楽天RMSの商品ページ分析を解説するECグロースチャンネルの動画サムネイル

この記事で分かること

  • 商品単位で流入元・検索キーワードの転換率を見るときの考え方
  • 顧客属性、回遊先、同梱分析をページ改善に結びつける方法
  • 率だけで判断しないための比較手順と実践チェックリスト

楽天市場でアクセスは増えているのに、商品の売上が思うように伸びない。そんなときは店舗全体の平均だけでなく、商品ごとに「どこから来て、何を見て、購入したか」を分けて確認することが大切です。

ECグロースチャンネルでは、RMSの商品ページ分析の画面を使い、流入元や検索キーワード別の転換率、顧客属性、遷移先、同梱分析の活用を解説しています。見るべきなのは数字の大小だけでなく、次に直す場所を決められるかどうかです。

本記事は2026年8月31日公開の動画で紹介された画面と考え方を整理し、店舗で実践する手順を補足したものです。画面例は撮影時点のもので、表示項目や集計条件は現在のRMS内の説明をご確認ください。公式公開情報の確認日:2026年10月3日。

執筆者プロフィール

この記事の監修者
この記事の監修者

株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。

本記事は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Qoo10などのECモール支援を手がける株式会社Wacworksの代表取締役社長 舟瀬 悠が監修しています。また、当サイトのコンテンツは、株式会社Wacworksが定める「コンテンツ制作・編集ポリシー」に基づいて制作しています。

RMSの商品ページ分析は「1商品ずつ」改善点を探すために使う

楽天公式のR-Karteの案内では、売上をアクセス人数・転換率・客単価に分け、ページ別の状況や顧客属性から施策を検討する考え方が紹介されています。店舗全体で売上が落ちていても、原因がすべての商品で同じとは限りません。

動画では「データ分析」から「アクセス分析」の商品ページへ進み、対象商品の「詳細分析」を開いています。そこから商品ごとの数字と内訳を確認する流れです。まずは主力商品や、アクセスがあるのに購入が伸びない商品を一つ選ぶと、確認範囲を絞れます。

確認する切り口分かること・考えること改善案の例
流入元・検索キーワードどの入口から来た人が購入につながっているか入口の訴求と商品説明をそろえる
顧客属性訪問者と購入者の構成に違いがないか使用場面・サイズ説明を見直す
遷移先・直後に見られた商品比較や確認のために次に見られている場所比較表・関連商品への導線を整える
同梱分析一緒に買われた商品の組み合わせ関連商品の提案やセットを検討する

表の改善案は記事用の提案です。データが示す行動と、その理由についての仮説を分けて扱いましょう。RMS全体の基本は、楽天RMSの機能・使い方の解説も参考にしてください。

1.流入元の転換率は、アクセス人数と一緒に読む

動画の顧客行動分析の画面では、参照元ごとのアクセス人数と転換率が紹介されています。検索から来た人、店舗内の別ページから来た人など、入口ごとの違いを確認する考え方です。

RMSの参照元と検索キーワード別の表を示し、転換率の読み方を解説する場面
元動画より。店舗固有の数値は元動画で非表示にされています。該当場面を見る(4:38〜)

動画内では、確認したある商品の楽天サーチ・店舗商品ページ・楽天市場トップからの転換率が、予想より近かったという経験が語られています。これは特定の商品についての観察です。「どの店舗でも楽天内の流入は高く転換する」と一般化せず、自店の商品で確かめます。

転換率が高い入口でも、アクセス人数が少なければ、追加の流入で同じ率を保てるとは限りません。広告費を増やす前に、集計期間、対象商品、アクセス人数、売上件数などをセットで確認しましょう。

仮の例アクセス人数売上件数転換率
入口A1,000人30件3%
入口B20人2件10%

上の表は説明用の仮定で、実店舗の実績ではありません。入口Bは率だけなら高く見えますが、件数は少なく、1件の増減でも大きく動きます。入口Aを止めてBへ全面的に切り替える根拠にはなりません。RMS上の率を再計算するときも、その画面の分母・分子と集計範囲を合わせます。

2.検索キーワードは、探しているものと商品説明の一致を確かめる

動画では、商品に流入した検索キーワードと転換率を見ながら、商品ページや広告の方針を考える方法が示されています。ブランド名・商品名を含む指名検索と、用途やカテゴリから探す一般検索は、購入前の知識や期待が異なる可能性があります。

例えば「折りたたみ収納ボックス」で訪れた人が多いのに購入につながりにくいなら、折りたたみ方、使用時と収納時のサイズ、耐荷重など、検索意図に沿った情報が見つけやすいかを点検します。これは記事用の例であり、当該動画に登場する商品ではありません。

逆に、購入につながっている検索語が見つかったら、その言葉が示す利用目的を整理します。事実に合う範囲で写真や説明に反映し、変更前後の反応を比較しましょう。無関係な人気語を商品名に追加するのではなく、商品の特徴を正確に伝えることが前提です。

商品ページの検索流入データと、RPP広告の配信実績は区別します。ページ分析で見えた傾向は広告検証の候補になりますが、広告で同じ転換率が出る保証はありません。実際の広告費や売上、利益を別途確認して判断します。

3.顧客属性は「来ている人」と「買っている人」の違いを見る

動画の顧客属性分析では、訪問者・お気に入りユーザー・購入者の構成を見比べています。例として、訪問者では40代女性が多い一方、購入者では30代女性が多かったという観察が紹介されています。

訪問者・お気に入りユーザー・購入者の属性構成を比較するRMS画面
元動画より。店舗固有の数値は元動画で非表示にされています。該当場面を見る(2:49〜)

ただし、構成比の違いだけで「ある年代には売れない」とは判断できません。母数、流入元、商品との接点も違う可能性があります。年齢や性別だけで好みを決めつけず、問い合わせ内容やレビューで困りごとを確かめ、情報不足の仮説を立てます。

動画では地域分布も挙げられ、大型商品の配送などを検討するヒントが説明されています。実践するなら、配送日数や送料の案内が分かりやすいか、対象地域で実際に対応できるかを先に確認します。地域ごとの購入率の差を、配送だけが原因と決めつけないことも大切です。

楽天公式の顧客分析の解説でも、属性や購買履歴の情報を販促・商品企画に活かす考え方を確認できます。店舗全体の新規・リピートの把握は、R-Karteの活用解説とあわせて読むと整理しやすくなります。

4.回遊先と同梱分析を分けて、関連商品の提案を考える

動画では、商品ページの次にどこへ移動したかを示す遷移先や、直後に見られた店舗内の商品が紹介されています。レビューへの移動が多ければ、購入前に何を確かめているかを考える手掛かりになります。

遷移先ページと直後に見られた店舗商品ページを確認する場面
元動画より。店舗固有の数値は元動画で非表示にされています。該当場面を見る(8:29〜)

直後に見られた商品は、一緒に買われた商品とは限りません。サイズや価格を比べている可能性もあります。似た商品を順番に見ているなら比較表、付属品を探しているなら対応関係の説明など、行動に合った案内を検討します。

一方、動画後半の同梱分析では、一緒に購入された商品の組み合わせを確認しています。こちらは関連商品の提案やセット販売を考える材料です。たとえば本体と消耗品の組み合わせなら、互換性や交換時期を分かりやすく示す案が考えられます。

セット化する場合は、関連性に加えて在庫、送料、梱包、値引き後の利益を確認します。「一緒に買われている」ことと「セットにすれば利益が増える」ことは別です。表示を変えた後は購入点数だけでなく、利益や問い合わせの変化も見ましょう。

1商品から始める、分析と改善の5ステップ

ここからは、動画の考え方を店舗運営へ落とし込むための実践手順です。一度に複数の条件を変えすぎず、何を変えた結果なのか振り返れるようにします。

手順実施すること残しておく記録
1.対象を決めるアクセスがあり、在庫を確保できる1商品を選ぶ商品・対象期間・売上・アクセス・転換率
2.違いを探す流入元、検索語、属性、回遊先を確認する母数と、気になった差
3.仮説を一つ選ぶ購入判断に必要な情報が不足していないか考える観察した事実と推測を分けたメモ
4.変更して比べる説明・画像・関連リンクなどを調整する変更日・変更内容・セールや価格の条件
5.次を決める同程度の条件で結果と利益を確認する続ける施策・戻す施策・追加確認事項

アクセスが少ない商品は、数日だけの率で判断を急がないようにします。比較期間を延ばす場合も、セール、在庫切れ、価格変更、季節の影響を書き添えてください。前年比や別商品の比較も、条件の違いを確認したうえで使います。

商品ページ分析のチェックリスト

  • 店舗平均だけでなく、対象商品を一つ決めた
  • 集計期間・指標の定義・データの母数を確認した
  • 率と売上件数をあわせて見た
  • 検索流入と広告の実績を混同していない
  • 閲覧の組み合わせと購入の組み合わせを区別した
  • 変更内容とセール・価格・在庫の条件を記録した
  • 結果を確認する日と担当者を決めた

元動画でRMSの画面と解説を確認する

出典:ECグロースチャンネル「【神アプデ】ついに〇〇機能が実装!RMSの商品ページ分析がアップデートされました【ECコンサル】」(2026年8月31日公開)。本記事の画面は公開済み動画から引用し、店舗固有データの非表示をそのまま維持しています。

分析結果を、楽天店舗の次の改善につなげよう

RMSでデータを確認したら、流入の質、商品説明、比較のしやすさ、関連商品の提案のうち、どこを変えるかを一つ決めましょう。小さく変更し、条件を記録して振り返ることで、数字を眺めるだけで終わらない改善につながります。

分析から施策の優先順位づけ、店舗運営の支援まで検討したい方は、Wacworksの楽天コンサルティングをご覧ください。

楽天市場のデータを、売上改善の一手につなげませんか?

「RMSの数字は見ているが、何から直すべきか分からない」という楽天店舗様へ。Wacworksの無料店舗診断で、自店の課題と改善の優先順位をご相談ください。

楽天市場の無料店舗診断へ →

申込フォームの「サポートを受けたいモール」で「楽天市場」を選択してください。

執筆者プロフィール

この記事の監修者
この記事の監修者

株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。