Amazon新商品が売れないときの確認点として広告への投資を説明する動画の場面
元動画より。該当場面を見る(1:08〜)

この記事で分かること

  • Amazonの新商品が売れないときに確認する、広告・商品ページ・価格の3つの視点
  • 発売初期の予算と、比較すべき競合商品の考え方
  • 商品企画と運用担当で共有したい確認表・改善の進め方

Amazonで新商品を発売したものの、注文がなかなか増えない。広告を増やすべきか、ページを直すべきか、値下げすべきか迷っていませんか。

ECグロースチャンネルでは、新しく商品カタログを作って販売するケースを中心に、確認すべき点を3つに整理しています。共通するのは、「誰に、どんな価値を、いくらで届けるか」を決め、広告と商品ページの内容をそろえること。別の商品ページに相乗りする販売とは、前提を分けて考えます。

本記事は2026年10月25日公開の動画をもとに、発売初期の見直し方を解説します。動画で語られた考え方と、編集部が作成した計算例・確認手順は区別して紹介します。広告の基本仕様は、2026年10月29日時点のAmazon Ads公式情報を確認しています。

執筆者プロフィール

この記事の監修者
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株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。

本記事は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Qoo10などのECモール支援を手がける株式会社Wacworksの代表取締役社長 舟瀬 悠が監修しています。また、当サイトのコンテンツは、株式会社Wacworksが定める「コンテンツ制作・編集ポリシー」に基づいて制作しています。

新商品の販売開始後は、3つのつながりを確認する

動画の結論は「広告に十分投資できているか」「売れるページになっているか」「商品価格が高すぎないか」の3点です。個別に直す前に、同じ購入者を想定した設計になっているかを確認しましょう。以下は、動画の論点を実務向けに整理した表です。

確認すること発売初期に見たい状態ずれている場合の見直し
広告想定したお客様に届くキーワード・商品への配信と、検証に必要なクリックが得られている対象と配信量を分けて確認する
商品ページ広告で期待した価値が、画像や説明から具体的に分かる伝える特長と、その根拠をそろえる
価格同じ用途・仕様の商品と比較したとき、選ぶ理由を説明できる比較対象、商品構成、利益の条件を見直す

なお、在庫や購入可否など販売の基本状態に問題がある場合は、先にその問題を解消します。広告全般の原因切り分けについては、Amazon広告で売れない原因と対処法も参考にしてください。

1.広告は「出す相手」と「検証できる量」を分けて考える

動画の1分台では、単に広告費を使うのではなく、適切なキーワードなどに配信できているか、その対象への投資が足りているかという2つの軸が示されています。広く表示されても、商品が解決する悩みと検索意図が合っていなければ、改善につながるデータを集めにくくなります。

Amazon Adsの公式ターゲティングガイドでも、マニュアルターゲティングでは広告主がキーワードや商品を選べること、オートターゲティングでは商品情報などをもとに広告がマッチングされることが説明されています。販売したい商品に対して、どの対象から反応を得たいのかを先に決めましょう。

必要な広告費は、クリック単価と検証計画から考える

動画の3分台では、クリック単価と必要なクリック数から広告費を考える方法が紹介されています。Amazon Ads公式の利用開始ガイドによると、スポンサープロダクト広告はクリックされた際に費用が発生する仕組みです。

広告費を考える計算例(編集部作成)

  • 想定クリック単価が80円、検証したいクリック数が300回なら、広告費の目安は80円×300回=24,000円。
  • これは計算方法を示す仮の数値です。推奨予算や、成果判定に十分なクリック数を示すものではありません。
  • 実際のクリック単価、販売価格、広告費を差し引く前の利益、購入率を見ながら計画を更新します。

発売初期の投資は、「いくら使うか」と一緒に「いつ、何を見て継続を判断するか」まで決めることが大切です。動画でも、むやみに支出を増やすのではなく、採算から逆算する考え方が強調されています。

編集部からは、検証期間、許容する支出の上限、見直す条件を事前に共有する方法をおすすめします。動画中の黒字化までの期間は説明用の例であり、自社も同じ月数で黒字になるという目安にはできません。予算を配分する具体策は、Amazon広告の予算配分を見直す5つのポイントで解説しています。

2.商品ページは、狙うお客様が選ぶ理由から作る

売れる商品ページになっているかを2つ目の確認点として示す場面
元動画より。該当場面を見る(6:14〜)

動画の6分台では、どのキーワードで購入につながっているか、どの領域で選ばれたいかを踏まえてページを改善する考え方が紹介されています。特長をすべて並べるだけでは、初めて見る人に商品の強みが伝わるとは限りません。

発売直後は十分な購入データがないこともあります。その場合は、商品企画時の仮説を出発点にして、実際の検索語句やお客様の反応と照らし合わせます。動画の8分台でも、誰に何を届けるかを明確にし、自社や競合のレビューを理解に役立てることが語られています。

使用場面・特長・根拠をセットにする

例えば、通勤用のボトルを販売するなら、「高品質」という抽象的な説明だけでなく、バッグに入る寸法、重さ、持ち運び方が分かる写真を用意する、といった改善が考えられます。これは編集部の例です。実際の商品仕様と一致する情報を使い、確認していない性能をうたわないようにします。

広告で呼びかけた価値が、商品ページを見たときに確かめられる状態を作りましょう。「小さなバッグに入れたい人」を想定するなら、サイズの根拠や使用場面が必要です。別の用途を強く押し出している場合は、集客とページの方向をそろえ直します。

見直す際は、広告担当だけで完結させず、開発・仕入れ担当が知っている商品の狙いや制約も確認します。デザインを変えた後は、何を伝え直したのかを記録しておくと、次の判断に生かせます。

3.価格は、同じお客様が比較する商品を基準に見直す

新商品はレビューや販売実績が少ない段階で比較されると説明する場面
元動画より。該当場面を見る(9:35〜)

動画の9分台では、新商品はレビューや販売実績が少ない段階で、既存商品と比較されることが指摘されています。価格だけを見て「競合と同じだから問題ない」と判断する前に、その競合が本当に自社商品の比較相手なのかを確認する必要があります。

11分前後の重要な論点は、カテゴリーの上位商品を機械的に基準にしないことです。知名度も用途も異なる商品と同じ価格にしても、お客様から同じ価値だと受け取られるとは限りません。商品企画時に、どの商品に対してどの特長で選ばれる想定だったかを振り返りましょう。

値下げの前に、比較条件と採算をそろえる

編集部では、用途・容量・個数・仕様・購入時の負担をそろえて比較することをおすすめします。価格に差があるなら、その差を説明できる特長がページ上で伝わっているかを確認します。訴求を直せばよいのか、商品構成や価格自体を変える必要があるのかを分けて考えます。

動画の12分台では、単純な値下げで集まるお客様と、本来届けたいお客様がずれる懸念も語られています。価格を下げるときも、売上だけでなく、1個売れたときに残る利益と広告費を確認しましょう。原価・手数料・配送費などを整理する考え方は、ECの限界利益を計算する方法で紹介しています。

発売初期の見直しを進める、担当者共通の確認表

ここからは、動画の3つの視点を実務に落とし込むために編集部が作成した確認表です。新商品1点について、商品企画と店舗運用の担当者が同じ表を見ながら整理してみてください。

項目記入する内容
届けたいお客様どんな場面で、何に困っている人か
選ばれる理由競合と比べて伝えたい価値と、その根拠
広告の検証対象狙う検索意図・キーワード・商品と、確かめたい仮説
ページで示す内容画像・仕様・説明のうち、どこで価値を裏づけるか
価格の比較相手同じ用途・容量・仕様で比較する商品と価格差
検証と判断の条件期間、支出の上限、担当者、継続・修正を判断する指標

一度の変更で、何を確かめるかを明確にする

まず現状の配信・ページ・価格を記録し、最も大きなずれを1つ選びます。「対象の検索意図は合っているが、サイズが伝わっていない」なら、サイズの説明を改善するなど、仮説に対応する変更を行います。複数箇所を同時に変える場合も、変更点と日付を残しましょう。

その後は、事前に決めた期間・条件で結果を確認します。売れたかどうかだけでなく、狙った対象への露出が得られたか、クリック後の購入につながったか、採算はどうかを見ます。データが少なすぎる場合は、商品の良し悪しを断定せず、検証条件から見直します。

動画の13分台以降では、AIが作った人物像をそのまま採用するのではなく、開発や仕入れ、運用の担当者が自分たちで顧客像を理解する重要性も語られています。人物像を細かく書くことより、実際の購入場面や商品選びの理由をチームで説明できることを目指しましょう。

次の改善に着手する前のチェックリスト

  • 商品企画と運用担当で、届けたいお客様の認識がそろっている
  • 広告の対象と、商品ページで強調する価値が一致している
  • 価格の比較相手を、用途や仕様から説明できる
  • 広告費の上限と見直す条件を決めている
  • 変更した内容・日付・判断結果を記録する担当者がいる

元動画で、新商品販売の考え方を詳しく確認する

出典:ECグロースチャンネル「【Amazon】新商品が売れない…販売開始後に確認すべきこと3選【ECコンサル】」(2026年10月25日公開)。本記事の画像は、解説に対応する本編の場面を引用しています。動画内の広告投資や黒字化の説明は、個別商品の成果を保証するものではありません。

まとめ|広告・ページ・価格を、同じ顧客像でそろえる

Amazonの新商品が売れないときは、広告費の増額や値下げを単独で決める前に、届けたいお客様と選ばれる理由を見直しましょう。広告で接点を作り、ページで価値を伝え、その価値に見合う価格として受け取ってもらう。3つのつながりを確認すると、次に検証すべきことを整理しやすくなります。

商品企画の意図を運用に反映しながら改善を進めたい方には、WacworksのAmazonコンサルティングサービスをご案内しています。まず現状の課題を整理したい場合は、無料店舗診断をご利用ください。

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株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。