AmazonでEC事業を始める場合、自社ブランド商品を持っていない際は相乗り出品という方法で商品を出品します。
副業などで始める場合は相乗り出品から始める方が多いでしょう。
Amazonで相乗り出品する際のメリットデメリットを理解し、価格競争にならないようにご注意ください。
今回はAmazonで相乗り出品する際の注意点や対策も合わせて紹介します。
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本記事を参考に、相乗り出品について知りましょう。
目次
Amazonで出品されている商品は「型番商品」と「オリジナル商品」に分けられ、最近はオリジナル商品の中でも「OEM商品」する方が増えています。
3つの違いを解説します。
型番商品とは、メーカーや他社などで製造された商品で、商品に品番や商品名がついていて、商品自体にブランド力があると言えるでしょう。
そのため商品を取り扱っているネットショップを知らなくても、商品自体のブランド力で購入を検討してもらえるメリットがあります。
オリジナル商品とは自社が独自で企画・開発した商品で、自社ブランドで品番や商品名を記載している商品になります。
オリジナル商品の市場価値が未知数である場合が多いため、商品価値や価格根拠、商品に対する想いなどを示さないと商品は売れません。
ただ他社と差別化できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
OEM商品とは、自社ブランド製品を他社で製造している商品を言います。
他社で製造すれば設備費や人件費をかけずに商品の生産が可能になり、コスト削減やコア業務に集中できるなどメリットがあります。
ただ資金の準備や販売・企画が難しいといったデメリットもあるので、十分にノウハウを理解して取り組む様にしましょう。
AmazonでEC事業を始める方の多くはオリジナル商品よりは型番商品で相乗り出品をするケースがほとんどでしょう。
今回は相乗り出品する際のメリットデメリットを解説します。
相乗り出品では、自分で商品ページを作成する必要がないのが大きなメリットになります。
Amazonでは商品1つに対して1ページという決まりがあり、すでに出品されている商品を販売するには相乗り出品しか方法がありません。
相乗り出品する商品は、すでに他の出品者が商品ページを作成や写真も準備されているため作成にかける手間や時間を省けます。
また売れ行きや価格の目安も事前にわかるため、計画的に出品できるでしょう。
相乗り出品のデメリットは価格競争に巻き込まれやすいことです。
相乗り出品を利用する人も多く、Amazonでは商品やショップの個性を出しづらく価格競争になりがちです。
価格を下げれば利益も少なくなるので、出品の際に価格設定に関しては十分にリサーチしましょう。
また相乗り出品できない商品もあるため、商品の選び方にはご注意ください。
Amazonで相乗り出品する方法には「商品ページから実施する場合」と「セラーセントラルから実施する場合」の2つがあります。
順に解説しますので、ご自身のやりやすい方で出品してください。
商品ページの際は販売したい商品ページを開き、「マーケットプレイスに出品する」という画面右下にあるボタンを押します。
その後、出品する際の情報登録ページで内容を入力したら完成ですので、簡単に相乗り出品できるでしょう。
セラーセントラル(出品用アカウント)から出品する際は、ログインし「カタログ」→「商品登録」と順に選択します。
商品名やJANコード・ASINといった商品コードから相乗りしたい商品を検索し商品情報を入力してください。
商品情報では必須項目ではありませんが「出品者SKU」や「コンディションの説明」などを入力しておくと良いでしょう。
商品数が増えたときに管理しやすくなったり、コンディションの状態で購入を判断するユーザーも一定数います。
販売実績を積み、ページの編集権限を取得できれば商品説明や画像の掲載も可能になるため、継続して売上をあげましょう。
Amazonで相乗り出品する際には、気を付けておくべき注意点があります。
特に気を付けるべき注意点を3つ解説します。
①法的に販売禁止商品がある
②購入者からのクレームがある
③梱包材も同じものを使用する
商品によっては許可や申請が必要なものなど、法的に販売禁止されている商品があります。
ブランド商品や有名アニメキャラクター等の商品は、基本的に商標登録や販売規制がされており、許可がないと販売できません。
商標権がある商品に相乗りすると、知的財産権の侵害となり損害賠償やサイト公開の禁止、刑事責任になる可能性もあるのでご注意ください。
商品説明欄を確認し、商標登録番号が記載されている商品には相乗りしないようにしましょう。
相乗り出品すると購入者のクレームによって出品停止処分になる可能性もあります。
特に「相乗りした商品と同一の商品でない場合」が非常に多くクレームにつながり易いです。
相乗り出品する際の前提として、「出品先ページと出品予定の商品が全く同じ」でなければなりません。
商品内容として以下のような内容が該当します。
・パッケージ
・色
・形
・付属品
商品が違った場合は高確率でクレームの対象となるので、相乗り出品する際は必ず商品の詳細まで確認してください。
相乗り出品する場合は梱包材も同じものを使用するようにしましょう。
オリジナルパッケージで販売している商品の中には、オリジナルの梱包材を使用して発送しているケースもあり、注意が必要です。
違った梱包材で発送すればクレームにつながる可能性もありますので、オリジナルパッケージ商品の相乗りは気をつけましょう。
現在ではAmazonで相乗り出品されている方は非常に多く、ご自身が最初に出品しても相乗りされる可能性も十分あります。
相乗りされると価格競争になり、利益が少なくなります。
相乗り出品されたときの対策を理解し自社ブランドの価値を守りましょう。
相乗り出品対策として一番有効な対策は「商標権を取得する」ことです。
商標権を取得していない場合、Amazonへの取り下げ依頼や相乗り出品者に直接連絡しても強制力がなく、効果が期待できません。
商標権を取得している場合、強制力が働き相乗り出品を回避し、価格競争に巻き込まれる心配はありません。
商標権の取得は専門の事務所に依頼したり、オンラインサービスを利用したりして直接登録できます。
Amazonの「ヘルプ&カスタマーサービス」→「知的財産権の侵害についての申し立てとその手続き」→「知的財産権の侵害を申告」から申請できます。
自社ブランド商品価値を守る為にも覚えておきましょう。
相乗り出品対策の2つ目は「セット販売や特典をつける」ことです。
相乗り出品を検討している他の出品者も同様にセット販売や特典を付ける必要があり、相乗り出品の難易度が上がります。
ただ、特典はメイン商品と関連性がある商品を用意する点にご注意ください。
関連性がない特典はAmazonの規約に反する行為になります。
一番簡単にできる相乗り出品対策は「価格を下げる」です。
他社よりも価格を下げれば、カートを取得しやすくなるでしょう。
ただ他の出品者も価格を下げ始めれば価格競争になり、結果販売できても利益が少なくなってしまいます。
そのため、ご自身で商品に対するデッドライン価格を事前に決め、デッドラインを過ぎたら別の対策を検討しましょう。
Amazonで相乗り出品する際は商標権がある商品等の詳細を確認し、出品可能か判断しましょう。
またご自身が相乗り出品された場合は商標権を取得したり、特典をつけたりなどの対策をとり、価格競争にならない様にしてください。
AmazonでEC事業を始める際は相乗り出品のメリットデメリットを理解し、計画性をもって始めましょう。
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