回遊バナーの文言と配置を解説するECグロースチャンネルの動画サムネイル

この記事で分かること

  • 回遊バナーで「次に見てもらう商品」を決める考え方
  • クリック先が伝わる文言と、スマートフォンでの配置の見直し方
  • 送料無料の案内や効果測定で確認しておきたいポイント

楽天市場の商品ページにアクセスはあるのに、ほかの商品まで見てもらえていない。関連商品のバナーを置いているものの、差し替え作業だけで終わっている。こうしたときは、バナーの枚数を増やす前に、案内の内容を見直しましょう。

ポイントは、「誰に、次に何を見てほしいか」を決め、文言・配置・リンク先を一つの導線として設計することです。商品ページを訪れたお客様に、別の商品を比較する理由や、一緒に使う商品を知るきっかけを届けます。

本記事はECグロースチャンネルの2026年9月12日公開動画をもとに、楽天店舗の回遊バナー改善を解説します。動画で紹介された観察と、編集部が補足する制作・検証の手順を区別して整理しました。情報確認日:2026年10月6日。

執筆者プロフィール

この記事の監修者
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株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。

本記事は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Qoo10などのECモール支援を手がける株式会社Wacworksの代表取締役社長 舟瀬 悠が監修しています。また、当サイトのコンテンツは、株式会社Wacworksが定める「コンテンツ制作・編集ポリシー」に基づいて制作しています。

回遊バナーとは?商品ページを次の買い物につなぐ案内

回遊バナーとは、閲覧中の商品ページから、同じ店舗の別商品やカテゴリーページ、特集ページなどへ移動してもらうための画像リンクです。動画では、商品Aを見ている人に商品B・C・Dを知らせることや、関連商品の購入を促すクロスセル、セールの案内などが挙げられています。

検索から商品ページへ来た人は、その店舗の品ぞろえまで知っているとは限りません。欲しかった商品と少し条件が違った場合にも、店内で比較できる商品が分かれば、次の選択肢を探しやすくなります。

動画の前半では、店舗全体の転換率が約3%の店舗で、店舗内の商品ページ経由の流入について7.47%という数字が紹介されています。ただし、動画では対象期間や母数、流入者の条件まで確認できません。この差を、そのまま「バナーを置けば転換率が約2.5倍になる」という効果には置き換えられません。すでに店舗や商品に関心がある人が回遊している可能性もあるため、自店で検証する材料として捉えましょう。

1.リンク先は「比較・買い足し・品ぞろえ」の目的で選ぶ

動画では、関連性が強い商品だけでなく、店舗の品ぞろえを知ってもらう案内も大切だと述べています。専門店ならラインナップを比較できるページ、幅広い商品を扱う店舗なら扱うジャンルが伝わるページなど、店舗の特徴によって見せ方は変わります。

以下は、その考え方を制作に使うための編集部による整理例です。一つのバナーにすべての役割を詰め込まず、移動後に何ができるかを決めます。

案内の目的リンク先の例文言で伝えること
比較して選ぶ用途や機能を比べられる商品・特集ページ何を基準に選べるのか
一緒に使う商品を探す対応する付属品・消耗品の商品ページどの商品に使えるか、なぜ必要か
品ぞろえを知るジャンル別カテゴリーやシリーズ一覧どのような商品がそろっているか
予算に合わせて買い足す価格帯や用途を絞った商品一覧価格帯と対象商品、購入条件

リンク先のページを開いた直後に、バナーで約束した商品や情報が見えるかを確認してください。「シリーズを比較」と案内しているのに、店舗トップへ移動して再検索が必要になると、探す手間が増えてしまいます。カテゴリーの構造から整えたい場合は、楽天市場のカテゴリーページ改善の解説も参考になります。

同じ商品の色・サイズ・入数などを選ぶだけなら、現在の商品ページ内で選択できるかを先に確認しましょう。楽天アフィリエイト事務局のSKU解説でも、価格の異なる同一商品のバリエーションを一つのページ内で比較できる仕組みが紹介されています。ページ内の選択と、別商品へ移動する回遊バナーを使い分けることが大切です。

2.文言は商品名だけでなく「見る理由」を伝える

回遊バナーのコピーライティングにこだわる理由を説明する場面
元動画より。該当場面を見る(6:19〜)

動画では、お茶という商品名だけを載せたバナーと、産地などの具体的な特徴を伝えたバナーを例に、細部の言葉を工夫する重要性が説明されています。記事ではこれを、クリック先の内容が想像できる文言へ落とし込みます。

次の文言は動画に登場する実店舗の施策ではなく、編集部が作成した例です。商品の特徴やページの内容に合う場合に限って使ってください。

漠然とした案内内容を具体化した例リンク先で確認すること
おすすめ商品はこちら本体と一緒に使える交換用フィルター対象の本体型番と互換性が分かる
商品一覧を見る収納場所に合わせて選ぶ、幅別の収納ボックス幅やサイズを比較して選べる
お茶はこちら毎日の一杯に。味わいで選ぶお茶の一覧味の違いを説明している
ついで買いに1,000円以内で選べるキッチン小物表示価格に該当する在庫商品がある

バナーの文言とリンク先の内容を一致させることが、制作時の最優先事項です。クリックを増やすために、確認していない産地、実績、割引率などを加えないようにしましょう。期間限定の案内なら、開始・終了と差し替え担当も決めておきます。

文字量を増やせば伝わるわけではありません。スマートフォンの実際の表示サイズで、主なメッセージが読み取れるかを確認します。商品写真、見出し、短い補足という順に見て、何のページへ移動するのか分かる状態を目指しましょう。

3.配置は、買い物の流れを妨げない場所から試す

回遊バナー1枚の内容に加えて設置場所も重要だと説明する場面
元動画より。該当場面を見る(7:41〜)

動画の後半では、バナーそのものの印象に加えて、設置場所にも検討の余地があると話しています。ただ置くだけで回遊が増えるわけではなく、どこで別の商品を知ってもらうかを考える必要があります。

実践するなら、商品説明を読み終えた付近、関連品の必要性を説明した付近、商品比較の案内が自然に入る場所などを候補にします。これは編集上の提案であり、すべての店舗に共通する正解の位置ではありません。

購入する商品が決まっている人まで別ページへ誘導してしまう可能性もあります。価格、納期、サイズ、購入ボタンなどの確認を妨げていないか、ページの上から購入までを実際にたどって点検してください。

全商品ページに同じ画像を並べる前に、アクセスのある1商品から始めましょう。対象商品の在庫、案内先の在庫、スマートフォンでの文字の読みやすさ、タップ後のページを確認すると、直すべき点を絞りやすくなります。RMSへの登録方法や掲載できる場所は、使う編集機能の最新条件に従ってください。

送料無料の案内は、対象条件と買い足しの価値をセットにする

動画では、送料無料になる金額までの買い足しを考えるお客様に、店内のほかの商品を知ってもらうという使い方が挙げられています。ここでも、送料だけでなく、一緒に購入する商品の用途や価値を伝えることが大切です。

2026年10月6日に確認した楽天市場公式の送料無料ラインガイドでは、同一の対応ショップ・同一注文・同一配送先で、購入合計が3,980円(税込)以上になると送料無料になると案内されています。沖縄・離島・一部地域は9,800円(税込)以上で、大型宅配便やクール便などはショップによって対象になる場合とならない場合があります。店舗独自の設定も確認が必要です。

そのため、単に「あと1点で送料無料」と固定表示するのは避け、商品価格や配送条件に合う案内にします。対象となる小物をまとめる場合も、在庫切れや価格変更で説明が古くなっていないかを点検してください。不要な商品を無理に追加させる表現よりも、必要なものを選べる情報を用意しましょう。

公開後はクリックだけでなく、購入と利益まで振り返る

バナーを変更したら、制作日、掲載商品、設置位置、文言、リンク先を記録します。効果測定では、取得できる範囲でクリックや遷移、購入件数、客単価、利益を確認し、元の商品が買いにくくなっていないかも見ます。バナー単位のクリックを直接計測できない場合は、取得できる数値と推測を分けて扱いましょう。

比較するときは、セール、広告の出稿量、価格、在庫、季節の違いを書き添えます。アクセスが少ない状態で数件の増減だけを見て結論を急がず、変更する要素を絞って検証してください。RMSのデータの読み方は、商品ページ分析の活用法で詳しく解説しています。

回遊バナー改善のチェックリスト

  • 案内する目的と、見てほしい商品を一つ決めた
  • 文言とリンク先の商品・情報が一致している
  • 購入判断に必要な説明やボタンを邪魔していない
  • スマートフォンで文字が読め、正しいページに移動できる
  • 案内先の価格・在庫・送料条件を確認した
  • 変更日と変更内容、セールなどの条件を記録した
  • 結果を見る日と、期間限定バナーの差し替え担当を決めた

元動画で回遊バナーの考え方を確認する

出典:ECグロースチャンネル「【事業者必見】回遊バナーの破壊力、細部までこだわるべき理由についてお話しします【ECコンサル】【店舗構築】」(2026年9月12日公開)。本文の場面画像は元動画から引用しています。

回遊バナーは、1本の案内から改善する

回遊バナーを見直すときは、「どれを何枚置くか」だけでなく、お客様が次に何を探しているかを考えましょう。リンク先を決め、見る理由が伝わる文言を用意し、買い物の流れに合う場所で試す。この順番で、小さく改善を進められます。

商品ページや店舗内の導線を含めて、運営施策の優先順位を整理したい場合は、Wacworksの楽天コンサルティングもご覧ください。

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株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。