【2025年】Amazonで代引きできる?代金引換・現金払いができる決済手段

「Amazonで代引き決済を設定したい」
「代引きができないという情報もあるけど、本当はどうなの?」
Amazonでの販売を行うEC事業者の中には、このような疑問を持っている方もいるかもしれません。
結論からいうと、Amazonでは代引き決済は廃止されました。ただ、Amazonで商品を購入する人の中で「現金で支払いたい」というニーズは一定数あります。
本記事では、Amazonでの代引き決済が廃止された理由と、代引き決済の代替手段について詳しく解説します。
代金引換(代引き決済)のニーズに対応し、取りこぼしを最小限まで減らした運用を行いたい方は参考にしてください。
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目次
Amazonで代引き決済は可能?

代引き決済とは
代金引換(代引き決済)とは、購入者が商品受け取り時に代金を支払う決済方法です。
商品が届いた際に、玄関口で宅配業者へ代金を支払い、商品と引換をする決済方法で、クレジットカードが一般的でなかったころは通販で主流の支払い手段のひとつでした。
クレジットカード情報を入力せずに済むため、カードを持っていない若年層やネット決済に不安がある年配層を中心に、現在でも一定数のニーズがあるといわれています。
現在はAmazonでの代引きは終了している
日本のAmazonでは、2024年6月6日から代引きが利用できなくなりました。
FBA利用者や自己発送、その他の配送サービスの利用の有無にかかわらず、Amazonで購入できるすべての商品で代引きの選択肢が表示されなくなっています。
「出品者側の設定次第で、代引きを指定できる」「代金引換利用規約に同意すれば利用できる」といった情報も見かけますが、2025年5月時点ではそのような措置も廃止され、代引き決済は完全に終了した状態です。
(参照元:Amazon|代金引換)
FBAのマルチチャネルでも代引きは廃止
マルチチャネルサービスの代引き廃止は2024年9月20日より適用されています。
マルチチャネルとは、Amazon以外に出品している場合でも、Amazonの配送サービス(FBA)を利用できるサービスです。マルチチャネルを利用している場合、Amazon以外のECモールで購入された商品でも代引きが利用できなくなりました。
以前はFBA利用者ならAmazonでの代引きが可能だった
「Amazonで代引きはできるんじゃなかったの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。
実は、2024年6月までは「FBA(Fulfillment by Amazon)」を利用している出品者のみ、代引き決済を提供できる」というルールがありました。
2024年6月までは、特別な設定をしなくとも、自動的に代引きが選択可能でした。
もともとは、Amazonでは自己発送での代引き決済が認められていませんでしたが、2024年6月以降はFBA利用者であっても代引きを利用できなくなったという点を押さえておきましょう。
Amazonで代引き決済が廃止された理由

代引き決済では、かねてよりさまざまなリスクやデメリットが指摘されていました。Amazonで代引き決済が廃止された理由のひとつに、そのリスクを見過ごせなくなったことが考えられます。
ここでは、代引き決済が抱えるデメリットとリスクについて解説していきます。
受け取り拒否による在庫ロス・送料負担
代引きには、受け取り拒否のリスクがつきまといます。
購入者が自身で注文した商品を、発送後に「やっぱりいらない」と受け取り拒否した場合、その商品は出品者(またはFBA)へ返送されます。このとき、返送された場合の送料は出品者が負担するため、単純に出品者だけが損をしてしまう点が大きな問題です。
また、商品が出荷されると、Amazonで購入できる在庫数が減少するため、本当に購入したい人が購入できず機会損失につながる可能性も考えられます。
送り付け詐欺やいたずら注文による被害
商品を代引きで発送する場合、玄関口で代金を請求されます。
この仕組みを悪用すると、「注文していない商品を一方的に送り付け、支払いを迫る」といういたずら注文や詐欺に利用できます。
実際は、特定商取引法により「商品が勝手に贈られてきた場合は金銭を支払う義務はない」「受け取り拒否できる」とされていますが、とっさに支払いをしてしまうケースが散見されました。
住所や名前さえわかれば簡単に悪用できることから、Amazonをいやがらせや詐欺の手口に利用されないために、代引きを廃止したと考えられます。
代引き手数料による心理的ハードル
価格競争が激しい商品カテゴリー(例えば、書籍や日用品など)では、他の出品者がクレジットカード決済のみで安く提供している場合、代引き手数料分だけ割高感を覚えられる可能性があります。
EC事業者側としては「手数料はお客さま負担だから問題ない」という認識を持ちがちですが、購入者が「同じ商品を買うなら、手数料がかからないほうがいい」と考えるのは当然です。
利益率が高い商品や、価格勝負よりも顧客体験重視のジャンルであれば問題ないかもしれませんが、激戦区の商品だと、むしろ売上が伸び悩む原因になることもあるでしょう。
作業効率の悪化(在庫管理・返品対応)
FBAを利用しているとはいえ、返品率が上がれば、その分だけ在庫管理や返品対応の工数が増えることになります。特に、受け取り拒否が頻発すると、商品が度々Amazon倉庫に戻ってくるわけですから、再検品や再出品に関わるコストが発生します。
また、顧客とのコミュニケーションが必要な場合は、その問い合わせ対応も増える可能性があります。
「代引きにしたのに商品が届かない」「受け取り日時を変更したい」といった要望が多発すると、カスタマーサポートの対応に追われることになるかもしれません。
代引き以外の決済手段との比較(Amazon Pay、後払いなど)

消費者の中には、クレジットカードなどのキャッシュレス決済を使えなかったり、抵抗感を強く持っている人も少なくありません。
Amazonでの販売を拡大するにあたっては、多様な決済手段を組み合わせることで、幅広い顧客層をカバーできるでしょう。
Amazon Pay:スムーズな決済でカート離脱を防ぐ
Amazon Payは、Amazonアカウントを利用して支払いができる決済サービスです。ユーザーは既に登録済みのクレジットカード情報を使用するだけなので、支払い時の入力手間が大幅に減ります。
手数料はかかるが、利便性の高さが魅力です。リピーターにとっては「ワンクリックで注文完了」というスピード感が大きなメリットとなります。
Amazon内ではなく、自社ECサイトでもAmazon Payを導入している事業者が増えています。ユーザーの心理的ハードルを下げるという意味では、非常に有効な手段といえるでしょう。
後払い決済(Paidy、atoneなど):代金回収リスクなし
後払い決済(Paidy、atoneなど)は、購入者は商品を受け取った後に請求書が届き、それをコンビニなどで支払う仕組みです。事業者は後払い事業者から立て替え払いを受けるため、未回収リスクが少ないでしょう。
代引きよりも手数料が高めに設定されていることが多いですが、若年層や、ネットでのカード利用に抵抗がある層に人気です。
後払い決済は「代金回収リスクを事業者が負わなくて済む」という強みがある一方、手数料率が高く、商品価格帯が低い場合には利益を圧迫するおそれがあります。また、後払いサービスを導入する手続き(審査など)に手間がかかるケースも多いので、自社のビジネス規模や顧客属性に合ったサービスを選びましょう。
クレジットカード決済:依然として主流
クレジットカード決済は、最も一般的なオンライン決済手段です。多くのユーザーが慣れており、ポイントも付与されやすいのが特徴。
手数料は代引きより安い傾向にありますが、不正利用のリスクやチャージバックへの対応が必要になる可能性があります。
クレジットカード決済は、ネット通販において主流であることは間違いありません。ただ、すべての顧客がカードを保有し、かつオンライン決済に抵抗を感じないわけではないため、補完的に代引きや後払いを組み合わせることでさらなる売上拡大が望めます。
コンビニ払い:現金払い・代金引換のニーズに対応
コンビニ払いは、コンビニのレジで支払いする決済手段です。
- セブンイレブン
- ローソン、ミニストップ
- ファミリーマート
- デイリーヤマザキ/ヤマザキデイリーストア
- セイコーマート
(参照元:Amazon|コンビニ払い)
キャッシュレス決済の手段を持っていない若年層や年配層が求める「現金払い」「代金引換」のニーズに対応できます。
ただし、コンビニ決済は基本的には大口出品者のみが利用できる決済方法とされており、出品者自身でコンビニ決済の機能を有効に設定する必要がある点に注意しましょう。
(参照元:Amazon|支払い方法の設定)
その他の現金払い手段:ATM払い、ネットバンキング払い
Amazonでは、現金や銀行口座から支払う手段として、ATMからの振込や、ネット板金儀から直接引き落とすネットバンキング払いも用意されています。
ATM払いの場合、ペイジーマークがついている金融機関のATMから支払いが可能です。ただし、コンビニのATMには対応していない場合があります。
ネットバンキング払いに対応しているのは以下のネットバンクです。(2025年5月時点)
- 住信SBIネット銀行
- auじぶん銀行
(参照元:Amazon|コンビニ払い、ATM払い、ネットバンキング払い、電子マネー払いについて)
Amazon代引きに関するよくある質問

ここからは、Amazon代引きに関するよくある質問に回答していきます。
Amazonで代引きはできますか?設定方法は?
Amazonでは、2024年6月6日をもって代引き決済が廃止されました。
FBA利用者・自己発送・その他の配送サービス利用者にかかわらず、すべての商品においてAmazonの支払い手段から「代引き決済」が選択できません。
現金で支払いたい人に対応するには、コンビニ払いや銀行振込などを利用する必要があります。
Amazonで着払いは指定できますか?
いいえ、Amazonでは着払いは利用不可です。代引き決済と同様に、着払いのオプションは提供されていません。
Amazonの代引きが終了したのはなぜですか?
Amazonは顧客満足度をとても大事にしている企業です。いたずら注文や送り付け詐欺、受け取り拒否などの行為に悪用されるリスクを排除する目的で、代引きを廃止したと考えられます。
Amazonで現金払いはできますか?
はい。Amazonでは、コンビニ払いやATM払いといった現金払いに対応する決済方法が用意されています。
ただし、小口出品者はコンビニ払いを設定できない点に注意が必要です。
(参照元:Amazon|支払い方法の設定)
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まとめ
Amazonでの現金支払いによる決済は、新規顧客獲得やカート離脱率の低減に効果的な手段です。ただし、受け取り拒否や返品対応のリスクがあるため、代引き決済についてはAmazonでは廃止された点をしっかりと理解しておきましょう。
決済手段は販売商品やターゲット層に応じて必要なものを選定することが重要です。また、Amazon Payや後払い決済を併用することで、顧客の多様なニーズに応える販売戦略を実現できます。
現金払いに対応した決済の導入を検討する際は、本記事の情報を参考にしながら、自社に最適な決済手段を選択しましょう!
売上がなかなか上がらない
他社に広告の運用を依頼しているが改善策や提案がイマイチ
この記事を書いた人

- 2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。
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