2店舗~複数運営の戦略とは?モール間連携のポイント

ネットショップ運営に慣れてきた事業者が次に検討するのが、2店舗目の出店です。
Amazonや楽天市場など、モールごとにユーザー層や販促の仕組みが異なるため、2店舗目を展開することで売上機会が広がります。
本記事では、複数モールへの出店メリットと注意点、そして業務効率化のポイントを事例とともに詳しく解説します。
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目次
2店舗~複数モールに出店するメリット

一つの店舗運営に慣れてくると、次のステップとして販路拡大(多店舗展開)を検討する事業者も多いです。実際、ある程度成功した店舗は2店舗目・3店舗目の運営に踏み出すケースが増えています。複数のECモールや自社サイトにまたがって販売することには、以下のようなメリットがあります。
新たな顧客層を開拓できる
出店するモールごとにユーザー層や購買傾向が異なるため、別の販路に進出することで今まで届かなかった層にリーチできます。
例えば、Amazon中心に買い物をする20~40代男女に加え、楽天市場でポイント買いする30代以上の顧客層にもアプローチできるようになります。
実際に「Amazonで人気の商品を楽天にも出店したら、楽天ユーザーにも売れて売上が1.5倍になった」という事例も。これは楽天市場特有のキャンペーンや検索流入によって、従来取りこぼしていた顧客を獲得できたためです。
売上チャネル分散で安定しやすい
一つのモールだけに依存していると、そのプラットフォームの規約変更やアルゴリズム変更によって急に売上が落ちるリスクがあります。複数の販路から売上を得ていれば、リスク分散になり経営の安定性が増します。
楽天のセール時期に売上が伸び悩んでも、Amazonの平常運転でカバーするといった具合に互いを補完できます。どちらか一方のトラブル(システム障害等)で出荷が止まった場合でも、他方で売上を確保できる安心感があります。
事業拡大とブランド露出が向上する
複数のマーケットプレイスで展開することで、ブランドの露出機会が増え認知度向上につながります。複数に出店していれば、消費者とブランドとの接点をどこかで持ってもらえる可能性が高まります。
例えば、Yahoo!ショッピング経由で初めて店名を知り、楽天市場店でリピート購入してくれる、といった流れも期待できます。
さらに、各モールでの実績が信用となり、メーカー仕入の交渉や協業のオファーが増えるなどビジネスチャンス拡大にも寄与します。
商品ラインナップ戦略の幅が広がる
モールごとにルールや得意分野が異なるため、展開商品の戦略に幅が生まれます。例えば「楽天市場店では高価格帯のプレミアムラインを扱い、Yahooではエントリーモデルやアウトレット品を販売する」といったチャネルごとの住み分けも可能です。
実際、楽天では店舗ブランディングに合わない商品でもYahooなら気兼ねなく処分在庫セールを出せる、といった柔軟性を持たせている企業もあります。このように、販路によって商品の見せ方・売り方を変えることで、総合的な売上機会を最大化できます。
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2店舗~複数モール運営の注意点

異なるモールに出店するということは、その分運営業務が増え管理も複雑化します。多店舗展開の代表的な注意点・課題は次のとおりです。
在庫管理の難易度上昇
最大の課題は在庫・受注管理です。店舗ごとに別々の管理画面で在庫数を調整するのは非常に手間で、更新漏れによる二重販売(在庫切れ商品の注文を受けてしまう)リスクも高まります。楽天で1つ売れたらYahooで在庫を減らし、Amazonでも数量を変更…という作業を都度行うのは非現実的です。
このような在庫連携を怠ると、在庫過多による無駄な在庫コストか、逆に販売機会損失かの両極端に陥りがちです。特にセール時など短期間で注文が殺到すると、人手更新では追いつきません。在庫ズレが起きてから慌ててキャンセル対応するようでは顧客信頼を損ねてしまいます。
業務の重複と非効率化
複数店舗を運営すると、商品登録やページ更新、問い合わせ対応など同じような作業をモールごとに行う必要があります。出店先ごとにシステムや入力フォーマットも異なるため、単純なコピー&ペーストでは済まないケースも多いです。
その結果、運営業務が二重三重に膨れ上がり、担当者の負担が増大します。効率化策を講じないまま多店舗展開すると、「忙しいのに儲からない」状態に陥りかねません。
運営コスト・投資負担
単一店舗と比べて、固定費や広告費も増加しがちです。楽天・Amazonそれぞれで有料プラン料やストア維持費がかかりますし、売上拡大のためには各モールで広告出稿やキャンペーン参加をする必要があります。
その結果、トータルのマーケティング費用が増え、利益率が圧迫される可能性もあります。
複数チャネルでの売上増加がこれらコスト増を上回らない場合、運営効率が悪化することも。あらかじめチャネルごとの損益シミュレーションを行い、無理のない体制で展開することが大切です。
異なるルールへの対応
モールごとに出店ルールや禁止事項、求められる運営水準が異なります。例えばAmazonでは出荷遅延率やカスタマー対応の指標管理が厳しく、評価が一定以下だとアカウント停止のリスクがあります。
それぞれのモールの公式ルール・ガイドラインに目を通し、運営ポリシー違反とならないよう注意しましょう。モールに沿ったきめ細かな対応が求められます。
ブランディングの一貫性
複数の販売チャネルがあると、ブランドイメージの統一にも気を配る必要があります。可能な範囲でロゴ・カラー・文章トーンなどブランドガイドラインを設け、どの店舗でも一貫したメッセージを伝えられるようにしましょう。
ただし、前述のようにチャネル特性に応じて戦略的に差別化を図るケースもあるため、一概に全部同じにする必要はありません。「意図して変える部分」と「統一すべき軸」を明確に決めて運営することが重要です。
2店舗~複数運営の業務効率化のポイント

多店舗運営を成功させるには、在庫・受注・商品情報の一元管理が肝になります。人手に依存した管理には限界があるため、専用のシステムやサービスを活用して効率化を図りましょう。
一元管理システムの導入
現在、複数モールの在庫・注文を統合管理できるASPサービスが多数存在します。有名なものに「ネクストエンジン」「TEMPOSTAR」「在庫侍(クロスモール)」などがあり、これらを使えば楽天・Yahoo・Amazonと自社サイトといった複数チャネルの在庫を自動同期可能です。
多店舗運営に成功している企業の多くは、早期の段階でこれら一元管理ツールを導入しています。初期費用無料で月額数万円から利用できるサービスが一般的で、連携店舗数や処理件数によって料金が決まるものが多いです。
FBAマルチチャネルや3PLの活用
物流面の効率化策としては、AmazonのFBAマルチチャネルサービスを利用する方法があります。これは、Amazon以外の注文(楽天や自社サイト分)についてもFBA在庫から商品を配送できるサービスです。複数チャネルの出荷業務を一本化できるメリットがあります。
実際、FBAマルチチャネルを使えば複数のECサイトの在庫管理や発送をAmazonの物流システムに一任できるため、自社の負担を大幅に減らせます。
また、外部の3PL(サードパーティ・ロジスティクス)に全出荷業務を委託するのも有効です。自社で梱包・発送の人員を増やすより、プロに任せたほうがコストメリットが出る場合も多いです。
運用業務の標準化と自動化
在庫や物流以外の業務も、できるだけ標準化・自動化していきましょう。注文処理も、受注メールを集約する仕組みやRPAツールの活用で自動化を検討します。
顧客対応についても、問い合わせテンプレートを整備してスタッフ間で対応品質にばらつきが出ないようにします。さらに、社内で複数人が店舗運営に関わる場合は業務分担とマニュアル化を進め、属人化を防ぎます。
Wacworksのコンサルタントは多数のEC運営現場を知り尽くしており、業務プロセス改善のノウハウも豊富です。現状の課題ヒアリングから適切なツール導入提案まで行いますので、「多店舗管理が大変で手が回らない」という場合はぜひ専門家にご相談ください。
まとめ:2店舗~複数運営を目指す方はWacworksにご相談ください

多店舗運営にチャレンジする際、不安な点があればECコンサルティングのプロであるWacworksにご相談ください。Wacworksは楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなど主要モール運営の課題をワンストップで解決いたします。
当社の強みである物流統合支援、広告運用代行、そしてECサイト構築ノウハウを駆使し、あなたのビジネスの成長を包括的にサポートします。
複数店舗の運営という新たな一歩を踏み出し、販路拡大のメリットを最大限に享受しましょう。私たちと一緒に、EC事業のさらなる飛躍を実現していきましょう!
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この記事を書いた人

- 2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。
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