FBA(フルフィルメントby Amazon)とは?納品手順や料金も紹介
Amazonの出品者がよく耳にするAmazon FBA。「一体どういうサービスなんだろう?」「どうやって使うんだろう?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか?
メリットや料金体系を知らないと、作業にかかる人件費や倉庫スペースの料金などで損をしている恐れがあります。
Amazon FBAとは、出品する商品を倉庫へ納品すれば、商品の受注から発送、問い合わせ対応までを代行してもらえるサービスです。代行サービスを利用すれば、Amazonの商品管理や受注作業が各段に効率化できます。
そこで本記事は、Amazon FBAの利用方法や発生する料金について解説します。Amazon FBAを初めて利用する方にも理解できる内容です。
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目次
Amazon FBAとは?
Amazon FBAとは「fulfillment by Amazon」の略です。Amazonが、出品者に代わって注文受付から商品発送までの一部業務を行います。Amazonが代行するサービスは、以下の通りです。
商品の管理 | 商品の入荷 入荷時の検品 倉庫での保管 |
注文処理 | 注文の受付 |
発送 | 商品のピッキング 発送前の検品 梱包 発送 |
返品 | 返品の受付 |
カスタマーサービス | FBAの商品に関する問い合わせ対応 返品に関するカスタマーサービスの管理 |
FBAを利用するには、Amazon出品サービスへの登録と、Amazon倉庫への商品発送が必要です。
倉庫のレンタル料や、商品の受注に必要な人件費などを考えると、大幅な業務効率化が見込まれます。さらに、FBAの利用により得られる特典があるため、大幅な売り上げ向上が期待できるでしょう。
Amazon FBAにかかる料金
Amazon FBAは、出品する商品のサイズやカテゴリーごとに細かく料金設定をしています。通常であれば、FBA料金シミュレーターを使用して算出しますが、各料金の意味や計算方法は理解しておきましょう。ここでは、各料金の定義と計算方法を解説します。
商品の梱包・発送にかかる「配送代行手数料」
配送代行手数料は、ひとつの商品にかかる梱包・配送の手数料です。手数料は、2つの基準を元に確定します。
- 商品のサイズ区分
- 1商品の寸法・重量
商品のサイズ区分は、梱包された状態の商品サイズと重量です。下の表にある重量・大きさを上回らない区分が、商品のサイズ区分に該当します。
区分 | 重量 | 最長辺 | 中間辺 | 最短辺 | 3辺の合計 |
小型 | 250g | 25cm | 18cm | 2cm | 45cm |
標準 | 9kg | 45cm | 35cm | 20cm | 100cm |
大型 | 40kg | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 200cm |
特大 | 50kg | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 260cm |
特大の場合は、商品ラベルの貼り付けなど、一部利用できないFBAサービスがあるため注意が必要です。
商品のサイズ区分が確定したら、次の手数料表を元に、配送代行手数料を確定します。
サイズ区分 | 梱包済み商品3辺の寸法 または合計 | 重量 | 配送代行手数料(商品あたり) | |
小型 | 25×18×2.0cm以下 | 250g以下 | 288円 | |
標準 | 1 | 35×30×3.3cm以下 | 1kg以下 | 318円 |
2A | 40cm以下 | 2kg以下 | 434円 | |
2B | 50cm以下 | 2kg以下 | 465円 | |
2C | 60cm以下 | 2kg以下 | 485円 | |
3 | 80cm以下 | 5kg以下 | 514円 | |
4 | 100cm以下 | 9kg以下 | 603円 | |
大型 | 1 | 60cm以下 | 2kg以下 | 589円 |
2 | 80cm以下 | 5kg以下 | 712円 | |
3 | 100cm以下 | 10kg以下 | 815円 | |
4 | 120cm以下 | 15kg以下 | 975円 | |
5 | 140cm以下 | 20kg以下 | 1,020円 | |
6 | 160cm以下 | 25kg以下 | 1,100円 | |
7 | 180cm以下 | 30kg以下 | 1,532円 | |
8 | 200cm以下 | 40kg以下 | 1,756円 | |
特大 | 1 | 200cm以下 | 50kg以下 | 2,755円 |
2 | 220cm以下 | 3,573円 | ||
3 | 240cm以下 | 4,496円 | ||
4 | 260cm以下 | 5,625円 |
手数料は、1商品あたりで寸法・重量いずれも満たした金額です。
倉庫の保管にかかる「在庫保管手数料」
在庫保管手数料とは、Amazonの倉庫に保管する手数料です。梱包済み商品のサイズを立方メートルで計算した1日あたりの在庫保管手数料を1ヵ月分まとめて支払います。毎月7〜15日の間に前月分の在庫保管手数料を計算し、決済時に請求されるシステムです。
例えば、3月分の在庫保管手数料は、4月7〜15日までの期間に計算され、4月の決済時に請求されます。在庫保管手数料は、カテゴリー・期間・商品のサイズ区分で異なり、次の通りです。
カテゴリー | 期間 | 小型・標準 | 大型・特大型 |
服 ファッション小物シューズ バッグ 以外 | 1~9月 | 5.676円×商品サイズ×保管日数÷当月の日数 | 4.370円×商品サイズ×保管日数÷当月の日数 |
10~12月 | 10.087円×商品サイズ×保管日数÷当月の日数 | 7.760円×商品サイズ×保管日数÷当月の日数 | |
服 ファッション小物シューズ・ バッグ | 1~9月 | 3.10円×商品サイズ×保管日数÷当月の日数 | |
10~12月 | 5.50円×商品サイズ×保管日数÷当月の日数 |
商品サイズは、以下の式を用います。 商品サイズ(cm3)=商品サイズ(cm3)÷(10cm×10cm×10cm)
計算した在庫保管手数料には、10%の消費税がかかります。在庫保管手数料の計算作業を実施するのは、Amazonです。自社で保有する情報とAmazonが計測した情報が不一致の場合は、Amazonが計測した結果で在庫保管手数料を計算します。
保管期限1年を超過するとかかる「長期在庫保管手数料」
長期在庫保管手数料とは、長期在庫追加手数料の旧称です。毎月15日の時点で、保管期間が270日を超えた商品に対して請求されます。長期在庫保管手数料は、保管期間により異なり、次の通りです。
保管期間 | 1点あたりの長期在庫保管手数料 |
271~365日 | 6.096円(10×10×10cmあたり) |
366日以上 | 23.570円(10×10×10cmあたり) |
さらに、倉庫での保存期間が365日を超過したメディア商品は、1点あたり10円の最低長期在庫保管手数料がかかります。
長期在庫保管手数料の計算結果は、小数点以下を四捨五入です。20×30×20cmの商品を280日保管した場合と366日保管した場合を例に計算してみましょう。
280日の本 | 6.096円×(20×30×20cm)÷(10×10×10cm)=73.152≠73円 |
366日の婦人靴 | 23.570円×(20×30×20cm)÷(10×10×10cm)=282.84≠283円 |
366日の本 | 23.570円×(20×30×20cm)÷(10×10×10cm)+10=292.84≠293円 |
FBAの商品管理は、先に到着した商品を先に出荷する先入れ先出しが原則です。長期在庫保管手数料は毎月、当月の18〜22日の間に請求されます。
在庫処理に関わる「返送/所有権の放棄手数料」
回転率の悪い商品や、長い間在庫として保管されている商品に対して、返送または所有権の放棄を依頼できます。余剰在庫を抱えている場合に効果的な方法です。返送または所有権を放棄したときは、返送/所有権の放棄手数料が請求されます。
返送/所有権の放棄手数料は、以下の表に基づいた金額です。
サイズ | 重量 | 手数料(商品1点あたり) |
小型・標準サイズ | 0~200g | 30円 |
201~500g | 45円 | |
501~1,000g | 60円 | |
1001g~ | 100円+1000gを超えた分の1000gにつき40円 | |
大型・特大型 | 0~500g | 80円 |
501~1000g | 110円 | |
1001~2000g | 140円 | |
2001~5000g | 200円 | |
5001g~ | 350円+5000gを超えた分の1000gにつき40円 |
小型・標準サイズの1001g〜、大型・特大型の5001g〜にある追加の加算は、1gから計算します。大型サイズの重量が5500gの場合は、下の計算式で求めた金額が返送/所有権の放棄手数料です。 返送/所有権の放棄手数料=350円+40円/1000g×500g=370円
返送/所有権の放棄が完了した月に請求されます。返送/所有権の放棄は、申し込みから10〜14営業日以内で完了するのが通常の対応です。ただし、倉庫の繁忙期は、30日以上を要する場合があります。
保管制限を超過するとかかる「在庫保管超過手数料」
Amazonでは、商品の管理や配送を迅速に行うため、倉庫の保管スペースを管理しています。保管スペースを管理する目的で適用されるのが、在庫保管超過手数料です。在庫保管超過手数料は、立方メートル単位で測定した在庫容量に基づいて計算されます。
在庫保管超過手数料は、保管制限を超過した日数に基づいて決まり、1立方メートルあたり31,727円です。在庫保管制限の基準は、Amazonの倉庫で在庫が占めるスペースが、保管制限を超えた場合において、日次平均の容量に基づいて決まります。
在庫保管制限の状況は、Amazonセラーセントラルの画面にある「在庫のパフォーマンスダッシュボード」または「納品プランの管理」から確認可能です。制限値を超えている在庫には、アラートが表示されます。
ラベルの貼り付けを代行する「商品ラベル貼付サービス手数料」
Amazonでは、商品ラベルの貼り付けが必要かつ一定の要件を満たした商品に対して、商品ラベルを貼り付けるサービスを行っています。商品ラベルを貼り付ける作業の代行手数料が「商品ラベル貼付サービス手数料」です。
商品ラベル貼付サービスを利用できる商品は、以下の要件を満たす必要があります。
- 商品サイズの区分が特大型以外
- すべて同じコンディションの商品
- FBA禁止商品やFBAのポリシーで制限された商品
- 高額ではない商品
- GCID・UPC・EAN・JAN・ISBNなどスキャン可能なバーコードを1つ使用
- パッケージに記載されたすべてのバーコードを隠していること
商品ラベル貼付サービス手数料は、商品サイズ区分に基づき、商品1点ごとに発生します。
商品サイズ区分 | 1点あたりの 商品ラベル貼付サービス手数料 |
FBA小型軽量商品 | 10円 |
小型・標準サイズ | 20円 |
大型 | 51円 |
商品ラベル貼付サービスは、FBAの設定から利用の申し込みが可能です。FBAの設定から申し込むと、以降で作成する納品プランに適用されます。
Amazon FBAを利用するメリット
Amazon FBAは、出品者の業務負担が減るだけでなく、売り上げの向上に貢献できるサービスを提供しています。Amazon FBAの利用で得られるメリットは、7点です。売り上げの向上が期待できるサービスとあわせて解説します。
業務の負担が軽くなる
FBAを利用すると、商品の受注から発送まですべてAmazonが代行してくれるため、出品者の負担が軽くなります。さらにFBAは、対象商品への問い合わせや、返品業務も対応範囲です。FBAに申し込み、Amazonの倉庫へ発送すれば、以降の作業負担を大幅に削減できます。
FBAの商品は、Amazonの倉庫へ保管するため、商品を保管するスペースを削減できる点もメリットです。業務の負担が軽くなった分、新たな商品の仕入れや出品商品の販促に力を入れることができます。
休日も発送してくれる
Amazonの倉庫は、24時間365日稼働しています。注文が入れば、いつでも迅速に対応してもらえる点がメリットです。FBAを導入すれば、ゴールデンウイークや夏季休業、年末年始などの大型連休中も対応してくれます。
FBAでは、問い合わせ業務も代行範囲です。チャットによる問い合わせであれば、24時間365日受け付けています。出品者が休業日の場合においても、問い合わせや発送業務を迅速に代行してもらえば、年中安定した店舗運営が実現可能です。
primeマークによって購入率アップが期待できる
FBAの対象商品は、Amazonプライム会員向けのページにprimeマークが表示され、発送特典が受けられます。発送特典が受けられることで、購買率アップが期待できる点がメリットです。primeマークで受けられる発送特典は、3つあります。
- お届け日時指定
- お急ぎ便
- 当日お急ぎ便
primeマークは、黄色と水色のカラーリングで、検索結果や商品のページなど、至るところで目につくように配置されています。なお、primeマークは、Amazonプライム非会員には表示されません。
カート獲得率が向上する可能性がある
FBAを導入すると、カート獲得率が向上する可能性があります。Amazonで販売される商品は、一商品につき一ページが原則です。ひとつの商品に対して複数の出品者が出品している場合は、消費者に好条件の出品者が「カートに入れる」ボタンのトップを獲得できます。
同じ価格で複数の出品者がいる場合、FBA対象商品は発送特典があるため、消費者にとって好条件です。なお「カートに入れる」ボタントップの獲得条件は、公開されていません。しかし、カート獲得率が向上する可能性がある点は、ひとつのメリットといえるでしょう。
Amazon発送によって転換率アップが期待できる
FBAの対象商品の発送元は、Amazonです。Amazonからの配送は、スピーディーかつ安心なイメージがあるため、転換率の向上が期待できます。転換率とは、商品へのアクセス数に対して、注文へ至った数の割合です。
梱包資材や配送料、配送スピードなど、総合的に加味して出品者がAmazonと同様のクオリティを維持するのは、難しいでしょう。FBAを導入し、対象商品をAmazonが配送することで、大きなメリットが得られます。
代金引換が使える
FBAを導入すると、支払い方法に代金引換を追加できます。支払い方法の選択肢が増える点は、消費者にとって大きなメリットです。FBAを利用せず、出品者が独自で商品を販売している場合、決済スピードをあげるためにクレジットカード決済を利用するでしょう。
しかし、決済トラブルや不正利用を防止するため、クレジットカードを登録したくない消費者も一定数います。代金引換は、クレジットカード決済を使わずに決済スピードがあげられる支払い方法です。
海外にも商品を発送できる
FBAを導入し、対象商品をAmazonの倉庫へ保管すると、海外へビジネスを拡大できます。海外発送に利用する商品は、日本の倉庫に保管されたものです。FBA対象商品を海外の消費者へ販売するには、2つの方法があります。
- 海外の消費者が日本のAmazonから商品を購入
- 海外のAmazonで商品を販売し、海外の消費者が自国のAmazonで商品を購入
海外のAmazonへ出品するには、出品国のアカウント作成や、関税手続きなどを行う必要があります。しかし、海外へ出品するための初期費用は無料です。海外展開すれば、売り上げの向上に期待できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
Amazon FBAの利用手順
Amazon FBAを利用するためには、はじめにAmazonの出品用アカウントを作成し、FBAの申し込みをします。FBAの利用を開始するには、FBAサービスを申し込んだ後に、FBA対象商品の登録などが必要です。
FBAの申し込みが完了してからAmazonの倉庫へ発送するまでの流れを解説します。
商品を登録する
初めに行うのが出品商品の登録です。商品の登録は、すでにAmazonへ出品されている商品か否かで異なります。Amazonへ出品済みの商品を登録する場合は「マーケットプレイスに出品する」ボタンから登録すると便利です。
Amazonのなかで初めて出品する商品は、Amazonセラーセントラル画面から以下の情報を登録します。
- GTIN・UPC・ISBN・EANなどの製品コード
- 在庫追跡のために作成するSKUコード
- 販売価格・商品の状態・数量・配送オプションなど、出品商品の情報
- 商品名・ブランド・カテゴリー・商品の説明・画像など、商品の詳細
- 検索語句・キーワード
登録の最後に、フルフィルメントチャネルという項目があります。商品が売れたときに自社で発送するかFBAを利用するかを選択して終了です。
料金の見積もりを確認する
商品の登録が完了し、FBAの利用を選択したあとは、FBAによる料金の見積もりを確認します。FBAによる料金は、2種類です。
- FBA対象の商品を納品するときにかかる料金
- 商品が売れたあとにかかる料金
FBA対象の商品を納品したときの料金は、Amazonセラーセントラルの画面から確認が可能です。商品が売れたあとにかかる料金は、Amazonセラーセントラルの画面にある 「FBA料金シミュレーター」を利用して見積もります。
「FBA料金シミュレーター」は、商品が売れたあとに自社発送とFBA利用の収益性を比較できるツールです。Amazonセラーセントラルの画面から、納品時の料金と商品が売れたあとにかかる料金の見積もりを確認しておきます。
納品プランを作成する
料金の見積もりを確認し、納品プランを作成します。納品プランとは、Amazonの倉庫へ納品するときの商品や数量、ラベルの貼り付けなどを定めることです。納品プランには、次の項目を決めて、Amazonセラーセントラル画面の「Amazonへ納品」から入力します。
- Amazonの倉庫へ納品する商品の選択
- 必要な梱包準備の選択
- 商品管理ラベルの貼り付けを誰が行うか選択
- 出荷する数量
- (期限管理商品の場合)賞味期限
5項目の入力が完了すると、在庫追跡のために作成するSKUコードが記載されたラベルの出力ができるようになります。商品の数量や種類により、Amazonの倉庫へ複数の箱を一度に納品するケースがあるでしょう。一括納品の場合は、箱の数やサイズ、重量を入力します。
発送の準備をする
Amazonの倉庫へ送る前に、出品する商品を発送する準備をします。主な準備は4点です。
- 出品する商品の梱包
- 梱包した商品1点ずつに商品管理ラベルの貼り付け
- 出荷日・配送業者・追跡情報など出荷通知の送付
- 輸送する箱へ入れ、輸送箱ラベルを貼り付け
商品管理ラベルの貼り付けをAmazonが行うよう選択している場合は、貼り付けの必要がありません。発送通知を送り、発送準備を終えたら、Amazonの倉庫へ商品を発送して納品作業は終了です。
Amazon FBAで取り扱えない商品
Amazon FBAは、多くの商品を同じ倉庫で保管・管理するため、一定のルールを設けて取り扱っています。Amazon FBAで出品を予定する場合は、商品の取り扱いに関するルールや例外を把握しておきましょう。
Amazonで出品が禁止されている商品
Amazon FBAでは、危険物やほかの商品に影響を及ぼす恐れのある商品などを出品禁止にしています。出品禁止の商品は、以下の通りです。
日本の規格・法律を満たしていない商品 | 日本語のラベルがない商品 日本の販売承認を受けていない商品 |
室温で保管できない商品 | 冷蔵商品など、温度管理が必要な商品 保管状況により変質する恐れのある商品 |
動植物 | 生死に関わらず、動物全般 植物の種子 |
危険物および化学製品 | 消防法で規定されている危険物第1類から第6類 火薬取締法、毒物および劇物取締法による規制商品 輸送禁止の商品 商品に危険喚起の注意事項が明記されている商品 可燃性-火気厳禁、危険物第〇類などの商品 エアゾール製品 |
出品に必要な届出・許可取得などが未完了の商品 | ー |
医療機器 | 家庭用医療機器・一般医療機器のみFBA商品に対応 |
医薬品 | |
金券類 | 商品券・切手・プリペイドカードなど 金銭的価値のある数字や文字コード 利用期間6ヵ月未満のプリペイド式モバイルSIMカード |
ゴールド・プラチナ・銀など | 貴金属バー・インゴット・地金 |
金貨や古銭など | 金貨・銀貨・銅貨・記念コイン 古銭・古札 |
その他 | プログラムのポリシーで出品禁止の商品 リコール対象商品または日本で販売禁止の商品 ネオジウム磁石など他の商品に影響をおよぼす恐れのある磁性商品 法令で所持などが禁止されている大麻由来製品 カンナビジオール(CBD) が含まれている商品 |
上記の商品のなかには、温度管理が必要な商品など、出品者が発送すればAmazonで販売できる商品もあります。詳細は、Amazonのテクニカルサポートへ問い合わせましょう。
賞味期限や消費期限が表示されている商品
賞味期限や消費期限が表示されている商品で、Amazon FBAを利用するには、別の要件があります。Amazonが定義する賞味期限や消費期限のある商品は、すべての局所用製品および食品・飲料・日用品(栄養補助食品を含む)です。
局所用製品は、石けん・化粧水など、人の外見をきれいにするため、外膜に使用する商品を表します。Amazon FBAの出品資格を満たすには、5点の要件を満たさなければなりません。
- 商品のロットを管理している
- Amazonの倉庫へ搬入した時点で、最低限の保存期間が60日を超過している
- 賞味/消費期限の表示は、数字で「YYYY/MM/DDまたはYYYY/MM」形式とする
- 保管・配送に適したパッケージで完全に密閉包装する
- 商品すべてに、賞味/消費期限のある商品を区別するラベルを貼り付ける
商品のカテゴリーによっては、賞味/消費期限のルールが異なる場合があります。密閉包装された商品の内側に賞味/消費期限を貼り付けると、日付の確認が取れません。梱包のやり直しに際する料金がかかる恐れがあるので、注意が必要です。
商品によって、例があるため、詳細はAmazonテクニカルサポートへ問い合わせてから出品しましょう。
ラベルが読み取れない商品
Amazonの倉庫では、商品ごとに貼り付けたバーコードを使って商品の管理をしています。Amazonの倉庫で作業をスムーズに行うため、ラベルが読み取れない商品はAmazon FBAとして出品できません。
ラベルの読み取りができないケースは、以下のようなケースです。
- 違う商品のラベルが貼り付けられている
- ラベルが貼り付けられていない
- 商品ラベルが一部ない
- 商品がウェブサイトになく、商品名が不明
- 商品がカタログと不一致
- 予定数以上の商品が納品された
- メーカーのバーコードが隠れていない
- バーコードのシールが曲面に貼り付けられ、スキャナで読み取れない
出品者がバーコードを貼り付けていない場合は、別途料金を支払い、商品ラベル貼り付けサービスが利用可能です。また、商品ラベルが必要なのにもかかわらず、ラベルがない状態で倉庫へ納品した商品は、納品不備受領作業手数料が請求される恐れがあります。
Amazon FBAの倉庫はどこにある?
Amazon FBAの倉庫は、商品のサイズ区分やカテゴリーごとに保管する場所が異なります。出品者の住所地から近い場所とは限りません。ここでは、全国に58ヵ所あるAmazonの倉庫とコードを解説します。
参考:配送・経路指定要件
全国のFBA倉庫一覧
Amazonの倉庫は、全国で58ヵ所あります。都道府県別の倉庫は、以下の通りです。
都道府県 | 名称 | コード | 都道府県 | 名称 | コード |
茨城県 | 阿見FC | TPX1 | 東京都 | 青梅FC | TYO4 |
古河FC | TPZ1 | 立川FC | VJND | ||
埼玉県 | 狭山FC | HND2 | 神奈川県 | 小田原FC | FSZ1 |
川島FC | HND3 | 川崎FC | HND6 | ||
川越FC | NRT5 | HND9 | |||
狭山広瀬台FC | QCB3 | 座間小松原FC | TPB1 | ||
上尾堤崎FC | TPB2 | 伊勢原FC | TPFB | ||
TPZ6 | 大和FC | TPN1 | |||
吉見FC | TPF2 | TPZ7 | |||
戸田FC | TPFC | 相模原FC | TYO8 | ||
埼玉FC | TPFI | 平塚FC | VJNE | ||
中台FC | TPY1 | 相模原(冷凍)FC | TPR1 | ||
加須FC | TPZ3 | 愛知県 | 稲沢FC | TPF4 | |
所沢FC | TPZ8 | 大阪府 | 堺FC | KIX1 | |
川口FC | TYO1 | 大東FC | KIX2 | ||
久喜FC | TYO2 | 茨木FC | KIX3 | ||
坂戸FC | TYO6 | 藤井寺FC | KIX4 | ||
上尾FC | TYO7 | 高槻FC | TPF3 | ||
狭山日高FC | TYO9 | 門真FC | VJNC | ||
千葉県 | 市川FC | NRT1 | 住之江FC | VJWB | |
八千代FC | NRT2 | 京都府 | 京田辺FC | KIX5 | |
流山FC | QCB1 | 八幡FC | TPFD | ||
千葉みなとFC | QCB4 | 兵庫県 | 尼崎FC | KIX6 | |
習志野FC | TPF9 | 神戸FC | TPZ2 | ||
野田FC | TPFA | 東灘FC | VJNB | ||
印西FC | TPX2 | 岐阜県 | 多治見FC | NGO2 | |
柏FC | TYP2 | 佐賀県 | 鳥栖FC | HSG1 | |
VJGT | |||||
VJNA | |||||
VJWA | |||||
市原FC | TPZ9 |
Amazon FBAの倉庫は、出品者の住所地に関わらず、倉庫で商品を保管している状況などにより決められます。Amazon FBAの倉庫と配送先別にコードの存在を把握しておきましょう。
商品カテゴリーによって倉庫が変わる
Amazon FBAを導入したい商品は、Amazonの倉庫へ配送が必要です。送り先は、商品のカテゴリー・サイズ区分・購入者の需要分布・倉庫の在庫状況などで変わります。商品カテゴリー別の工場は、以下の通りです。
在庫分散の 商品サイズ区分 | 発送元 | |||||
すべての地域(日本国外を含む) | ||||||
ファッション以外(小型/標準) | 小田原 FSZ1 | 川崎 HND6 | 鳥栖 HSG1 | 堺 KIX1 | 茨木 KIX3 | 京田辺 KIX5 |
尼崎 KIX6 | 多治見 NGO2 | 市川 NRT1 | 流山 QCB1 | 千葉みなと QCB4 | 阿見 TPX1 | |
川口 TYO1 | 青梅 TYO4 | 坂戸 TYO6 | 上尾 TYO7 | 相模原 TYO8 | 狭山日高 TYO9 | |
ファッション以外(大型) | 川島 HND3 | 鳥栖 HSG1 | 大東 KIX2 | 八千代 NRT2 | 吉見 TPF2 | 高槻 TPF3 |
稲沢 TPF4 | 習志野 TPF9 | 野田 TPFA | 伊勢原 TPFB | 戸田 TPFC | 八幡 TPFD | |
埼玉 TPFI | 印西 TPX2 | 座間小松原 TPB1 | 上尾堤崎 TPB2 | |||
ファッション以外(特殊大型) | 柏 VJNA | 東灘 VJNB | 門真 VJNC | 立川 VJND | 平塚 VJNE | 大和 TPN1 |
ファッション以外(危険物(可燃性液体)) | 小田原 FSZ1 | 狭山 HND2 | 中台 TPY1 | 柏 TPY2 | 古河 TPZ1 | 神戸 TPZ2 |
加須 TPZ3 | 上尾堤崎 TPZ6 | 大和 TPZ7 | 所沢 TPZ8 | 市原 TPZ9 | ||
ファッション以外(溶けやすい商品) | 柏 VJWA | 住之江 VJWB | ||||
ファッション以外(冷凍商品) | 相模原 (冷凍) TPR1 | |||||
ファッション(すべてのサイズ) | 藤井寺 KIX4 | 川越 NRT5 | 久喜 TYO2 | 狭山広瀬台QCB3 |
出品する商品と商品のサイズ区分を確認し、送り先となりうる工場を把握しておきましょう。
倉庫への納品をするなら
Amazon FBAの出品者向けに、「FBAパートナーキャリア」というサービスがあります。倉庫への納品は、FBAパートナーキャリアでない配送業者を選択しても、問題ありません。
FBAパートナーキャリアを利用するには、出荷通知を送付する時点でパートナーキャリアの選択が必要です。FBAパートナーキャリアを利用すると、3点のメリットがあります。
- ヤマト運輸の場合は、配送コストを抑えて納品できる
- 出品アカウントへ後日まとめて請求されるので、都度精算が不要
- セラーセントラルから集荷指示ができ、手続きが簡単
FBAパートナーキャリアは、Amazonと提携しているヤマト運輸と日本郵便の2社です。FBAパートナーキャリアのヤマト運輸・日本郵便について解説します。
ヤマト運輸
ヤマト運輸は、通常の配送料に比べて割引率67%の安さが魅力です。FBAパートナーキャリア・ヤマトオプションを利用すれば、下の表にある配送料で納品できます。
サイズ | 距離 | FBAパートナー料金 | 基本運賃 | 割引率 |
140サイズ | 関東-関東 | 608円 | 1,850円 | 約67% |
関東-関西 | 857円 | 1,960円 | 約56% | |
160サイズ | 関東-関東 | 762円 | 2,070円 | 約63% |
関東-関西 | 1,120円 | 2,180円 | 約49% |
FBAパートナーキャリア・ヤマトオプションを利用するには、送り状ラベルの準備が必要です。送り状ラベルは、ヤマト運輸へ依頼すれば、無料で出品者の住所へ配送してもらえます。
参考:【重要】FBAパートナーキャリア・ヤマトオプション | 割引プロモーションの提供開始
日本郵便
日本郵便は、ゆうパックの配送サービスを利用した配送業者です。利用料金は、通常の荷物と変わりません。日本郵便を利用するメリットは、着払いにできる点と専用ラベルが不要な点です。送料は、通常のゆうパックと変わりません。
料金の詳細は、日本郵便のサイトから発送元と配送先を選択して調べます。専用ラベルの準備なども不要なため、料金より手間を重視する方におすすめです。
まとめ:Amazonの売上を伸ばすなら株式会社Wacworksにご相談を
Amazon FBAの納品手順と料金、出品禁止商品などを解説しました。Amazon FBAとは、Amazonの倉庫へ納品すれば、受注から商品発送まで代行してもらえるサービスです。出品者アカウントを作成し、FBAの利用を申し込んでおきます。
FBAの利用申し込みが完了すれば、出品する商品ごとにFBAの利用有無が選択可能です。しかし、コストを削減して大きな利益をあげたり出品禁止商品に気を配ったりなど、出品者にとっては考えることが多く、煩雑に感じる方もいるでしょう。
FBAにかかるコストを考え、売り上げを伸ばしたいなら、株式会社Wacworksへご相談ください。Amazonの仕組みに精通したコンサルタントが売り上げ・利益を伸ばすためにサポートします。ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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