EC事業を始める際に重要なのがECカートシステムの選定です。
なぜならECカートは数多くあり、自社にあった機能や種類を選定しないと事業拡大した際に余計なコストがかかる可能性があるからです。
そのためECカートの選定はしっかりしなくてはいけません。
今回はECカートの機能や種類、選定時のポイントを紹介します。
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これからEC事業を始める際の参考にしてください。
目次
ECカートはEC事業には欠かせないシステムで多くの機能を備えています。
ただECカートの機能を理解していないと、ご自身の事業に合ったECカートを選定できません。
今回はECカートで知っておくべき機能を5つ紹介します。
①商品管理機能(ページ作成)
②決済機能
③受注管理機能(注文管理)
④顧客管理機能
⑤販促管理機能
順番に解説します。
1つ目は商品管理機能で商品情報を登録したり、在庫確認や商品が足りなくなった際のアラートをならしたりできます。
商品のページを作成したり、画像を管理したりもできるため、ECサイトを運営するには必須です。
取り扱う商品が増えてくると商品管理や状況把握にかける時間が無くなるため、簡単に管理・操作できる商品管理機能のECカートを選んでください。
ユーザーは商品ページを見て購入を検討するため、一番大事な要素になります。
決済もECカートを選定する際に重要です。
決済機能とはクレジットカードや銀行・コンビニといったECサイトで利用できる決済方法を設置できます。
ユーザーによってはキャッシュレス決済に対応できなく、代引きで購入をしたい方も少なくありません。
そのため、購入を検討していても代引き決済に対応していないと離脱し、売上低下の原因になりかねません。
特に高齢者の方は代引き対応が多い傾向にあるため、扱う商品やターゲットに合わせて決済方法も決定してください。
3つ目は受注管理機能です。
受注管理機能とは、受注の一覧や詳細、注文状況を管理するもので請求書の発行や売上分析まで可能なECカートもあります。
ユーザーにとって受注状況が分からないことは、ストレスに感じ他社に乗り換えてしまいかねません。
配送状況や配送方法が簡単に確認できると、注文した商品の状況をすぐに把握でき、予定が立てやすくなります。
たとえば配送方法も玄関での手渡し1通りだと、不憫に感じるかもしれません。
また商品によって配達できない地域がある場合、早めにお知らせできればユーザーも無駄な待ち時間が無くて済みます。
請求書の発行対応まで備わっていれば、支払い対応で困る心配もありません。
顧客管理機能も重要で、顧客情報(名前・住所・メールアドレスなど)の登録や編集、商品の注文・購入履歴を管理できます。
顧客別にどんな商品を購入しているか分析し、傾向をつかめば新商品の開発にも活かせます。
顧客分析をしていないと、売上を伸ばすための対策がとれません。
さらに分析した結果を元にユーザーごとにメルマガ配信や特定のクーポンを配布し、リピーターにつなげる施策も可能です。
ご自身のECサイトにどんなユーザーが集まり、どの商品が人気であるか判断できれば売上も伸ばし易くなります。
ぜひ顧客管理をしっかりして、データ分析に活かしてください。
販促管理機能もECサイトを運営するためには欠かせない機能の1つです。
販促管理機能とはクーポンの発行やメルマガの送信、各広告の掲載などができます。
ECサイトを立ち上げECカートを作成しても、自然にユーザーは来てくれません。
集客するためにはメルマガや広告を利用して、ECサイトの存在を知ってもらうことが大事です。
そして、1度購入していただいたユーザーに対してリピートしてもらう対策として、割引きや特典をして販促を促します。
取り扱う商品やサービスとの相性もあるため、try&errorを繰り返しながらユーザーの獲得を目指してください。
ECカートには種類があり、先述した機能を全て使えるわけではありません。
カートの種類によって備わっていない機能もあるため、ECサイトを運営する際はカートの種類にも気を付けてください。
今回はECカートを4種類紹介します。
①ショッピングカードタイプ(ASPカート)
②パッケージタイプ
③フルスクラッチタイプ
④オープンソースタイプ
順番に解説します。
1つ目はASPカートタイプと呼ばれ、クラウド上のプラットフォームを利用してカートシステムを構築する方法です。
月額数万円程度で始められるため始めやすく、バージョンアップや追加機能も提供会社が実施し導入のサポートもしてくれます。
ただカスタマイズ性は低く、決められた範囲のことしかできなかったり、オプションは追加料金がかかったりするためご注意ください。
手軽に始められる分、独自性を出すのは難しいため、ECサイトの初期は良いですが慣れてきたら別の種類を検討しても良いかもしれません。
2つ目はパッケージタイプと呼ばれ、ECサイトに必要な機能が揃っており、カスタマイズして自社サイトに組み込めるタイプです。
デザインやカスタマイズできますが、その分導入コストは高めなため、ある程度の売上が見込めてからが良いかもしれません。
またカスタマイズする際に専門的な知識も必要になるため、ある程度知識も身に付けてください。
独自にECカートを設計できるのがフルスクラッチタイプです。
自社ECサイトの商品やサービスに合わせて外注に依頼して作成し、自社独自のシステム構築が可能です。
ただ開発期間やコストがかなりかかったり、ECサイト運営後のメンテナンスや不具合対応も自社でする必要があるためご注意ください。
そのため十分なコストと自社で対応できるリソースがなければ、難しいかもしれません。
オープンソースタイプは、誰でも無償で利用できるオープンソースを利用してECカートを作成する方法です。
設計に必要なソースコードが公開されているため、コストを抑えてシステム構築できます。
ただプログラミングの知識やノウハウが必要であったり、セキュリティ対策を強固にする必要があったりするため初心者には難しいかもしれません。
ECカートの機能と種類は理解できたけど、実際にどのポイントをみて判断すれば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回はECカートを選ぶ際のポイントを4つ紹介します。
①事業規模やビジネスモデル
②機能面やカスタマイズ性
③システムのセキュリティ
④コスト面
順番に解説します。
ポイントの1つ目は事業規模やビジネスモデルにあったものを選ぶことです。
初期段階や事業規模が小さい場合はASPカートタイプを利用して、コストを抑えながらEC事業を拡大していくと良いかもしれません。
事業規模が大きくなると様々な機能が必要になるため、フルスクラッチタイプやパッケージタイプがおすすめです。
またビジネスモデルがBtoBかBtoC、業種によっても選択するECカートは異なるため自社の事業に合ったシステムを選択できる様に理解を深めてください。
機能面やカスタマイズ性も選定する際に大事なポイントです。
利用できるシステムは多いほうが良いですが、自社商品やサービスに合った機能が備わっているかどうかで判断してください。
先述した機能の中でも特に決済や販促、他のシステムと連携できるかという視点で選ぶのがポイントです。
初期段階では必要で無くても、将来的に必要になるケースもあるため事業が拡大した時を想定して判断してください。
3つ目のポイントはECカートシステムのセキュリティ面です。
近年ECサイトからの情報漏えい問題が増えており、セキュリティ対策がしっかりしているサイトから購入したいユーザーが増えています。
判断基準の1つとして、ECカートの運営会社がPCIDSS認定を受けているか確認してください。
PCIDSS認定を受けた企業は、クレジットカードの取り扱いにおいて、一定の基準を満たしていると証明されます。
ユーザーにとってセキュリティは十分に気を付けたい部分のため、しっかりと対策してください。
選ぶポイントの4つ目はコスト面です。
ECカートを利用するためには導入費用や運営・管理費、そしてクレジットカードの手数料などがコストとして考えられます。
売上と支出を計算し、予算内で収まるようにコスト試算してください。
今ではECカートを提供している企業は数多くあり、選ぶポイントを理解しても実際に選定するのは難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。
今回はおすすめのECカートを3つ紹介します。
①STORES
②BASE
③shopify
まずはこの3つを見てから、他のECカートと見比べて判断してください。
1つ目は無料で始められるSTORESです。
ASPカートタイプでフリープランとスタンダードプランがあり、初期はフリープランで問題ありません。
豊富な決済方法やデザインテンプレートが用意されており、商品登録数も制限がありません。
さらに機能を追加しSNSと連携も可能なため、集客もしやすいECカートの1つです。
BASEも完全無料で始められるASPカートタイプです。
国内ではトップクラスの導入実績があり、オリジナルグッズやハンドメイドの商品を販売したい方におすすめです。
まずはEC事業を始めたいという人はBASEで問題ありません。
手軽に始められWordPressとも連携できるため、ブログと連携した物販も可能です。
3つ目はshopifyで、多言語・多通貨に対応しており国内外問わずでECサイトを展開したい方におすすめです。
豊富なデザインプレートやオールインワンの販売ツール、6,000種類以上のアプリと連携可能です。
日本だけでなく海外でも販売したい方はshopifyで始めると良いかもしれません。
日本語サポートやヘルプセンターがあるため、安心して始められます。
今回はECカートに関して機能や種類、選定のポイントに関して紹介しました。
数多くあるECカートの中からご自身の事業に合ったカートシステムを選定するのは難しく感じる方もいるでしょう。
その際はおすすめした3つからまずは始めてみてください。
慣れてきたら他のECカートに挑戦するのも良いかもしれません。
ぜひご自身にあうECカートを見つけ、売上を伸ばしてください。
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