2022年時点で楽天市場には5万6千以上のECショップが出店しています。
この記事を読んでいる方で、楽天に出店を考えている人も多いのではないでしょうか。
「個人で出店する方法が分からない」、「個人で出店する場合、いくらかかるの?」などの悩みもあると思います。
この記事では、以下の実績を持つ筆者が個人で出店する方法や審査について解説していきますよ。
・楽天市場、Amazon、Yahooショッピング、自社ECなどEC事業をTOTALサポート
・計100社以上のEC事業をサポート
・コンサルティング契約リピート率95%以上(ご契約から6ヶ月間での実績)
目次
個人で出店する方法をまとめました。
以下の4ステップで出店して運営を始められます。
STEP1.出店申込をする
STEP2.店舗運営システムRMSの利用開始
STEP3.オープン審査を受ける
STEP4.審査が通ったら運営開始
それぞれのステップを解説していきます。
まず「出店申し込みボタン」から、出店にあたり必要な手続きを行ってください。
手続き完了後にRMSの利用開始となり、ページを実際に作成します。
申込内容確認から手続きまで2週間〜1ヶ月ほど必要です。
※RMSとは円滑な店舗運営やユーザーとの接点づくりに不可欠な機能を1つに統合したシステム
次に店舗運営システムRMSを利用して楽天市場にお店をつくり、決済・配送の準備を整えてください。
RMSの利用開始から審査に通るまで2週間〜1ヶ月かかります。
RMSの主要機能は4つです。
・店舗構築
・受注管理
・データ分析
・メール配信
店舗運営システムRMSで決済・配送の準備を整えたあとは、RMS内で楽天側に審査を依頼してください。
オープン審査を受けるには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
①事前準備
・店舗運営ルール検定試験の合格
・出店料の支払い
・楽天への口座振替登録
②店舗情報設定
・フルネーム、緊急連絡先、メールアドレスの入力
・配送に関する設定
・消費税の計算方法の登録
③商品準備
・カテゴリーページに最低1品以上の商品登録
・商品画像の登録
・商品とカテゴリーページとの紐づけ
④トップページ作成
・営業時間・お問い合わせ先・決済方法等の明記
・リンク設定
⑤スマートフォン用ページ作成
・スマートフォンページの編集
審査が通ったら晴れてECショップの運営を始められます。
お客様が満足いただけるようなサービスを提供して、売上を上げられるように頑張りましょう。
審査は書類審査とオープン審査の2種類あり、禁止事項をクリアしなければいけません。
それぞれの手順を解説していきます。
出店の際は最初に書類審査を通過しなければいけません。
出店申込書・審査書類をWEBより入力し、最終的に原本を提出します。
他に必要な書類は以下の通りです。
・取扱予定商材の販売に必要な営業許可・資格等の書類(古物、酒類、食品営業、医薬品等)
・商材の写真
・登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
個人事業主の方は上記以外にも「住民票・印鑑証明書(共に契約開始日から3ヶ月以内に発行されたもの)」と「実店舗の写真」を準備してください。
書類審査を通過したらオープン審査を受けます。
オープン審査とは、出店前に楽天市場で禁止している行為をしていないか確認する審査です。
禁止事項をクリアしなければ、オープン審査で落とされる可能性が高くなるので注意してください。
オープン審査をクリアするための禁止事項は下記になります。
・外部リンクを店舗ページ内に貼り付け
・システム利用料等を避けるために他の連絡手段を掲載
・自店に高評価レビューを投稿するなどのサクラ行為
・掲載許可されていない画像の無断転載
・楽天市場のルールを破った画像の掲載
これらの点に注意して審査に挑みましょう。
楽天出店にかかる費用をひと通りまとめました。
①出店
②システム利用料
③システムサービス利用料
④R-Messe利用料
⑤楽天ペイ(楽天市場決済)利用料
⑥オプション利用料
出店料は3つのプランによって変わります。
プランの種類 | がんばれプラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
月額料金 | 19,500円 | 50,000円 | 100,000円 |
※がんばれプランは年間一括払い、スタンダードプランとメガショッププランは半年ごとの2回分割払いです。
パソコンとモバイルを経由した月間売上高に対して発生する費用です。
利用料に関しては以下の計算式で求められます。
システム利用料=課金対象額×適用料率
また、利用するプランによって適用料率は変わります。
がんばれプランではパソコン経由で〜50万円に6.5%、〜100万円に6%、〜500万円に5.5%がかかる計算です。
例:がんばれプラン利用で月間売上高がパソコン経由で200万円だった場合
「〜50万円×6.5%」+「〜50万円×6%」+「〜100万円×5.5%」=117,500円
適用料率は違いますが、モバイル経由の計算式も同様です。
システムサービス利用料は楽天ポイント、取引の利便性・安全性向上のためのシステム利用料、楽天スーパーアフィリエイトの3種類です。
楽天ポイントはポイント原資の1.0%負担。取引の利便性・安全性向上のためのシステム利用料は月間売上高の0.1%です。
楽天スーパーアフィリエイトの計算は①〜③で行われます。
①:楽天スーパーアフィリエイト経由の売上×アフィリエイト料率(購入された商品のジャンルに応じて2.0〜4.0%)
②:楽天スーパーアフィリエイトシステム利用料=パートナーへの成果報酬合計×適用料率
③:①+②の合計金額
パートナーへの成果報酬合計×適用料率表
パートナーへの成果報酬合計 | 適用料率 |
〜30万円 | 30% |
〜100万円 | 25% |
〜500万円 | 23% |
〜1000万円 | 20% |
1000万円〜 | 15% |
商品ジャンル別料率テーブル
ジュエリー・アクセサリー | 4% | メンズファッション | 4% |
食品 | 4% | レディースファッション | 4% |
ペット・ペットグッズ | 4% | 本・雑貨・コミック | 3% |
ダイエット・健康 | 4% | 家電 | 2% |
※ジャンルの一部
R-Messeはユーザーと店舗間とのコミュニケーションを円滑にする機能です。
月額固定費はスタンダードプラン・メガプランは5,000円でそれ以外は3,000円になります。
楽天ペイ利用料はこちらです。
楽天ペイ利用料の料金テーブル
月間決済高 | |||||
平均決済単価 | 〜100万円 | 〜200万円 | 〜300万円 | 〜500万円 | 〜1000万円 |
〜7,000円 | 3.5% | 3.4% | 3.4% | 3.3% | 3.3% |
7000〜1.5万円 | 3.5% | 3.4% | 3.3% | 3.3% | 3.2% |
1.5〜2.5万円 | 3.5% | 3.3% | 3.3% | 3.2% | 3.2% |
2.5〜3.5万円 | 3.5% | 3.3% | 3.2% | 3.2% | 3.0% |
3.5〜5万円 | 3.5% | 3.2% | 3.2% | 3.0% | 2.9% |
5万円〜 | 3.5% | 3.2% | 3.0% | 2.9% | 2.8% |
店舗運営をサポートするためのオプションもつけられます。
各サービスは利用状況によって料金が変わるので注意してください。
①R-SNS(アール-エスエヌエス)
LINE公式アカウント、Instagram、FacebookなどSNSを利用して新しい店舗情報を伝えるためのサポートをするオプションです。
月額固定費は3,000円かかります。
②R-Mail
楽天が提供している送信リストを利用して、週1回無料でメール配信が可能です。
基本料金(月額)は無料で、メール配信料は1通で1円(税別)かかります。
楽天市場で出店するにあたって、2021年の「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2021」の総合賞を参考にしました。
総合ランキング | ショップ名 | ジャンル |
総合1位 | joshin web 家電とPCの大型専門店 | 家電・PC |
総合2位 | XPRICE楽天市場店 | 家電 |
総合3位 | アルペン楽天市場店 | スポーツ・アウトドア |
総合4位 | タマチャンショップ | 健康・食品 |
総合5位 | 越前かに職人甲羅組(DENSHOKU) | 食品 |
上記が総合1位〜5位のランキングになります。
家電と食品を扱っているショップが上位でした。
ちなみに総合6位〜10位のジャンルは下記の通りです。
総合6位は健康、総合7位は家電・アウトドア等、総合8位は家具、総合9位は医薬品・健康等、総合10位は食品でした。
1位〜10位まで衣食住のジャンルが上位を占めており、これらのジャンルは関心ある人が多いですが、競争率が高いことが予想できます。
他のショップの傾向も考えて出店するなら、自分の強みを生かせるジャンルか、衣食住でも1つか2つのジャンルに特化したショップがいいでしょう。
個人で楽天出店する方法や審査の種類と内容、出店にかかる費用、オススメなジャンルについてまとめました。
審査や経済的に乗り越えなければいけないハードルはありますが、頑張り次第ではEC事業で暮らしていくことは可能です。
この機会に楽天市場に出店してみましょう。
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