「物流をアウトソーシングするメリットは?」
「どんな業務を依頼できるの?」
「業者に依頼する場合のポイントは?」
ECサイトの物流業務をプロに任せれば、様々なメリットがあるのも事実。
そこで今回は物流アウトソーシングの役割と活用メリットについて解説します。
筆者は以下の経歴を持っており、ネットショップの物流業務における悩みやお困りごとをずばり解決しますよ!
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ぜひ本記事を参考にし、業務委託を検討していきましょう!
目次
物流アウトソーシングとは入庫や発送といった物流業務の業務委託を意味します。
商品を業者が所有する倉庫に納品すれば、あとは発送から出荷後の対応までを委託できるのです。
倉庫を持つ必要も、管理する人材を雇用する必要もありません。
業務を大幅に効率化できるメリットから、近年は物流アウトソーシングに注目が集まっています。
まずは物流アウトソーシングの役割について解説します。
具体的な役割は以下のとおりです。
・入荷、入庫
・検品、セット組
・在庫管理
・帳票発行
・ピッキング、梱包
・出荷、発送
・返品処理、棚卸
次から順番に見ていきましょう!
まず物流アウトソーシングで行われるのは入荷と入庫です。
入荷は自社や発注先から倉庫へ納品される意味を持ち、入庫はその商品が倉庫内の棚へ格納される際に使われます。
2つの言葉は混同されやすいですが、意味が異なりますので覚えておきましょう。
ちなみに、入庫は「棚入れ」と言い換えられる場合もあります。
入荷や入庫が完了したら、次は検品やセット組です。
検品は「発注した商品が数量通りに入荷されているか?」「箱にキズや破損はないか」などを確認する作業。
セット組は別々の商品を1つの商品にまとめる作業となります。
検品は基準が漠然としがちなため、あらかじめ明確なルールを設定するのが重要です。
在庫管理は商品が質・量の両面から適切な状態を保つために行われます。
質は商品の品質であり、新鮮な状態をキープさせるのが大切です。
例えば空調によって温度・湿度をコントロールし、在庫の劣化やカビ発生を防ぐのがポイント。
量は在庫数の意味であり、正確な数量が保管されているかの確認は必要不可欠です。
適宜数量を管理しておけば、後述する棚卸での苦労は少なくなります。
ここからは注文が入った際に行う業務です。
まず注文が確認できたら帳簿発行を行います。
出荷伝票・ピッキングリスト・送り状・納品書などを発行し、保管している在庫との引き当てを実施。
順次出荷作業を進めていきます。
近年はデジタル化が加速しており、紙ではなくデータで管理している企業も増加中です。
ピッキングとは商品棚から注文のあった商品を集める作業です。
最近は所定の商品棚を表示器で知らせてくれるデジタルピッキングシステムが普及しており、初心者でもスムーズに行えるのが特徴。
ピッキングした商品などは順次梱包していきます。
ラッピングサービスを承っている場合はこの段階で作業を進めていく流れ。
プレゼント品はクレームにつながりやすいため、より慎重に進めていきます。
商品を届ける準備が完了したら、順次発送していきます。
物流アウトソーシング企業の多くは輸送会社と連携しているケースが多く、正しくは「商品を輸送企業へ渡す」と言い換えるのがベストです。
当段階であらためて商品の状態を確認し、問題なければ輸送会社への引き渡しを実施。
これにて商品の納品から発送までが完了しました。
物流アウトソーシングが行うのは商品の発送だけではありません。
事後対応や業務サポートなども積極的に行っていきます。
それを象徴するのは返品処理と棚卸です。
住所不明で返ってきたり、長期不在で手元に届かなかったりした場合、物流会社がしかるべき対応を取っていくのも事実。
決算で在庫数や在庫金額を把握しなければいけないケースでは、業者が棚卸を行っていきます。
続いては物流アウトソーシングの活用メリットについて解説します。
具体的なメリットは以下のとおりです。
・コスト削減が実現する
・業務が効率化できる
・品質が向上する
・急な需要にも対応できる
・社会変化に対処できる
次から順番に見ていきましょう!
物流業務にかかるコストは人件費・保管費・梱包費・輸送費など計り知れません。
トラックを用意したり、保管するための部屋を借りたりすれば、いくら売上が上がっても利益はほぼ出ないのです。
とくに人を雇用するとなると、毎月膨大なコストがかかるのも事実。
物流アウトソーシングに頼ってしまえば、そのような悩みはほぼ解決されます。
もちろん物流アウトソーシングへの依頼費用はかかるものの、自社でまかなうのと比較にならないほどです。
ECサイトの運営において重要なのは売上戦略・企画立案・販売方法の再考などです。
しかし物流業務を自社で行うとなれば、これらの業務に時間を割けません。
結果的に売上が上がらず、見通しが立たずに閉店する企業もあります。
物流アウトソーシングへ依頼すると、本来やるべき業務に集中できるもの。
売上がアップし、物流業務の質も上がる好循環がうまれるのです。
限られた資源の中で物流業務を行えば、当然商品の品質は落ちてきます。
例えば管理の甘さで箱が変色したり、慌ただしくする中で商品を傷つけてしまったり、最悪の場合は売れなくなるケースもあります。
物流アウトソーシングなら豊富な資源の中で商品を管理するため、自然と商品の品質を保てるもの。
ミスやトラブルが減れば、サービスの質も上がっていきます。
ECサイトを運営していると「もっと発送対応に人員を増やしたいな」「在庫スペースを大きくしたいな」と感じる瞬間があります。
とくにセールやキャンペーンなどを開催した時期には一層悩みも増えるはず。
とはいえ、繁忙期限定で販売環境を整えるのは現実的ではありません。
優秀な人材を雇用するのも、恵まれた立地に借りるのも、短期的に確保するのはむずかしいです。
物流アウトソーシングであれば、そのような急な需要にもスムーズに対応できます。
世の中の流れが進むにつれ、物流設備も進化させなければなりません。
これを自社で運用すると、莫大な設備投資費用がかかります。
例えば前述したデジタルピッキングシステムを採用すれば、導入コストは増大するのも事実。
その点、物流アウトソーシングは最新の設備で運用しているため、自社で設備投資する必要はありません。
時代に沿った運用ができ、結果的に高品質な物流が実現します。
それでは最後にアウトソーシング業者の選び方を解説します。
具体的な選び方のポイントは以下のとおりです。
・対応可能可否
・業務形態 定額制とカスタム
・サポート体制
次から順番に見ていきましょう!
まずは自社商品が業者の対応範囲とマッチしているか確認しましょう。
例えば「大型家電や家具は対応していない」「食料品は冷凍以外ならOK」など、様々な制限があります。
とくに倉庫の規模が小さければ、なおさら対応範囲は限られてしまうのも事実。
事前に担当者と取り扱い商品の詳細を伝えておきましょう。
物流アウトソーシングの業務形態には定額系・カスタム系サービスの2つに分けられます。
定額系サービスはサービスと利用料金があらかじめ決められているもの。
在庫保管料は個数×日数で割り出されます。
商品数が少なくても、比較的安価な価格ではじめられやすいのが特徴です。
一方、カスタム系サービスの在庫保管料は坪や棚数で算出されるのも事実。
オプションの幅も広く、利用目的によって料金が前後していきます。
物流アウトソーシングに依頼すると、以降業者とのやりとりは頻繁に起きます。
例えば商品数が増えれば料金も値上がりします。
その際に「料金はどれくらい上がるのか?」「プランの変更も検討すべきか?」などの相談を行っていくもの。
そこでサポート体制が万全であれば、スムーズに変更後の料金が分かります。
丁寧かつ親身になってくれる業者を選んでいきましょう。
今回は物流アウトソーシングの役割と活用メリットについて解説しました。
物流アウトソーシングには7つの役割があり、一般的には依頼すると物流全般の業務を一任できます。
委託すれば業務が効率化するだけでなく、コスト削減が実現できるもの。
ぜひこの機会に物流アウトソーシングを積極的に利用してみましょう!
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