【楽天市場】公式からのSEOロジック4つを徹底解説!
こんにちは、Wacworksの舟瀬です。
今日お伝えする内容は「楽天のSEOロジック大公開」について。
楽天がSEOロジックを公開しました。
詳細をこれから説明しますが、見てみると「そうだよね」と感じる点や、「こういう指標もあるんだ」という新たな気づきがあるかもしれません。
ぜひ本記事を参考にしていただき、対策を講じていただければと思います。
動画でも説明しているので、よろしければご覧ください。
目次
楽天のSEOロジックとは?
今回、店舗運営ナビにて、楽天市場のSEOロジックが公開されました。
国内3大モールの中で、これを基準に検索順位を表示するということを明確に示したのは、楽天が初めてではないかと思います。
実際に、このニュースを見た時の感想としては、予想通りの部分が多かったですが、少し曖昧な表現が含まれている印象も受けました。
ロジックは、大きく分けて、以下の4つ。
- 商品情報の品質
- ショップの実績
- カスタム指標
- 規約・ガイドラインの遵守
では、楽天の検索ロジックで見られている4つの指標について順番に説明していきます。
楽天のSEOロジック①商品情報の品質
まず、1つ目の商品情報の品質についてです。これは、商品ページの情報が顧客にとって分かりやすく、適切に情報が含まれているかという点がポイントです。
チェックしたい商品情報の項目は、以下の通り。
- 商品名・説明文
- 商品画像
- 属性
順番に説明していきます。
商品名・説明文
特にポイントとなるのは「的確な」という言葉です。
これが何を意味するかというと、
「以前のように楽天で256バイトくらいまで多くのキーワードを入れて、とにかく関連するものをすべて盛り込む」という方法ではなくなるということ。
最近の検索エンジンは、キーワードが直接入っていなくてもセマンティック検索が働き、関連性のあるものが表示されることが多いです。
例えば、Amazonのようにシンプルで的確な商品名が求められるようなガイドラインになるのではないかと思っています。
これまで関連キーワードを盛り込んで「もしかしたら引っかかるかも」といったやり方や、商品説明にたくさんのキーワードを入れることが行われていました。
しかし、それがあまり評価されなくなるのではないかと思います。
実際、RPP広告でも、CPCを上げると無関係な場所に表示されることがありましたが、そうした関連性のないキーワードを削除したところ、露出は減ったもののCVRは向上しました。
したがって、商品名や説明文に関しては、適切な情報のみを入れて、顧客にとって分かりやすい商品ページを作ることが重要だと考えています。
商品画像と属性
また、商品画像と属性についても同様です。
私の仮説ではありますが、例えば商品画像が1枚や2枚しかない場合、おそらく不十分だと思われます。
たくさんの画像を入れれば良いというわけではありませんが、必要な枚数を入れて、顧客に伝わるようにすることが求められるでしょう。
属性についても、必須項目だけでなく、任意項目もきちんと埋めた方が良いと考えています。
商品情報は網羅的に整備することが重要です。
また、最近のGoogleやYouTubeでも、画像や音声から文字情報を認識して関連付ける技術が進んでいます。
GoogleのSEOでも、画像にテキストを入れることで記事との関連性が高まるという話もあります。
これからの未来において、商品画像もただ1枚や2枚ではなく、必要な枚数を適切に入れていくことで、SEOの評価が上がると考えています。
属性の項目についても重要です。
SKUプロジェクトの時、皆さんが慌てて対応したことを思い出します。
任意項目や自由記入欄をしっかりと埋めることで、2つの効果がありました。
1つ目はクリック率の向上、2つ目はCVRの向上です。
SEOの順位自体は劇的に上がりませんでしたが、転換率の向上が顕著でした。
顧客が欲しい情報がしっかりと属性情報に含まれていると、売れやすくなり、楽天としても検索順位を上げる理由になるのだと思います。
画像についても、楽天内で「何枚以上の画像がある商品が売れやすい」といった基準があるのではないかと考えています。
ある事業会社でも、7枚以上の画像が入っている商品は、CVRが圧倒的に高かったとのこと。
画像が少ないと、顧客は購買意欲を失ってしまう可能性が高いです。
そのため、商品画像の枚数が少ない場合は改善し、属性も必須項目だけでなく、任意項目もきちんと埋めることが大切です。
楽天のSEOロジック②商品・ショップの実績
2つ目は「商品・ショップの実績」です。
これが一番重要視されているのではないかと思っています。
これまで言われていたように、売上金額を伸ばせば商品の順位が上がるというロジックだと思っています。
具体的に記載する項目としては、以下の通り。
- 商品のクリック率
- 転換率
- ショップの対応品質
- レビュー
こちらも1つずつ詳しく解説していきます。
商品のクリック率
商品のクリック率についてですが、これは非常にシンプルで、狙いたいキーワードに対してどれだけクリックされているかが重要です。
全く手を加えていない会社のサムネイルに文字入れをしたり、背景を少し工夫しただけでも効果が見込めるでしょう。
実際に、CTR(クリック率)が7倍になり、SEO順位も一瞬で上がりました。
-
「広告を運用しているが、思った成果が出ていない」
「売り上げがなかなか上がらない」
「他社に広告の運用を依頼しているが改善策や提案がイマイチ」
転換率
次に転換率ですが、これが非常に重要なポイントで、少し含みがある表現になっています。
というのも、記載されているのは「商品の転換率」とは書かれていないのです。
商品か、ショップ全体か、どちらの転換率が評価されるのか、可能性はどちらもあり得ると思います。
もしショップ全体の転換率が見られているならば、低転換率の商品を多く抱えることでSEOが下がる可能性もあります。
例えば、楽天では、どんな商品でも掲載できるわけではなく、重要な商品にフォーカスしている場合、売れない商品の転換率が低いとSEOにも影響を与えるかもしれません。
したがって、低転換率の商品を取り下げることでSEOが改善される可能性もあると考えています。
この転換率に関しては、含みがあるため、今後注意が必要です。
ショップの対応品質
次に「ショップの対応品質」です。
これも以前から噂がありましたが、今回正式に公表されました。商品単体での評価ではなく、ショップ全体での評価が行われているようです。
RMSの店舗運営レポートの「店舗チェックシート」を見ることで、以下の項目が評価されていることがわかります。
- 在庫管理
- 商品のクオリティ
- カスタマーサービス
特に低評価レビューの少なさや、キャンセルの少なさが重要です。
各項目はそれぞれ10点満点で評価され、アクションにつなげるべきポイントがあります。
例えば、以下の改善策がおすすめ。
- 低レビューをつけられないように努める
- キャンセルを減らす
- 在庫管理を徹底するなど
- オペレーションを改善する
対応品質は、Amazonに似た評価基準で、重要視されるべき点だと思います。
売り切れ商品の少なさ
次に「売り切れ商品の少なさ」です。
売り切れ商品はそもそもクリックをしてもらえず、露出率に関わります。
さらに、「じゃあ他の店舗で販売されていないかな」とすぐにページから離脱してしまいます。
頻繁に売り切れが発生している場合、楽天で販売するかどうかを再検討しましょう。
ユーザーからのクレームの少なさ
そして、最後は「ユーザーからのクレームの少なさ」です。
商品説明を充実させることで、実際に商品が届いたあとのギャップを減らせます。
さらに、梱包にも気を配り、商品が破損しないように工夫しましょう。
工夫できることは多くあるため、日々の運営の中で改善していく必要があります。
レビューの重要性
最後に「レビュー」の重要性ですが、これには商品レビューとショップレビューの2つがあります。
商品レビューの点数や件数、そしてショップレビューが重要です。
楽天では、商品レビューが高評価であることが求められます。
目指すべきは4.25以上、できれば4.5を目指すと良いでしょう。
ショップレビューに関しては、4.6以上が最低ラインです。
ほとんどのショップは4.8を目指して運営しています。
特に配送の速さやカスタマーサービスの質が重要視されています。
SEO対策では、クリック率や転換率が重要な指標ですが、最終的には売上がSEOに反映されると考えています。
クリック率が100%、転換率が100%でも、売上が伴わなければSEOが上がらないのは当然でしょう。
売上は重要なKPIであり、楽天ランキングを取ることによってCTRが上がる可能性もあります。
ただ、楽天が売上をSEO指標として公表しない理由は、新規参入者に不利にならないようにしているのではないかと考えています。
SEOのロジックには売上が影響しているものの、明言されていないのだと思います。
というわけで、商品・ショップの実績についての説明でした。
楽天SEOロジック③カスタム指標
3つ目の項目「カスタム指標」ですが、ピンときていない人も多いではないでしょうか。
楽天のサイトには「ビジネス戦略に応じて、条件を満たした商品が一時的に検索順位で優遇されることがある」と書かれています。
これらの対策は、特定のタイミングや条件に合わせて実施されるもので、例えば「迅速な配送が可能な商品が一時的に優遇されるケース」がその一例です。
これにより、特定の商品がユーザーに対して目立つようになり、露出が一時的に向上することが期待されます。
この内容を何度も読み返したのですが、正直なところ、まだよくわからない部分があります。
私の予想としては、まず1つ目は最強配送に関する話ではないかと思います。
配送が早い商品がSEOで優遇される、という話ですね。
もう1つは、私の勝手な推測ですが、楽天側が「これを上げたい」と思った商品やショップをタイミングに応じて上げるのではないか、ということです。
つまり、少し曖昧な仕様を入れておいて、その時々に応じて対応するのではないかと考えています。
たとえば、ふるさと納税のように、寄付が集まる12月などの特定のタイミングでは、どんな対策をしてもSEOが上がらないことがあります。
そういった外的要因も影響するのではないかと感じています。
楽天はプラットフォームを運営しているので、パワーチョイスを使いたい時もあるのではないかと思います。
この考えはあくまで個人の主観と感想ですが、そういうこともあるのではないでしょうか。
楽天側がこうした指標も含んでいると明記している点は親切で、ユーザーに対してハレーションが起きにくいようにしていると感じました。
基本的には、先ほど説明した商品の品質や実績が見られていますが、こういった外的要因もあるということです。
楽天SEOロジック④規約ガイドライン
最後の項目は「規約ガイドライン」です。
皆さんにとって重要な点は大きく2つあると思います。
- サムネイル
- 店舗全体の違反点数
1つずつ詳しくみていきましょう。
サムネイルに関するガイドライン
1つ目は、特にサムネイルに関するガイドラインです。
以前は中程度の重要さだとという話をしていましたが、今のガイドラインでは、もう少し厳密に対応した方が良いかもしれないと思っています。
RMSの中にもAIが導入され、楽天市場の検索エンジンにもAIが活用されているので、こうしたポイントを見逃すことはないでしょう。
ですので、しっかりとガイドラインを守りつつ、より良い商品ページを作成することが重要です。
店舗全体の違反点数
2つ目は、店舗全体の違反点数についてです。
これは基本的に「悪いことをしないでください」ということです。
最近、薬事関係の規約を守っていない店舗が問題になるケースや、桜レビューが通報されるケースが多く見られます。
ですので、こういった点にも十分気をつける必要があります。
誰がどこで見ているかわからない状況です。
ユーザーからの通報や、画像の無断転載などでペナルティを受けることがあります。
こうした無駄なリスクを避けるためにも、規約をしっかりと守り、体制を整えておくことが重要です。
最後に!楽天店舗運営者が守るべきポイント
最後に、SEO基準として4つの指標がある中で、店舗さんが絶対に守るべきポイントをまとめます。
まず、商品の情報品質として、商品名を的確にしましょう。
商品画像はしっかりと枚数を入れ、属性もきっちり入力することが大切です。
次に、実績として、クリック率や転換率、レビューの内容をしっかり確認しましょう。
3つ目はカスタム指標です。これは楽天側の都合で決まることもありますが、配送の迅速さが重要なポイントです。
最後に、規約ガイドラインです。
これは守るべき基本的なルールとして徹底することが大切です。
個人的に1つだけ言いたいのは、「楽天SEO対策しますよ」と言って、商品名に大量にキーワードを詰め込むサービスは避けた方が良いということです。
こうしたサービスに注意し、健全な形でSEO対策を進めていくことが重要です。
楽天SEOのロジック解説は、今回は以上となります。
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