EC運営代行の6つの仕事内容と選定ポイント3選【費用の相場もご紹介】

EC事業を始める際に自社でゼロから立ち上げるか運用代行に依頼するか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

EC運用代行を依頼するためには、EC運営の業務内容の理解や自社でノウハウ蓄積をしたいかなど明確にしないと正確に判断できません。

今回はEC運営代行の仕事内容や選定する際のポイント、さらに費用の相場も紹介します。

筆者は以下の経歴を持っており、ネット広告関連のお悩みやお困りごとをずばり解決しています。

・楽天市場、Amazon、Yahooショッピング、自社ECなどEC事業をTOTALサポート
・計100社以上のEC事業をサポート
・コンサルティング契約リピート率95%以上(ご契約から6ヶ月間での実績)

EC運営代行をご検討の方は参考にしてください。

EC運営代行の仕事内容と流れ

EC運営代行の仕事内容と流れ

EC運営代行とは、EC事業で発生する業務の一部及び全般を代行するサービスを指します。

ECサイト運営には主に6つの業務があり、自社で全てを補うには時間や手間、コストがかかり、本業に集中できません。

今回はEC運営代行の仕事内容と流れを紹介します。

仕事内容を把握し、代行する部分を決める参考にしてください。

STEP①商品やサービスの登録・撮影
STEP②仕入れから在庫などの物流管理
STEP③ECサイトのデザイン・制作
STEP④売れるECサイト作成のコンサルティング
STEP⑤売上の伸ばすための販売促進方法
STEP⑥充実したカスタマーサポート体制

STEP①:商品やサービスの登録・撮影

EC運営で一番重要になるのが商品登録・撮影です。

初期サイト作成時や新商品、期間限定販売時などの商品登録は、商品名や説明文、写真など商品ごとに登録が必要になり時間がかかります。

さらに商品撮影するには専用の機械や技術、撮影スタジオの準備が必要になったり、ラベルやロット管理などの関連業務もあったりするため、時間が足りません。

代行業者を利用すれば、商品撮影専用スタジオや撮影器材が揃っているため撮影もスムーズにでき、商品登録まで任せられます。

積極的に代行業者を活用して、集中すべき仕事に力を入れてください。

STEP②:仕入れから在庫などの物流管理

ECサイトの運営を開始するためには、商品の仕入れや在庫管理は欠かせません。

商品によって入荷後の検査や保管方法が異なるため、自社で保管する際は保管場所の確保が必要です。

さらに、出荷時はピッキングや梱包・発送といった作業もあるため、思った以上に時間と労力がかかります。

代行業者を活用すれば、商品の保管場所や発送まで任せられるため検討してください。

STEP③:ECサイトのデザイン・制作

商品の物流面と同時にECサイト制作も重要になります。

自社制作できれば問題ありませんが、商品ページのリニューアルや限定商品時のバナー作成などEC事業を開始してからもサイト変更が必要です。

初期のサイト制作は外部委託しても良いですが、自社でもある程度変更・作成できる状態でないと細かな変更にすぐに対応できないかもしれません。

予算やリソース部分を考えた運営方法が必要です。

STEP④:売れるECサイト作成のコンサルティング

ECサイトの運営を初めても、サイトに訪れるユーザーがいないと商品は売れません。

売れるECを作成するためには、豊富な知見やノウハウを持っているプロからコンサルティングを受けることが、ECサイトを成功させる1つの手段になります。

メルマガや各種広告などの集客方法や売上UP、知っておくべき法律についてのアドバイスなども受けられます。

ECを立ち上げてから1~2年はコンサルティングをつけながら自社に知識を蓄え、判断できるノウハウを身に付けると良いでしょう。

STEP⑤:売上の伸ばすための販売促進方法

EC事業を始めた後に、すぐに売上が立つ場合もあれば、商品が売れるまでに時間がかかる場合もあります。

また売上を伸ばすためには、SNSやイベント開催などの販売促進手段を取り入れる必要があります。

SNSと言ってもTwitterやFacebook、Instagramなど商品との相性もあり、やり方を間違えると自社の信頼問題になりかねません。

近年はインフルエンサーを使用した販売方法も増えてきているため、時代の流れにあった方法で販売促進を検討してください。

STEP⑥:充実したカスタマーサポート体制

ECサイトを運営するとユーザーからの問い合わせやクレーム対応などが必要になります。

自社でカスタマー業務をしても良いですが、24時間対応や人件費の観点からも委託した方がよいケースもあります。

カスタマーセンターの対応方法でユーザーへの信頼を無くす可能性もあるためご注意ください。

ユーザーからの声は改善につながるため、問い合わせ内容を把握できるように環境整備が必要です。

EC運営代行会社の4つの種類について

EC運営代行会社の4つの種類について

EC運営代行会社は依頼する内容に合わせて以下の4種類に分類されます。

①作業処理特化型
②細分化作業型
③運営特化型
④総合支援型

自社で依頼したい業務内容にあった会社を選ぶ際の参考にしてください。

種類①:作業処理特化型

1つ目は作業処理特化型と呼ばれるタイプで、作業量にかかるコストが安価というメリットがあります。

例えば、立ち上げ時やセール期間中の商品登録作業や時期的にコールセンターの稼働が増えるタイミングなどに依頼する方法です。

ただ、ECサイトの運営や戦略のサポートを受けるには難しく、社内で対応する必要があるためご注意ください。

作業負担を軽減したい際におすすめです。

種類②:細分化作業型

2つ目は細分化作業型と呼ばれるタイプで、ある特定の業務において人員が不足している際に利用でき、細かい作業を都度発注できます。

例えば在庫の棚卸やサイトのデザイン変更などが依頼できますが、作業処理特化型と同様に運営や戦略面でのサポートは受けられません。

あくまで人員が不足した際のサポートと認識しておいてください。

種類③:運営特化型

3つ目は運営特化型と呼ばれるタイプで、戦略や戦術支援をしており、ECコンサルとも呼ばれています。

一定の売上規模の店舗が依頼するケースが多く、企画立案から実行まで支援をしてもらえます。

そのため具体的な作業は自社で行い、広告の出し方やイベント開催時期など戦略面でのアドバイスが欲しい企業におすすめです。

種類④:総合支援型

4つ目は総合支援型と呼ばれるタイプで、先述したEC運営で必要となる業務をすべてサポートしてくれますが、費用が高額になりがちです。

初年度から3年くらいを目途にサポートして貰い、その期間中に自社でノウハウを蓄積するのも1つの方法です。

ECサイトのノウハウやリソースがない企業におすすめですが、費用と相談しならが判断してください。

EC運用代行の費用と相場

EC運用代行の費用と相場

EC運用代行の仕事内容や依頼できる範囲を理解したけど、実際にどれくらい費用がかかるか不安な方もいるのではないでしょうか。

費用は月額固定性と完全成果報酬型、2つを組み合わせたプランの3つに分類されます。

自社でEC運用代行にかけられる予算を決め、依頼したい仕事内容と合わせて検討してください。

費用①:月額固定制

月額固定制は毎月固定で費用が発生する形態で、相場は30〜80万円程度になります。

代行業者によって依頼できる仕事内容が異なるため、事前の確認を忘れないでください。

また、成果がでなくても月額費用が発生するため、ある程度売上が見込める場合におすすめの方法です。

費用②:完全成果報酬型

完全成果報酬型は売上に対して決められた割合の費用を支払うタイプで、売上の10〜20%が相場です。

初期費用や月額固定費がかからないためリスクなくEC運用代行を依頼できますが、事前審査を実施する企業が多いためご注意ください。

また追加で業務を依頼する際は別途費用が発生するケースもあるため、事業展開をある程度見据え、将来発生する業務をリスト化し確認してください。

売上が伸びれば、その分費用は大きくなるため、ある程度EC事業のノウハウを蓄積できたら、代行業者の変更も検討したほうが良いかもしれません。

費用③:月額固定制+成果報酬型

最後は月額固定制と成果報酬型を組み合わせたパターンで、相場は月額5〜10万円で売上の5〜10%が追加される形になります。

月額費用は低価格で設定されていますが、成果報酬分で費用がかかるためご注意ください。

月額費用の中で依頼できる内容や売上がいくら以上になったら費用が発生するかなどの確認が必要です。

どの費用タイプでもメリットデメリットがあるため、自社の状況や依頼内容を確認しつつ判断してください。

EC運営代行の選定ポイント3つ

EC運営代行の選定ポイント3つ

EC運営代行する業者は多く、どのポイントをみて判断すれば良いか迷われる方もいるのではないでしょうか。

今回はEC運営代行の選定ポイントを3つ紹介します。

①依頼業務とサポート体制
②自社でノウハウを蓄積したいか
③モール型か自社型のどちらを選ぶか

順番に解説します。

ポイント①:依頼業務とサポート体制

ポイントの1つ目は依頼業務内容とサポート体制を確認する点です。

EC事業業務を依頼するために、どの業務を依頼したいか明確に決めてください。

業務内容によって代行業者の強みが変わってきたり、追加で依頼した際に料金が発生する可能性もあります。

またECサイト構築後のサポート体制があるかどうかもご確認ください。

構築のみ行いサポートは別途費用が発生するケースもあるため、構築後の具体的なサポート内容を確認できれば安心してEC事業を始められます。

ポイント②:自社でノウハウを蓄積したいか

ポイントの2つ目はEC事業のノウハウを自社で蓄積したいかどうかという点です。

将来的に自社で運営ノウハウを身に付けたい場合は、ある程度自社で業務を負担し、コンサルやサポート体制が整っている業者を選択してください。

人手不足で業務対応が難しい際は完全に委託し、業務負担を減らす方法がおすすめです。

自社の現状や将来的な事業展開を考慮して業者を選択してください。

ポイント③:モール型か自社型のどちらを選ぶか

ECサイトを運営する方法として楽天市場やAmazonなどのショッピングモールに出店するモール型と自社でゼロから立ち上げる自社型の2種類あります。

モール型では競合調査やキャンペーン対策、各種SNSとの連携方法などの知見やノウハウがあるか確認してください。

多くのケースは価格競争に陥りがちなため、対策は必須です。

また、自社型では自社商品やサービスにあった集客や売上アップ方法の経験があるかをご確認ください。

自社でゼロからECサイトを立ち上げて売上を出すには、一定の準備期間も必要になるためスケジュール感も確認が必要です。

EC運営代行を利用して効果的に売上を伸ばそう

EC運営代行を利用して効果的に売上を伸ばそう

今回はEC運営代行の仕事内容と選定ポイントを3つ紹介しました。

業者に依頼するために、しっかりと依頼内容を明確にし自社でノウハウ蓄積有無を決めてから依頼してください。

また費用面やサポート体制も重要な要素です。

EC運営代行を利用して効果的に売上を伸ばしてください。

「売上が上がらない」「人手が足りない」などのお悩みを解決!詳しくはこちら

この記事を書いた人

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬
2021年11月に創業。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。