Amazonで在庫切れをしたらどうする?

「Amazonで在庫切れを起こすとどうなるの?」
「万が一在庫が無くなった場合の対処法は?」
「事前対策もあわせて教えてほしい!」

実は出品者にとって在庫切れのリスクは予想以上に大きいです。

そこで今回は在庫切れによる危険性と事前対策を解説します。

筆者は以下の経歴を持っており、Amazonビジネスの悩みやお困りごとをずばり解決しますよ!

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Amazonで在庫切れが発生した場合に発生する5つのリスク

まずは在庫切れが発生した場合のリスクを解説します。

具体的なリスクは次の通りです。

  • 機会損失が発生する
  • カートボックス獲得権が失われる
  • 検索順位に影響する
  • 広告が非表示になる
  • 信頼を失う

次から順番に見ていきましょう!

在庫切れによるリスク①:機会損失が発生する

在庫切れが発生するとAmazonは「ページに表示しても価値は低い」とみなし、商品ページから非表示にします。

消費者が検索してもヒットしないわけです。

となれば機会損失が発生し売上低下に陥るのは言うまでもありません。

あくまで非表示であるため消費者が商品ページのURLを直接入力すれば表示されます。

とはいえ直接入力から検索されても、好んで在庫切れの商品を購入するユーザーはほぼいないのが現状です。

在庫切れによるリスク②:カートボックス獲得権が失われる

カートボックス獲得権とは同じ商品を販売する複数出品者の中でも優先権が与えられている状態です。

商品を検索してトップページにくる、いわゆる販売独占権を獲得できるユーザー。

消費者のほぼ全員が最初のページに表示された商品から購入しているのも事実です。

そのため出品者にとってはカートボックスの獲得権利をいかに維持しているかが重要と言えます。

カートボックス獲得条件の中には在庫数も組み込まれているのが現状。

在庫切れが発生すれば必然的に獲得権は失われてしまうのです。

在庫切れによるリスク③:検索順位に影響する

Amazonは他のどのECサイトよりも配送のスピード感を重要視しています。

それは市場全体の価格に差がつかなくなり、消費者が「いかに早く手元に来るか」「一番早く配送される商品を頼もう」などと配送の早さに基準を求めはじめているからです。

となれば検索順位にも影響するのは言うまでもありません。

実際に検索順位のトップにきているほとんどの商品は翌日までに届けられます。

在庫切れになれば検索結果で上位に来るケースはないでしょう。

加えてAmazon側が商品を認めた「ベストセラー」タグも外されてしまうのです。

在庫切れによるリスク④:広告が非表示になる

広告に掲載されるのは在庫がある商品に限定されます。

「広告に掲載されているのに買えなかった」「注目商品なのに在庫がないなんて言語道断」

このように消費者からクレームが発生する可能性も高く、広告掲載商品は在庫が潤沢にあるものに限られるのです。

逆に言うと在庫切れの商品は広告に掲載できないため、在庫がなくなれば広告は非表示になります。

広告が非表示になるとあらためて元の掲載実績に戻すのはむずかしいもの。

そのためにも在庫切れは何としてでも防がなければいけません。

在庫切れによるリスク⑤:信頼を失う

在庫切れが発生すると消費者からの信頼性も失います。

例えば目的商品の在庫がなければ「この出品者の他の商品も在庫がないのかな?」「危機管理できない出品者なのかな?」などと不信感を抱くのも事実。

結果的に商品だけでなく出品者自身の評価まで下がってしまうのです

長い目で見てもデメリットしかないのは言うまでもないでしょう。

Amazonで在庫切れを起こした際の対処法

Amazonで在庫切れを起こした際の対処法

Amazonで在庫切れを起こした際、唯一対処できる方法として商品入荷日の設定があります。(FBAではなく出品者自身からの配送限定)

入荷日を設定すれば予約注文状態となるためです。

この状態だと在庫が無くても注文を承れ、短期間であれば検索順位が下がらずに済むでしょう。

商品入荷日の設定方法は以下の通りです。

  1. セラーセントラルにログインする
  2. 「在庫」→「在庫管理」をクリックする
  3. 該当商品の「詳細の編集」をクリックする
  4. 「出品情報」→「商品の入荷予定日」から指定日を入力する
  5. 保存して「終了」をクリックする

設定が完了すると商品ページでは「20××年×月×日に入荷予定です」と表示されます。

これでひとまずは安心できるでしょう。

とはいえ商品入荷日設定はあくまで緊急措置なのを忘れてはいけません。

30日以内に再入荷させるルールがあるため、早急に在庫の手配を行いましょう!

在庫切れが発生してしまう主な原因

Amazonで在庫切れが発生した場合に発生する5つのリスク

在庫切れが発生してしまう原因は主に以下の2つです。

  • 在庫補充が間に合わなかった
  • 倉庫が整理できていない

これらのポイントを押さえておくことで、在庫切れが発生しないように対策できます。

原因①:在庫補充が間に合わなかった

商品販売数が在庫数に達してしまい、在庫補充が間に合わなかった場合に在庫切れが発生します。主な要因としては、在庫管理や納期管理が適切に行われていなかったことが挙げられます

在庫管理とは、ただ単に在庫がどれくらいあるかを確認するだけではありません。よく売れる時期やAmazonのキャンペーンなどを踏まえて売上予測を立て、在庫切れを起こさないように仕入れを行います。

また、納期管理も重要です。仕入れ先の休暇などを確認し、在庫の数によって仕入れるタイミングを見計らいましょう。海外から仕入れる場合は、その国の大型休暇も確認し、長期にわたって仕入れができない状況は避けることが大切です。

原因②:倉庫が整理できていない

倉庫が整理できていない場合も、在庫切れのリスクを高めてしまいます。例えば、あると思っていた段ボールの中の商品が無かったり、違う商品に紛れてしまったりすることがあります。

最悪の場合、発送する際に商品が無かったなどといったことも起こり得るのです。

一定の手数料はかかりますが、FBA(フルフィルメント by Amazon)というサービスの活用がおすすめですこれは、あらかじめAmazonの倉庫に商品を送っておけば、商品の保管や梱包、発送まで行ってもらえるサービスです。

在庫数もシステム上で確認でき、注文を受けてから発送まで自動で行われるため、業務負担も減ります。

また、プライム会員には当日お急ぎ便の配送特典を提供でき、他社との差別化にも繋がります。倉庫整理でお悩みの方は、FBAの活用も検討してみるといいでしょう。

Amazonで在庫切れを起こさないための対策6つ

Amazonで在庫切れを起こさないための対策6つ

最後にAmazonで在庫切れを起こさないための対策を解説します。

具体的な対策は次の通りです。

  • 事前に売上を予測する
  • 在庫管理を徹底する
  • 商戦期は在庫拠点を増やす
  • 販売価格を調整する
  • 正しい納期を理解する

次から順番に見ていきましょう!

在庫切れへの対策①:事前に売上を予測する

事前に売上が予測できていれば在庫切れを防げるはずです。

とくに注意したいのはいきなりランキング上位に表示されるケース。

消費者は一般的に目に止まる商品から購入するため、上位に表示されれば売上はまたたく間に上がります。

転びこんだチャンスで在庫を用意していなければもったいないです。

そこであらかじめ検索上位商品の売れ行きや在庫数を調べておくのがおすすめ。

調べ方は次の通りです。

  1. 調べたい商品の競合ページへ入る
  2. 商品を「カートに入れる」→「カートの編集」をクリックする
  3. 購入数に「999」と入力し「更新」をクリックする

上記の方法を行うと「この出品者のお取り扱い数は〇点です」と表示されます。

これで在庫数が判明。

さらに定期的に在庫数を調べていけば売上数が算出できます

売上をもとに在庫数の目安が分かるはずです。

在庫切れへの対策②:在庫管理を徹底する

在庫管理を徹底するにはAmazonの「在庫コーチ」機能を使うのもおすすめです。

在庫コーチでは以下の実績が調べられます。

  • 過去30日間の販売数
  • 過去14日間の販売数
  • 現在の在庫数

このような数字を発注の目安にしてもよいでしょう。

とはいえ初心者や実績の少ない方には発注予想が立てにくいはずです。

そこで役立つのは在庫切れ予測。

「いつごろ在庫が切れるのか」「あと何日しか在庫が持たない」など、様々な観点からAmazonが見通しを立ててくれます。

なお尚出品コーチはセラーセントラルにログイン後「レポート」→「出品コーチ」から活用可能。

在庫管理の参考にしていきましょう。

在庫切れへの対策③:商戦期は在庫拠点を増やす

セール開催時期は売上アップが予想されます。

とはいえセール中の売上予測ほどむずかしいものはありません。

1.5倍と予想していたものの3倍にも跳ね上がるのが商戦期です。

そのためセール開催時期のみFBA以外に自社発送の手配も検討していきましょう。

FBAだけであると在庫切れが発生した場合に倉庫へ在庫発送する日数も掛かります。

商戦中は倉庫があわただしいため納品に日数を要するのも事実。

在庫拠点を増やしておくと安心です。

在庫切れへの対策④:販売価格を調整する

在庫数に応じて販売価格を調整するのもおすすめです。

例えば在庫数が少なくなった段階で価格を上昇させれば一時的に在庫は安定します。

もちろん売上は上がらないものの在庫切れを起こすよりはよいでしょう。

在庫が再納品されれば価格を戻す。

このような価格調整で在庫切れのリスクを防げるはずです。

在庫切れへの対策⑤:正しい納期を理解する

海外輸入を行っている方は納品スケジュールを正しく理解するのもポイントです。

例えば中国では春節や国慶節で長期休暇に入ります。

場合によっては休暇と重なり納品日が大幅に遅れる可能性も。

納品日が遅れると在庫切れを引き起こす可能性も高くなります。

そのため日本のスケジュールだけでなく取引先都合も頭に入れておきましょう。

在庫切れへの対策⑥:定期的に棚卸しをする

棚卸しとは、商品の数量や状態を確認することで、提供可能な商品の数を確認することです。定期的に棚卸しを行うことで、在庫数を把握でき、在庫切れへの対策となります。

棚卸しを行うと、経年劣化などによって商品として扱えないものが見つかることもあります。提供できない商品を在庫としてカウントしてしまうと、在庫が少なくなってきてから急に在庫切れが発生することもあるでしょう

特に、賞味期限のある商品など、経年劣化しやすい商品には気をつけなければなりません。間違えて劣化した商品を提供するとクレームの原因ともなるため、棚卸しは重要な工程となります。

すべての商品に対して一定期間で棚卸しをするルールを設け、在庫の減少にいち早く気づく体制を作ることが大切です。

Amazonで在庫切れが起きた後にするべきこと

Amazonで在庫切れが起きた後にするべきこと

在庫切れが発生してしまうと、機会損失が生じるだけでなく、カートボックス獲得権や検索順位に影響が出るなど、Amazonサイト内での評価が下がります。

そうなった場合、早急に評価を回復するための施策を講じましょう。ここでは、在庫切れが発生した場合にすべきことを解説していきます。

Amazonのプロモーションで購買を促す

減少したアクセス数を回復するために、プロモーションを活用して消費者に購買を促しましょう。プロモーションは消費者の興味を引き立てるので、アクセス数の増加に繋がります。

プロモーションには購入金額による割引と、同一商品の購入による割引の2種類があります例えば、購入金額による割引は「10,000円以上の購入で10%OFF」などで、同一商品の購入による割引は「5個以上のまとめ買いで1,000円OFF」などです。

ただし、プロモーションを活用するには「大口出品者」となることが条件で、月額4,900円がかかります。セラーセントラルの「広告」にプロモーションの項目があるので、そこから設定が可能です。

スポンサープロダクト広告で商品の露出を増やす

スポンサープロダクト広告とは、Amazonサイト内にPR商品を表示させ、クリックごとに課金される仕組みの広告です。スポンサープロダクト広告を出すと、アクセス数の増加を見込めるので、商品サイトの評価向上が期待できます。

クリックされた分だけ費用が発生するので、コストが抑えられます。スポンサープロダクト広告は、広告運用経験のない人にも設定は可能です。ただし、商品ページが分かりやすくなければ、アクセス数は多くても購買に繋がりません。

広告による収益を最大化させるには、商品ページを洗練させ、購買率を向上させる必要があります在庫切れの評価を回復させるのと同時に、売上をさらにスケールするにはプロの助言に基づくサイト設計が必須です。

参考:スポンサープロダクト広告 – 商品の売り上げ促進 | Amazon Ads

Amazonで売上アップを目指すならWacworksへ

Amazonで在庫切れを起こすと、機会損失が生じるうえに検索順位や信頼性にも悪影響が出てしまいます。在庫管理や納期管理、価格調整などの工夫で在庫切れが発生しないように、注意しましょう。

もし、在庫切れが発生してしまった場合は、商品入荷日の設定を行い、評価回復のためのプロモーション施策を打ち出しましょう。その際、売上を拡大するにはサイトを洗練させる必要があります。

より効果的なサイト作りが必要な人や、在庫切れをはじめとしたAmazonサイトの運用に不安を感じている人は、ぜひWacworksへご相談ください。

Amazonサイト運用のプロが、売り上げを向上させるためにサポートします。ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬
2021年11月に創業。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。