「定期購入は設定が難しそう」「そもそも自社商品に向いているのかわからない」

楽天市場の定期購入機能に興味はあるものの、導入に踏み出せていない出店者は少なくありません。

楽天市場の定期購入はAmazonと比べて普及が遅れていた経緯がありますが、2025年3月のリニューアルで設定・管理のしやすさが大きく改善されました。

継続的な売上を自動で積み上げられる仕組みとして、今が最も導入しやすいタイミングです。

この記事では、楽天市場の定期購入の仕組み・設定手順・継続率を高める運用のポイントを出店者向けに解説します。

売上の安定化やLTV向上を目指している方はぜひ参考にしてください。

執筆者プロフィール

この記事の監修者
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株式会社Wacworks

代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。

楽天市場の定期購入とは

楽天市場の定期購入とは

楽天市場の定期購入とは、消費者が一度注文すると指定したサイクルで自動的に商品が届くサービスです。消費者は毎回注文する手間が省け、出店者は継続的な売上が見込める双方にメリットのある仕組みになっています。

出店者にとっての最大の意義は、売上の安定化とLTV(顧客生涯価値)の向上にあります。単発購入の繰り返しと比べて、定期購入で一度ロックインされた顧客は離脱しにくく、長期的な収益予測も立てやすくなります

定期購入と通常注文の違い

定期購入と通常注文の違いを正確に理解しておくことで、どの商品に定期購入設定を行うべきかの判断基準が明確になります。両者を比較した場合の主な違いは以下の通りです。

比較項目定期購入通常注文
注文方法初回のみ設定、以降は自動毎回手動で注文
価格割引が設定される場合が多い通常価格
解約タイミング消費者がいつでも停止可能該当なし
出店者メリットLTV向上・売上予測が立ちやすい単発売上のみ
消費者メリット手間なし・割引が受けられる必要な時だけ購入可能

通常注文との最大の違いは「継続性」にあります。一度定期購入を設定した消費者は、意識的に解約しない限り注文が続くため、出店者は受動的に売上を積み上げることができます

2025年3月リニューアルの概要

2025年3月末に楽天市場の定期購入機能が大幅にリニューアルされました。これまで定期購入があまり普及しなかった背景には、消費者にとっての操作性の低さや、出店者にとっての設定のしにくさがありましたが、今回のリニューアルで多くの課題が改善されています。主な変更点は以下の通りです。

  • 管理画面(RMS)のUI改善:定期購入の設定・管理がより直感的に行えるようになった
  • スキップ機能の強化:消費者が次回配送をスキップしやすくなり、解約ではなくスキップを選ぶ割合が増加
  • お届けサイクルの選択肢拡充:週次・月次・複数月など細かい頻度設定が可能になった
  • 配送先変更・支払い方法変更の利便性向上:消費者の管理操作性が改善され、継続率の向上が期待できる

このリニューアルにより、これまで定期購入を導入しても活用しきれていなかった出店者も、改めて本格運用を検討するタイミングです。

楽天市場の定期購入が向いている商品

定期購入の効果が高い商品には共通した特徴があります。「消耗品かつ継続使用が前提のもの」が基本条件で、消費者が「切らしたくない」と感じる商品ほど定期購入との相性が高くなります。向いている商品カテゴリの代表例は以下の通りです。

  • サプリメント・健康食品:毎日服用するため、切らしたくない商品の代表例
  • コンタクトレンズ:定期的な交換が必要でリピート率が高い
  • 日用品:洗剤・シャンプー・ティッシュなど消費サイクルが一定のもの
  • ペットフード・ペット用消耗品:ペット向けは特に継続購入率が高い
  • 水・飲料:重量があり配送メリットが大きいため定期購入と相性がよい
  • おむつ・育児用品:使用期間は有限だが、継続期間中のLTVが高い

逆に、家電・家具・衣類など一度購入すれば長期間使うものは定期購入と相性が悪いため、無理に設定する必要はありません。自社商品が上記のいずれかに当てはまる場合は、まず1商品だけ定期購入を試験的に設定してみることを推奨します。

出店者向け:楽天市場の定期購入の設定方法

RMSでの定期購入設定は、事前に対象商品・割引率・配送頻度を整理しておくとスムーズに進みます。設定手順は以下の5ステップです。

ステップ1:RMSにログイン

R-Storefront(旧:RMS Web)にアクセスし、「商品管理」から対象商品を選択します。

ステップ2:定期購入設定の有効化

商品編集画面の「販売設定」タブ内に「定期購入」の設定項目があります。「定期購入を利用する」にチェックを入れます。

ステップ3:お届けサイクルの設定

消費者が選択できる配送頻度の選択肢を設定します(例:1か月・2か月・3か月)。自社商品の消費サイクルに合わせた選択肢を設定してください。

ステップ4:割引設定

定期購入時の割引率または割引額を入力します。設定は任意ですが、割引なしだと消費者が定期購入を選ぶ動機が薄れるため、5〜15%の割引設定が推奨されます

ステップ5:商品ページへの反映確認

設定後、実際の商品ページで定期購入オプションが正しく表示されているかを確認します。表示が確認できたら設定完了です。

楽天市場で定期購入を活用して売上を安定化させるためのポイント

定期購入を活用して売上を安定化させるためのポイント

定期購入は設定して終わりではなく、継続率を高める運用が売上安定化の鍵になります。特に効果が高い施策を以下の4点にまとめます。

適切な割引設定

競合他社の設定と自社の原価率を照らし合わせて、5〜10%から始めるのが現実的です。割引率が低すぎると消費者が選ばず、高すぎると粗利が圧迫されるため、定期的な見直しが必要です。

お届けサイクルの最適化

消費者が「ちょうど使い切るタイミング」でサイクルを設定することが継続率向上の基本です。サイクルが早すぎると在庫が余り、解約につながります。商品の使用量・消費期間を元に適切な頻度を設定してください。

解約防止施策の設計

定期購入登録者に対して、継続者限定クーポンや次回使えるポイント還元を設けることで解約を防ぎます。スキップ機能を使いやすくすることで「解約ではなくスキップ」を選んでもらう設計も有効です。

定期購入者への特典設計

定期購入者限定のノベルティ・サンプル同梱・優先対応などの特典を設けると、定期購入の魅力が高まり継続率が上がります。

これらの施策は単独で行うよりも組み合わせることで効果が高まります。特に割引設定とサイクル最適化は設定初期に必ず確認し、定期購入の登録状況・解約状況のデータを見ながら継続的に改善していくことが重要です。

楽天市場の定期購入とお買い物マラソン・SPUの関係

定期購入と楽天市場の各種施策との連携を理解しておくと、より効果的な販促設計が可能になります。関係が深い3つの施策との組み合わせ方を以下に整理します。

お買い物マラソン(買い回り)

定期購入の注文は買い回りの1店舗としてカウントされる場合があります。ただし、自動更新注文(2回目以降)は対象外となることが多いため、初回の定期購入登録をイベント期間中に促す施策が有効です。

SPU(スーパーポイントアッププログラム)

楽天市場でのお買い物全般がSPU対象になるため、定期購入でもSPUが適用されます。高ポイント還元を訴求することで定期購入登録の動機付けになります。

楽天マラソン・楽天スーパーSALEとの組み合わせ

イベント期間中に「定期購入登録で追加〇%OFF」などのキャンペーンを打つことで、イベント終了後も継続的な収益が残ります。

これらの施策と定期購入を組み合わせることで、楽天市場の集客力を活かしながら長期的な収益基盤を構築できます。

楽天市場の定期購入に関するよくある質問

楽天市場の定期購入に関するよくある質問

ここからは、楽天市場の定期購入に関するよくある質問に回答していきます。

定期購入の導入を検討する出店者からよく受ける質問を以下にまとめます。

手数料はかかりますか?

通常の売上ロイヤルティ・システム利用料が発生します。定期購入専用の追加手数料は基本的にありません。ただし、プランや時期によって変更される場合があるため、楽天市場の公式情報を確認することを推奨します。

ポイント付与の設定はできますか?

楽天ポイントの付与は通常注文と同様に設定できます。定期購入者に追加ポイントを設定する施策は、継続率向上に効果的です。

解約ペナルティは設定できますか?

消費者の任意解約を原則として制限することはできません。消費者保護の観点から、いつでも解約・停止できる設計が求められています。解約防止はペナルティではなく、商品品質・特典設計・スキップの使いやすさで対応することが基本です。

キャンセルへの対応はどうすればよいですか?

消費者が解約・キャンセルを希望した場合は、出荷前であれば対応可能です。出荷後のキャンセルは返品対応になります。解約ボタンが見つからないなどの問い合わせが多い場合は、マイページの操作方法を案内するフォローが必要です。

まとめ

楽天市場の定期購入は、2025年3月のリニューアルを機に本格活用のチャンスが広がっています。消耗品カテゴリを扱う出店者にとって、売上の安定化・LTV向上・お買い物マラソンとの組み合わせ効果など、導入メリットは多岐にわたります。

設定方法や活用戦略の詳細・RMS操作のサポートについてはWacworksへご相談ください。

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代表取締役社長

舟瀬悠

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬悠

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