Amazonの出品手数料はいくら?大口出品と小口出品とプランごとに紹介
AmazonでEC事業をしていると気になるのが、販売手数料や基本料金などの手数料ではないでしょうか。
手数料を理解していないと、商品を販売しても手数料分で金額が引かれてしまい想像している収入が得られません。
Amazonでかかる手数料をしっかり把握できれば、効果的な売上向上につながるだけでなく、必要以上にお金を支払う可能性が無くなります。
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今回はAmazonの手数料に関して紹介します。
手数料を理解して、売上を伸ばす参考にしてください。
目次
Amazon手数料の仕組み
AmazonでEC事業をする際に手数料を考えることは欠かせません。
手数料を考慮せずに出品し販売すると、想像以上に収入が少ない状況になりキャッシュフローも厳しくなります。
そのため、しっかりと手数料を理解した上でEC事業を始めてください。
今回は手数料の仕組みや支払い方法、簡単にできるシミュレーションを紹介します。
Amazon手数料には基本料金と販売手数料がある
Amazon手数料は基本料金と販売手数料から成り立っています。
詳細は後述しますが基本料金は大口出品プランと小口出品プランから選択でき、それぞれメリットデメリットがあるためご注意ください。
販売手数料は全ての商品にかかる「商品カテゴリー別販売手数料」と特定のカテゴリー(メディア商品)にかかるカテゴリー別成約料があります。
手数料は商品が売れたタイミングで発生しますが、本やCDなどメディア商品は販売手数料と成約料が2重でかかります。
手数料の支払い方法
手数料の支払いは原則として、登録しているクレジットカードに請求がいく仕組みです。
ただAmazon FBAを利用しているケースでは、Amazonの売上金入金の際にFBA手数料が相殺される仕組みとなっています。
また、出品にかかった手数料は基本的に消費税の課税対象になっているため、注意してください。
簡単にできる手数料シミュレーション
AmazonでEC事業をする際に手数料を毎回計算するのは大変だと感じる方もいるのではないでしょうか。
Amazonではアカウントが無くても無料で利用できる料金シミュレーターというツールがあり、出品にかかるだいたいの手数料が計算できます。
出品したい商品の「商品名」「型番」「ASIN」の情報があれば検索可能です。
金額は価格やカテゴリー、保管の時期、サイズなどによって変動するため、あくまで手数料の目安を確認するために活用してください。
Amazonの契約プラン別基本料金
Amazon手数料は「基本料金」と「販売手数料」から成り立っており、販売手数料に関して紹介しました。
今回はもう一つの基本料金に関して解説します。
Amazonの契約プランには大きく分けて2つ「大口出品プラン」と「小口出品プラン」があり、売上を伸ばしたい方には大口出品プランがおすすめです。
基本料金①:大口出品プランの場合
大口出品プランの場合は月額4,900円(税抜)がかかります。
ただ、商品ごとにかかる成約料が発生しないため、毎月の販売数が多い方は大口出品プランを選択してください。
他にも広告の出品やお届け日時の設定など大口出品プラン限定の機能が多数あるため、機能を活用できれば売上向上につながります。
基本料金②:小口出品プランの場合
小口出品プランの場合は月額料金がかかりません。
その代わり商品ごとにかかる成約料が100円(税別)かかり、毎月の出品数も49点までと決まっています。
そのため少額稼ぐ分には良いですが、売上を伸ばしたい方は途中でプランを変更した方が良いかもしれません。
基本料金によって利用できる機能や商品数、カテゴリーが異なるため、しっかりと検討してから決定してください。
Amazonのジャンル別販売手数料と成約料
Amazonで商品を販売する際、カテゴリーごとに決められた基準で販売手数料がかかります。販売手数料は、8〜15%とカテゴリーによって大きく異なるので、販売する商品にどれほどの手数料が発生するかを確認しておきましょう。
また、カテゴリーによっては最低販売手数料が設けられているため、単価が低い商品を販売する際はチェックしておきましょう。
販売手数料8%の商品カテゴリー
販売手数料が8%の商品カテゴリーは以下の通りです。
- テレビ・レコーダー
- 携帯電話・スマートフォン
- パソコン・周辺機器
- 電子辞書
- 大型家電
上記のカテゴリーだけではイメージしづらいので、具体例を挙げます。
例えば、テレビ・レコーダーのジャンルでは、CDプレーヤーやカーオーディオ、GPSなども含みます。また、パソコン・周辺機器にはドライブやストレージも含みます。
大型家電の中には、キッチン家電も含みますが、浄水器や整水器、比較的小さな家電は手数料が10%となるので個別に確認が必要です。
販売手数料10%の商品カテゴリー
販売手数料が10%の商品カテゴリーは以下の通りです。
- 家電アクセサリ
- 楽器・オーディオ
- 健康家電・理美容家電
- スポーツ&アウトドア
- カー&バイク用品
- おもちゃ&ホビー
- TVゲーム機本体
- 生活・キッチン家電
- 浄水器・整水器
特に抽象的でイメージしづらいのが家電アクセサリのカテゴリーです。家電アクセサリには、スピーカーやプロジェクターの部品、カメラのケーブルやケース、スマートフォンの充電器などが含まれます。
また、楽器・オーディオには、録音機器や楽器周辺機器といった付属的なアイテムも販売手数料が10%の対象です。
販売手数料15%の商品カテゴリー
販売手数料が15%の商品カテゴリーは以下の通りです。
- ミュージック
- DVD・ビデオ
- TVゲーム
- PCソフト
- 文房具・オフィス用品
- ホーム&キッチン
- DIY・工具
- 産業・研究開発用品
- その他のカテゴリー
TVゲームジャンルが含まれていますが、ゲーム機本体の販売手数料は8%です。また、DIY・工具のジャンルには、照明器具やキッチン・バス設備なども含まれています。
販売手数料45%の商品カテゴリー
Amazonデバイス用アクセサリを販売する場合、販売手数料は45%となります。Amazonデバイス用アクセサリとは、例えばAmazon純正アダプタやプラグ、イヤホン、Kindleデバイス関連のアイテムなどがあります。
手数料が45%もかかるのであれば、Amazon関連の商品をAmazonで販売するのは賢明ではないことは明らかです。
その他売上額によって異なる商品
売上によって販売手数料が異なるカテゴリーもあります。例えば、1商品での売上が1500円以下なら8%、1500円を超えると10%となるのは下記に含まれる商品です。
- ドラッグストア
- ビューティ
- ペット用品
- 業務用医療用品
- 食品&飲料
- ベビー&マタニティ
他にも、服&ファッション小物は3,000円を境界に手数料が異なり、シューズ&バッグは7,500円、ジュエリーは10,000円が境界となります。販売手数料はそれぞれ6%〜12%の間で変動します。
AmazonでFBA利用時に発生する主な手数料3つ
AmazonでFBA(フルフィルメントby Amazon)を利用した際には、これまで紹介した手数料とは別に手数料が発生します。
FBAはAmazonに商品の保管から注文処理や配送、カスタマーサービスの代行などを依頼できるサービスです。
今回はFBAを利用して発生する主な手数料を3つ紹介します。
- FBA配送代行手数料
- FBA在庫保管手数料
- 長期在庫保管手数料
順番に解説します。
手数料①:FBA配送代行手数料
FBAを利用してかかる主な手数料の1つ目は配送代行手数料です。
配送代行手数料とは、配送や出荷・梱包にかかる手数料で商品のサイズによって料金が異なります。
- 小型サイズ:288円(税抜)
- 標準サイズ:318~603円(税抜)
- 大型サイズ:589~1,756円(税抜)
- 特大型サイズ:2,755~5,625円(税抜)
AmazonFBAを利用すると自分で梱包や配送手配をしなくて済みますが、その分手数料が発生します。
手数料②:FBA在庫保管手数料
FBAを利用してかかる主な手数料の2つ目は在庫保管手数料です。
在庫保手数料とは、AmazonFBA倉庫で商品を保管・管理するためにかかる手数料で、1日当たりの平均スペース使用量によって算出されます。
手数料は保管時期やサイズ、カテゴリーによって異なるため、ご自身が取り扱う商品に関しては事前に確認してください。
手数料③:長期在庫保管手数料
FBAを利用してかかる主な手数料の3つ目は長期在庫手数料です。
Amazonでは毎月15日に在庫一掃チェックが実施され、保管期間が365日を過ぎた商品に関して長期在庫保管手数料、約18円が発生します。
配送代行手数料や在庫保管手数料に比べると金額は低いですが、商品数が多いと金額も大きくなるためご注意ください。
AmazonでFBA利用時に発生するその他の手数料3つ
ここまで紹介した手数料以外にもFBAを利用すると発生する手数料があります。
- 購入者返品手数料
- FBA在庫の返送・所有権の放棄手数料
- 納品不備受領作業手数料
FBAを利用した際に、請求書をみても驚かないようにしっかりと理解してください。
手数料①:購入者返品手数料
その他手数料の1つ目は購入者返品手数料です。
購入者返品手数料とは、購入者が「30日間返品送料無料」を利用して、特定のカテゴリー商品を返品した際に発生する手数料です。
セラーセントラルの「返品レポート」で確認でき、商品ごとのFBA手数料の合計と同額の請求となります。
販売期間によっては返品手数料を免除するサービスを実施している場合もあるため、出品する際には確認してください。
手数料②:FBA在庫の返送・所有権の放棄手数料
FBA在庫の返送・所有権の放棄手数料も手数料としてかかり、FBA納品後に出品できない商品や返品されて再販できない商品が対象です。
Amazonに手数料を支払い返送してもらうか所有権を放棄する方法があり、手数料はサイズと重量によって異なります。
上記の手数料には消費税が含まれます。
手数料③:納品不備受領作業手数料
その他手数料の3つ目は納品不備受領作業手数料です。
納品不備受領作業手数料とは、在庫をAmazonセンターに納品する際に不備があると発生する手数料です。
例えば、納品ラベルが未貼付だったりテープで梱包していたりすると発生するため、納品ルールはしっかりとチェックして納品してください。
Amazonの手数料を安く抑えるには?
Amazonでの販売利益を最大化するためには、販売手数料を安く抑えるコツを知っておく必要があります。ここでは、販売手数料を抑えるための方法を以下の2つご紹介します。
- FBA長期在庫追加手数料の発生を抑える
- FBAにて再計測リクエストをする
それぞれ詳しくお伝えします。
FBA長期在庫追加手数料の発生を抑える
先述したように、FBA長期在庫手数料は、保管期間が365日を過ぎると発生します。長期在庫手数料の発生を抑えるには、保管日数が365日を超えた商品を返送または放棄しましょう。
セラーセントラルのFBA設定にて「長期保管在庫の自動返送/所有権の放棄」の設定を有効にし、返送か廃棄を選択すれば設定完了です。
保管期間が271〜365日の在庫は返送推奨レポートで確認できるので、長期間在庫が残っている商品は定期的にチェックしましょう。
参考:フルフィルメント by Amazon(FBA) | [公式] Amazon出品サービスの配送方法
FBAにて再計測リクエストをする
FBAで再計測リクエストをすることで、配送代行手数料を下げられる可能性があります。実際の梱包サイズよりも大きく見積もられていることもあるからです。
その場合、ひとまわり大きいサイズで配送代行手数料が計算されてしまうので、余計な費用がかかってしまいます。もし、自分で測定したサイズより大きく計算されていれば、セラーセントラルで再計測リクエストを送りましょう。
Amazonでかかる手数料を把握して、効果的に売上を伸ばそう
本記事では、Amazonでの商品販売にかかる手数料の仕組みや具体的にかかる料金について解説しました。EC事業での利益を最大化するには、これらの仕組みや手数料を安く済ませるコツを押さえておくのが必須です。
ただし、商品によって手数料は異なりますし、単価や売れる時期などによって適切な販売戦略は変わります。もし、AmazonでのEC事業が伸び悩んでいたり、これから始めたいけど不安を感じていたりする人は、Wacworksにご相談ください。
企業様ごとの課題を丁寧にヒアリングしながら、解決方法をご提示・実践のお手伝いをいたします。Amazonで利益をあげていきたいとお考えの人は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
- 2021年11月に創業。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。
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