ECサイトの転換率とは?【9つの数値を上げるポイントと着目すべき理由を解説】

「ECショップ運営でよく聞く転換率って何?」
「なぜ注目する必要があるの?」
「数値を上げる方法について知りたい!」
ネットショップを運営するならかならず押さえておきたいのが転換率です。
そこで今回は転換率に着目すべき理由と数値アップのポイントについて解説します。
筆者は以下の経歴を持っており、ECサイトの売上向上における悩みやお困りごとをずばり解決しますよ!
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ぜひ本記事を読んで転換率について学んでいきましょう!
「売上がなかなか上がらない」
「どんな広告を打ったらいい?」
目次
ECサイトの転換率とは?

ECサイトにおける転換率(CVR/コンバージョンレート)とは、サイトに訪れた消費者がどれくらいの確率で購入しているかを示す数値のことです。
最終的なゴールにつながった比率が数字で把握できるため、サイトが目的(購入)につながるパフォーマンスになっているのか確認するために必ず確認する指数です。
ECサイト運営に関わる上で頻出するワードのため、かならず押さえておきましょう。
ECサイトにおける転換率の方程式

ECサイトにおける転換率の方程式は成約件数÷ECサイトへのアクセス数で求められます。
例えば100名のユーザーがサイトに訪れ、1名が商品を購入すれば1%の転換率。
同じ状況で3名に購入してもらえれば転換率は3%です。
この数値が高いほど売上につながる良いページが作れていることがわかります。
転換率を高めていくと、アクセス数は変わらなくても購入数が増加するため、転換率の低いページを改善すると効率的に売り上げを伸ばせます。
ECサイトにおける転換率の平均値

ECサイトにおける転換率の平均値は2〜3%です。
単価や業界によって平均値は前後しまずが、まずはこれくらいを目安にして、現時点の転換率をチェックしてみましょう。
もし一部の商品ページだけ転換率が大きく下回っているものがあれば、早急な改善が必要です。
アクセス数やECサイトの売り上げに影響が大きい商品から優先的に転換率を改善していきましょう。
転換率の改善については後述します。
ECサイトの転換率を上げる必要性

ECサイトの売上はアクセス数×転換率×客単価で求められ、売上に直結しやすい要素です。
例えばある不動産の営業マンがいるとしましょう。
物件に関する問い合わせ(アクセス数)が月に100件あるにも関わらず、成約が取れなければ営業成績は0(転換率)です。
もちろん1件あたりの個人成約単価(客単価)は上がるはずもありません。
このようにいくらアクセス数が多くても、転換率が低ければ売上につながらないのです。
ECサイトを運営する際は転換率が最も重要と言えます。
ECサイトの転換率が上がらない理由

ここからはECサイトの転換率が上がらない理由について解説します。
なぜ商品ページを訪れたユーザーをコンバージョンにつなげることができないのか、どのような要素があると離脱されてしまうのか、原因を見てみましょう。
転換率が上がらない理由①:狙ったターゲットに露出できていない
まずは、想定しているターゲットと実際の訪問者のミスマッチが起こっていないか確認しましょう。
自社ECサイトにユーザーを呼び込むために、広告を使っているケースが多いと思いますが、広告のターゲットが想定しているユーザー層からずれている場合があります。
ターゲットに露出できているのに転換率が低いのか、狙ったターゲットに露出できていないから転換率が低いのかを特定するためにも、広告のパフォーマンスはこまめにチェックしましょう。
また、キーワードを使って広告を打っている場合は、一度そのキーワードで検索し、自社以外にどのようなページが検索結果ページに表示されるか確認しましょう。もし狙っているターゲットに向けたコンテンツが上位にない場合は、キーワードがターゲットにあっていない可能性も考えられます。
転換率が上がらない理由②:サイトが分かりづらい
転換率が上がらない理由の中でも多いのはサイトの分かりづらさです。
「ページの色が統一されておらず見づらい」「文字が小さすぎて読めない」などサイトの設計が不親切だと、せっかくターゲットを商品ページに呼び込めたとしてもすぐに離脱してしまいます。
読みづらさや分かりづらさがあると、消費者が商品を買うかどうか決める前にページを閉じられてしまうため、まずはこの入口の部分を解決する必要があります。
ECサイトはスマホから見る人も多いため、実際にスマホを使って商品ページを確認し、購入までの操作がスムーズにできるか確認してみましょう。
転換率が上がらない理由③:購入する気が起きない
商品ページの中には、イマイチ購入する気が起きないケースも見られます。
この場合、以下のような特徴を持っていることが多いです。
- 画像が少なくてイメージがわかない
- 何が魅力なのかよく分からない
- 商品の良い点しか書いていない
- 不明点や疑問を解消していない
- レビューがついていない
- 購入の決め手がない
ECサイトから購入してもらうには、消費者の購買意欲を高める工夫が必要です。
実際に使う時のことがイメージできるよう情報を充実させたり、「今買わないと損するかも」「買い逃したくない」と思うような要素が不足していないか、見直してみましょう。
転換率が上がらない理由④:スムーズに購入できない
消費者がページを読んで購入する気になっても、「注文ボタンを押しても購入ページに遷移しない」「情報入力項目が多すぎる」などの理由でスムーズに購入できなければ、離脱につながります。
また、自分の使いたい決済手段が使えなかったり、クーポンの使い方がわからなかったり、急いでいるのにすぐに届かないといった理由でカゴ落ちしてしまうケースも珍しくありません。
商品ページは作りこんでいるのにサイト全体の転換率が低い場合は、ここを疑ってみましょう。
ECサイトの転換率を上げる方法7選

続いてはECサイトの転換率を上げる方法について解説します。
まずは改善が必要な商品をいくつかピックアップし、取り入れられそうなものから取り入れてみましょう。
転換率アップ術①:ターゲティングを見直す
広告が狙ったターゲットに露出できていない場合は、ターゲティングを修正することから始めましょう。
広告では、キーワードの設定だけではなく、年齢や性別などでも絞り込むことができます。しっかりとターゲットを絞り込むことで、コンバージョンが見込めないユーザーへの露出を止めることができ、効果の高い広告運用が可能となります。
しっかりと絞り込みができているのであれば、次はキーワードの見直しを行いましょう。
競合商品が使っているキーワードやAmazon、楽天市場ではどのようなキーワードが使われているのかリサーチし、狙った人を商品ページに誘導できるキーワードを強めたり、コンバージョンにつながりにくいキーワードは配信を止めるなどして、効果が高まるようチューニングします。
転換率アップ術②:使いやすさを意識する
ECサイトは使いやすさがあってこそ転換率の向上につながります。
「カテゴリや価格ごとにまとめられていて検索しやすい」「色使いが統一されていて見やすい」など、ユーザーが快適に利用できるページ構成になっているか意識して見直しましょう。
特に、スマホの画面で見たときにカートの位置が分かりづらくないか、ボタンが押しにくくないかといった「操作性」は重要です。指が太い男性でも押しやすいか、スマホに慣れていない高齢者でも一目でボタンだとわかるデザインになっているかなど、スムーズに操作できる設計が重要です。
転換率アップ術③:商品情報や商品画像を充実させる
商品の魅力がしっかりと伝われば、自然とコンバージョンは上がります。
商品ページは、実際に手に取って商品を吟味するのと同じくらい具体的なイメージができるよう、商品情報を充実させていきましょう。
特に商品画像は重要です。パッと見て多くの情報を伝えることができる画像は、消費者が購入する際に必ずチェックしています。文字は読まずに画像だけチェックして購入するか決める人もいますので、力を入れたい要素です。
商品ページや商品画像でどのような内容を充実させればよいか迷ったら、以下の情報を盛り込みましょう。
- レビューで指摘された商品ページにはない情報
- デザイン、見た目
- 色柄・サイズのバリエーション
- サイズ感、寸法
- 使用シーンやコーディネート例
- 成分、内容量
- 機能、規格
- 使用時の注意点
また、商品説明動画や活用動画も消費者の目にとまりやすいため、おすすめです。
転換率アップ術④:強みやメリット、特典をアピールする
せっかく自社のページに消費者を呼び込めても、「他のサイトとほとんど変わらないな」「今買わなくてもいいか」と感じれば、他のECサイトへと移ってしまいます。
「ここのECサイトから買いたい」と選んでもらうために、自分達のサイトで買うメリットや強みがわかるよう強調して伝えましょう。
また、どれだけ商品や価格が魅力的であっても、今すぐ購入する動機が不足していると「セールの時に覚えてたら買おう」と保留にされてしまいます。
期間限定や初回購入限定で割引したり、数量限定でサンプル品をプレゼントしたり、返金保証をつけたりして、その場で購入を決断してもらうきっかけをつくりましょう。
転換率アップ術⑤:レビューを集める
近年は以前と比べてレビューを決め手に購入するケースが増えています。
とくに若い世代は他人の意見や目を気にしがちであり、レビュー点数の高さや件数で決める傾向があるため、レビュー対策は万全にしておきましょう。
レビューを集める施策には、以下のようなものが有効です。
- 商品発送時にサンクスレターを同梱してレビュー投稿を依頼
- レビュー投稿者にクーポンやポイントをプレゼント
- レビューを書いたら送料無料
- レビュー投稿者におまけやサンプル品をプレゼント
購入者にインセンティブをプレゼントする施策は、Amazonや楽天などのECモールより自由度が高く、自社ECサイトにとって差別化できる手段のひとつです。
消費者が思わずレビューしたくなる施策を考案し、レビュー促進につなげていくことがポイントとなります。
転換率アップ術⑥:配送体制を見直す
たとえ商品を気に入ってもらっても、届くまでに時間がかかれば売り逃しにつながってしまいます。
最近はAmazonにはじまる当日配送サービスの普及により、配送体制に優れたECサイトは転換率が上がりやすいです。
そのため、即日発送やポスト投函など、消費者が受け取りやすい配送手段をできる限り取り入れましょう。
年中無休で即日発送できることが理想です。予算が許すなら配送代行サービスも検討しましょう。
配送代行サービスを使えば、梱包から発送までの一連作業を代わりに行ってくれます。
結果的に消費者へいち早く届けられるため、配送が遅いという理由でコンバージョンを逃す機会を減らせるでしょう。
転換率アップ術⑦:スマホ対応を意識する
現在はインターネットの利用がPCからスマホへと切り替わりつつあります。
スマホでECサイトを見ると、PCサイズの画像がスマホ画面を大きくはみ出して表示されていたり、文字や画像の配置が崩れていたり、文章が正しく改行されていなかったりと、商品ページのレイアウトが崩れて消費者がストレスを感じてしまいます。
先述したように、サイトの見づらさはユーザーの離脱に直結してしまうため、スマホから見てもスムーズに閲覧できるよう、スマホへの対応は必ず意識しましょう。
Googleはスマホ最適化の有無を検索順位の評価基準としています。読みづらいと判断されると、検索結果の順位が下がるため、スマホ最適化は必ず行いましょう。
転換率アップ術⑧:購入までの流れをスムーズにする
ECサイトでは、商品をカートに入れたにもかかわらず、購入に至らないケースも少なくありません。
いくら大勢の方に見られても、買い物かごに入っても、最終的に注文確定ボタンを押してもらえなければ意味がありません。
カゴ落ちを防ぐために、「決済情報入力がシンプルであるか」「クレジットカード支払い含むあらゆる電子決済に対応しているか」を確認しておきましょう。
情報入力時に入力する情報をなるべく減らすためには、郵便番号を入力したら住所が自動で入力されたり、クレジットカードをカメラで読み取って簡単に入力できたりと、消費者の入力の手間を減らす工夫が必要です。
最近はPayPayや楽天ペイといった電子決済の利用者が増えています。自分の使いたい決済方法がないと、購入を諦めてしまうケースもあるため、可能な限り対応して転換率を上げましょう。
転換率アップ術⑨:効果測定と改善を繰り返す
ECサイトの売り上げを伸ばしていくには、PDCAをどれだけ多く回していくかが重要です。
商品ページを作り、1~2回改善したくらいで転換率が大幅に向上することは珍しく、多くの場合、改善と効果測定を繰り返して少しずつ良化させていきます。
何度も手を入れて改善していく必要があるからこそ、限りあるリソースを無駄なく注力し、着実に進めることが重要なのです。
特に転換率は、ECサイト運用の業務の中で最も手を入れる頻度が高い要素のひとつです。現状を分析し、改善施策を実行し、効果測定を行うことで、転換率が上がらない要素を一つずつ取り除き、転換率を高めていきましょう。
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ECサイトの転換率を上げたいならWacworksへお任せください!
ECサイトの転換率を上げる方法が分からず、伸び悩んでいるなら、まずはその原因と向き合い、効果が見込める施策を選定することが重要です。
とはいっても「具体的に何から手を付けたらよいかわからない」「自店に適切な施策がわからない」という方も多いのではないでしょうか。
実際に、ECサイトを運営している企業には、じっくりと取り掛かるほどのリソースが確保できたり、知識や経験、ノウハウを持つ人がいたりする方が少数派です。
そういった方は、ECサイト運用の支援が得意なWacworksへご相談ください!
Wacworksは、アパレルを扱う店舗の支援で、月の売り上げを2,260万円から5,920万円に急成長させた実績がある、コンサルティングと運用代行のスペシャリストです。

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ECサイトの転換率を上げ売上に繋げよう

今回はECサイトの転換率に着目すべき理由と数値アップのポイントについて解説しました。
転換率はアクセス数や客単価よりも売上に直結しやすい数値です。
平均値の2〜3%を最低でも維持するためにも、ユーザー目線でサイト作りに専念したいところ。
まずはECサイトの使いやすさを重点的に見直し、魅力的な画像なども揃えていきましょう!
もし、改善に取り組むためのリソースやノウハウが不足しているなら、ぜひWacworksへご相談ください!

この記事を書いた人

- 2021年11月に創業し、店舗立ち上げ初期から月商1億円以上の店舗まで120社以上を支援してきました。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。売上アップ率は233%。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。
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