FigmaからECモールへの画像反映を効率化する方法を紹介する動画のサムネイル

この記事で分かること

  • EC画像の制作後に発生する、書き出し・保存・登録の作業を整理する方法
  • Figmaの命名ルールとGoogle Driveを使った連携の考え方
  • 自動化を始める前に決めたい承認・反映確認・やり直しの手順

セール用のバナーや商品画像が完成しても、すぐに店舗へ掲載できるとは限りません。社内確認、画像の書き出し、フォルダへの保存、モールへの登録といった作業が残り、担当者同士の連絡に時間がかかることがあります。

この負担を減らすには、「どの画像を、どの商品に、いつ反映するか」をそろえてから、繰り返し作業をつなぐことが大切です。ECグロースチャンネルでは、Figma・Google Drive・AIを活用し、デザイン完成後の工程を効率化する運用事例が紹介されています。

本記事は2026年10月10日公開の動画をもとに、画像更新の流れを解説します。動画の事例と、編集部が補足する管理表・チェックリストは区別して紹介します。情報確認日:2026年10月15日。

執筆者プロフィール

この記事の監修者
この記事の監修者

株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。

本記事は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Qoo10などのECモール支援を手がける株式会社Wacworksの代表取締役社長 舟瀬 悠が監修しています。また、当サイトのコンテンツは、株式会社Wacworksが定める「コンテンツ制作・編集ポリシー」に基づいて制作しています。

EC画像の更新は、制作から反映までの6工程で考える

制作・社内確認・書き出し・保存・登録・反映の流れを説明する動画の場面
元動画より。該当場面を見る(2:38〜)

動画では、画像更新の業務を「制作→社内確認→書き出し→保存→登録→反映」に分けています。デザイナーが画像を作り、店舗の担当者が確認し、再びデザイナーへ書き出しを依頼する。その後、運用担当者がモールへ登録する、といった引き継ぎが起こります。

数枚ならチャットで対応できても、商品数やセール施策が増えると、確認待ちの画像、修正前の画像、掲載済みの画像が混在しやすくなります。まずは、自社の業務がどの工程で止まっているかを見てみましょう。次の表は動画の流れを実務向けに整理したものです。

工程行うこと引き継ぐ情報
制作商品画像・バナーを作る対象商品、用途、サイズ、訴求内容
社内確認内容や掲載条件を確認する承認者、修正内容、承認済みの版
書き出し承認された画像を出力する対象フレーム、形式、解像度
保存納品・共有用の場所へ置く保存先、ファイル名、更新日
登録モール側へ画像を登録する登録先、画像の識別情報
反映商品ページ等に画像を設定する掲載位置、反映日時、確認結果

「登録できた」と「購入者が見るページに反映された」は別の状態です。自動化の範囲を決めるときも、完了をどこで判定するかまで明らかにすると、担当者間の認識を合わせやすくなります。

Figmaを、制作物の確認と受け渡しの起点にする

動画の事例では、Figma上にサムネイルやページ用の制作物をまとめ、関係者が確認できる状態にしています。ここで扱っているのは、AIによる画像生成そのものではなく、完成したデザインを次の工程へ渡す仕組みです。

デザインを確認する場所がそろうと、「メールに添付された画像」「チャットに貼られた修正版」「担当者の手元の最終版」を探す作業を減らせます。そのうえで、承認された画像を機械的に識別できるようにします。

動画では、連携の仕組みを作る際に使うAIツールとしてCodexやClaude Codeが挙げられています。紹介されているのは、Figmaや保存先、モールのAPIを組み合わせて構築した運用事例です。Figmaの画面を用意するだけで、すべてのECモールに自動反映されるという意味ではありません。

命名ルールで、画像と商品・用途・反映日を結び付ける

商品管理番号・用途・実装日を使った命名ルールについて説明する動画の場面
元動画より。該当場面を見る(7:16〜)

動画では、Figma内の制作物に商品管理番号、サムネイルなどの用途、実装日が分かる名前を付ける考え方が紹介されています。人が見て分かるだけでなく、後続の処理が対象商品を取り違えないことが目的です。

たとえば、画像名を「最終版」「修正版2」だけにすると、どの商品に使うか、セール前後のどちらに掲載するかを別途確認する必要があります。画像の名前と更新一覧を対応させ、用途と反映条件を一意に決めることから始めましょう。

以下は編集部が作成した管理表の例です。動画内の実ファイル名や、特定モールが定めた命名規則ではありません。

項目記入例決めておくこと
対象商品item-001店舗で使う商品管理番号と一致させる
用途・掲載位置商品画像1枚目どの画像枠へ反映するかを明記する
適用先楽天市場の対象店舗複数店舗・複数モールでの取り違えを防ぐ
反映日時2026-10-20 10:00 JST日付だけで足りるか、時刻・時間帯も必要かを決める
承認状態確認待ち/承認済み承認前の画像を処理対象に入れない
素材の対応Figmaの対象フレーム+保存先承認した版と、書き出す対象を対応させる

名前にすべての情報を詰め込む必要はありません。商品番号・用途・日付などの基本ルールをそろえ、承認状態や詳細な時刻は一覧表で管理する方法もあります。同じ名前が重なったときや、承認後にデザインが変わったときの扱いも決めてください。

書き出しと保存は、公式APIでつなげる

APIは、外部のプログラムからサービスの機能を利用するための窓口です。動画では、Figmaから画像を書き出し、Google Driveへ保存する工程を連携させています。

Figmaの公式資料では、指定したノードを画像として出力する機能が案内されており、JPGやPNGなどの形式を選べます。出力結果には画像のURLが返されますが、対象によっては出力に失敗する場合もあります。出典:Figma公式「File endpoints/GET image」。

Google Drive APIも、ファイルの作成・更新時にデータをアップロードする機能を提供しています。動画では、クライアントへJPEGなどを共有する目的でDriveを保存先にしていると説明されています。出典:Google公式「Upload file data」。

実装時には、各サービスへの認証と必要な権限、保存先の設定が必要です。編集部の提案として、まず「承認済みの画像を、決めた形式・名前で指定フォルダへ保存する」ところまでを小さく試しましょう。ファイル数、画像の内容、形式が合っているかを人が確認できる段階から始めると、原因を切り分けやすくなります。

モールへの登録・反映は、対象の仕様を確かめてからつなぐ

動画では、楽天市場を例に、保存した画像をモールへ登録し、商品ページ側へ反映する流れが説明されています。ただし、使うAPIや対応項目、利用条件はモールごとに異なります。画像を保存できることと、任意のページを更新できることは分けて確認してください。

楽天市場のAPI連携を検討する場合は、RMS WEB SERVICEの公式案内と、自店舗で利用できる最新の仕様・権限を確認します。本記事ではログインが必要な個別API仕様を検証していないため、特定の更新項目や全店舗での利用可否は断定しません。

また、反映する時刻を指定したい場合は、その時刻に処理を開始する仕組みと、失敗した際に気付ける運用が必要です。AIへ希望日時を伝えるだけで、予約反映の仕組みが常に用意されるわけではありません。

次の3点は、モールとの接続を担当する人へ渡しておきたい確認事項です。以下は編集部による補足です。

登録・反映の前に決めること

  • 更新対象:店舗・商品・画像枠を特定し、想定外の商品を変更しない
  • 反映条件:承認済みの版、掲載開始・終了の時刻、元に戻す画像を決める
  • 完了確認:処理の結果と公開ページを照合し、途中で止まった場合の確認先を決める

画像の内容やサイズは、掲載先の現行ガイドラインにも合わせます。デザインが完成したことだけを承認条件にせず、掲載位置やキャンペーン期間まで確認してください。

自動化は1商品から試し、途中で止まっても再開できる形にする

編集部がおすすめする導入順は、①1商品の書き出しと保存、②保存結果の確認、③対象を限定したモール更新、④公開ページでの照合、です。工程ごとの結果を残しておけば、どこまで終わったかを確認できます。

たとえば保存まで成功し、モール登録で止まった場合に、すべてを最初から再実行すると画像が重複するおそれがあります。処理結果が分からないときは、登録先を読み戻して確かめてから再実行する設計にします。更新前の画像と設定も残しておくと、誤反映があった際に戻しやすくなります。

運用開始前のチェックリスト

  • 制作物の置き場所と、承認する担当者が決まっている
  • 商品・用途・店舗・反映日時を識別できる
  • 承認した版と書き出す画像が一致する
  • 画像の形式・サイズ・内容を掲載先のルールと照合した
  • 保存先のファイルとモール側の登録結果を確認できる
  • 公開ページの表示を確認する担当者が決まっている
  • 途中で止まったときの通知先と再開手順がある
  • 更新前に戻す方法と、セール終了後の対応が決まっている

効果を見るときは、画像1件あたりの作業時間だけでなく、確認待ちの時間、担当者間の連絡回数、差し戻しや誤反映の件数も記録しましょう。動画では具体的な削減時間は検証されていないため、自社で実測して対象を広げる判断に使います。

チームでAI活用を進める体制づくりには、EC企業のAI導入を進める5ステップ、既存ツールと内製の使い分けには、ECのSaaS費用を見直す判断基準も参考になります。

元動画でFigmaから画像反映までの運用事例を確認する

出典:ECグロースチャンネル「【EC×AI】Figmaからモール反映まで自動化!画像の書き出し・保存・登録を効率化する方法【ECコンサル】」(2026年10月10日公開)。本文の場面画像は元動画から引用しています。

まとめ|画像が完成した後の作業も、一続きの業務として整える

EC画像の更新を効率化する第一歩は、制作後の確認・書き出し・保存・登録・反映を見えるようにすることです。Figma上の制作物と、商品・用途・反映条件を結び付け、小さな範囲で連携を試しましょう。承認と公開後の確認を組み込むことで、担当者が替わっても進められる運用へ近づけます。

店舗の課題整理や施策の実行支援については、WacworksのEC支援サービス一覧をご覧ください。

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代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。