入も見る
CTRクリック数 ÷ 表示回数 × 100配信面や広告の種類が異なる場合は条件を分ける

モールや広告商品によって、広告経由の売上を数える期間や対象は異なります。管理画面の定義を確認し、異なる条件のROASを同じ物差しで順位付けしないようにします。また、店舗別ROASを単純平均しても全体ROASにはなりません。集計範囲をそろえた売上と広告費から計算し直します。

広告の数字を利益判断につなげる考え方は、EC広告レポートの作り方と改善につながる見方で詳しく解説しています。

ブランド×店舗の比較から、調べるべき差を見つける

同じブランドの月次売上を楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonで比較するデモ画面
元動画のデモ画面(数値・店舗名はサンプル)。該当場面を見る(6:00〜)

動画では、ブランドを選んで店舗別の月次売上を比較する画面と、ブランド×店舗×月の表を紹介しています。デモでは、あるブランドのYahoo!ショッピングの売上だけが7月に落ちる例を示し、在庫がなかった可能性などを調べるきっかけになると説明しています。

ここで分かるのは「差が生じた」ということです。グラフだけで在庫切れが原因と断定できるわけではありません。編集部の提案として、変化を見つけた後は次の順で確認します。

数字の差を見つけた後の確認手順

  • 集計漏れ・更新遅れ・商品とブランドのひも付けミスがないか確認する
  • 対象商品の在庫、販売停止、価格・送料の変更を確認する
  • アクセス、広告配信、セールやクーポンの有無を確認する
  • 確認できた原因と次の対応、担当者、見直す日を記録する

店舗の担当者が異なる場合は、実施した施策も並べて確認しましょう。他店舗でうまくいった取り組みを参考にできますが、モールごとの顧客や販売条件も違うため、同じ施策で同じ結果が出るとは限りません。

Claude Codeで制作する前に、指標とデータの定義を決める

動画は、Claude Codeを使って制作した画面の事例紹介です。Anthropicの公式ドキュメントでも、Claude Codeはコードの読み取り、ファイルの編集、コマンド実行などを行う開発支援ツールと説明されています。出典:Claude Code公式ドキュメント「Overview」。

AIに画面の制作を依頼できても、「何を売上として数えるか」「どの数字を誰が見るか」は事業側で決める必要があります。動画でも、先に把握したいKPIを明確にすることが勧められています。以下は制作前に用意したい項目です。

決める項目記入例
目的・利用者店舗担当者が週次で売上変動を確認し、調査対象を決める
指標の定義受注日基準の売上。税込・税抜やキャンセルの扱いを明記
データ項目日付、店舗、商品ID、ブランド、売上、注文数、広告費
更新・照合更新頻度、最終更新日時、元レポートと照合する担当者
閲覧範囲業務上必要な担当者に共有し、顧客情報や認証情報を画面に載せない

動画では複数の方法によるデータ収集に触れていますが、全モールが同じ方法で自動接続できることを意味しません。実装時は、各サービスで利用が認められたエクスポート機能やAPIの提供範囲、利用条件・権限を確認してください。

編集部のおすすめは、まず取得済みの小さなサンプルデータで画面を試し、元レポートと合計・店舗別の数値が一致することを確認してから、自動更新を検討する進め方です。分母がゼロの指標、欠損、返品・キャンセルを含むケースも確認します。

AIに制作を依頼するときの指示例(編集部作成)

  • 目的:複数店舗の売上変動を週次で確認できる画面を作る
  • 表示:全店舗の合計、店舗別推移、ブランド別内訳の順に見せる
  • 条件:期間を選べるようにし、更新日時と欠損データを表示する
  • 検証:元データとの集計一致、分母ゼロ、未取得の扱いを確認する

ツール導入をチームに定着させる準備は、EC企業のAI導入を進める5ステップも参考にしてください。

完成後は、数字を見る時間と担当者を決める

ダッシュボードは公開しただけでは運用に定着しません。週次の打ち合わせなど、既存の業務の中で「大きく変わった数字」「原因の確認状況」「次にすること」を短く共有する時間を決めましょう。

動画では、受注管理システムの情報を加え、キャンセルや返品も確認する展開に触れています。最初から全指標を載せるのではなく、実際に使った担当者が判断に困る点を確認し、必要な項目から追加していくと整理しやすくなります。

運用開始前のチェックリスト

  • 対象期間・更新日時・集計定義が画面から分かる
  • 全体から店舗別、ブランド別へ確認できる
  • デモデータと本番データが混在していない
  • 元レポートとの数字の一致を確認した
  • 変化を調べる担当者と、対応を記録する場所が決まっている
  • 閲覧範囲と、更新が止まったときの確認担当者を決めた

元動画でダッシュボードの活用例を見る

出典:ECグロースチャンネル「【事業者必見】Claude Codeを使って店舗売上ダッシュボードを作ろう!制作事例を見せながら解説します【ECコンサル】【AI活用】」(2026年9月3日公開)。場面画像は元動画から引用しています。

まとめ|同じ数字から、次の行動を決められる画面にする

EC売上ダッシュボードは、全体・店舗別・ブランド別の順に見る構成にすると、確認すべき変化を探しやすくなります。数字の定義と更新条件をそろえ、原因を調べる担当者と対応まで決めることが、日々の改善につなげるポイントです。

店舗ごとの課題整理や運営改善については、WacworksのECサポートサービスをご覧ください。

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執筆者プロフィール

この記事の監修者
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株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。