Yahoo!ショッピングで出店するには【必要なものや費用、審査落ちの理由と対策を徹底解説】

Yahoo!ショッピングで出店するにはどうしたらいいのか、悩む人もいるのではないでしょうか。

結論から言いますと、Yahoo!ショッピングへの出店はたったの5ステップと簡単です。

一方で、Yahoo!ショッピングの審査に落ちるケースもあり、十分に対策を立て置くことが大切です。

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最後まで読むことで、Yahoo!ショッピングへスムーズに出店できるようになりますよ!

目次

Yahoo!ショッピングで出店するまでに必要なもの

Yahooショッピングで出店するまでに必要なもの

まず、Yahoo!ショッピングで出店するまでに必要なものから紹介します。

出店するまでに必要なものは、以下の6つです。

・Yahoo! ID
・クレジットカード情報
・会社情報
・代表者情報
・銀行口座情報
・出店予定商材情報

また、個人事業主の場合は以下の2つも追加で必要です。

・開業届の写し
・住民税の納税証明書写し

これらを事前に準備して、スムーズに審査をパスしましょう。

Yahoo!ショッピングの出店でかかる費用

Yahooショッピングの出店でかかる費用

ストアポイント原資負担

Yahoo!ショッピングにおけるストアポイントとは、Yahoo!ショッピングで商品購入時に購入者に対して付与されるPayPayポイントを指します。

購入者に付与するポイント分の費用は店舗側も負担しています。ストアポイント原資負担は1%~15%です。

PayPayの利用者数は多く「日ごろから使用しているポイントが付与されてお得に買い物ができるから」などの理由でYahoo!ショッピングを利用している方もいるでしょう。

大きな集客力があると考えると、PayPayポイント分を負担するのは悪くない選択です。

キャンペーン原資負担

Yahoo!ショッピングでは、お得にお買い物できるキャンペーンを実施しています。キャンペーン開催時に買い物をすることで、ユーザーは普段よりもPayPayポイントを獲得できます。

キャンペーンで購入者に付与するポイントについても、ストアポイントと同様、費用は店舗側も負担します。キャンペーン原資負担は1.5%です。

アフィリエイトパートナー報酬原資

アフィリエイトパートナー報酬原資は、販売商品価格(税抜)の1%~50%に設定されています。

アフィリエイトパートナー報酬原資とは、アフィリエイトを通して商品が購入された場合に、アフィリエイトを設置してくれたパートナーに対して支払う報酬額を指します。

報酬額は1%~50%と幅広く設定されていますが、報酬額を多くすればするほどアフィリエイトを設置してもらえる可能性が上がるでしょう。

アフィリエイト手数料

アフィリエイト手数料は、先ほど紹介したアフィリエイトパートナー報酬原資の30%に設定されています。

アフィリエイト手数料は、アフィリエイトを通して商品が購入された場合に、バリューコマース社に対して支払う手数料を指します。

アフィリエイトパートナー報酬原資と混同してしまいそうですが、アフィリエイトの設置者に対して支払うか、アフィリエイトを運営しているバリューコマース社に支払うかの違いがあります。

たとえば、アフィリエイトパートナー報酬原資を20%に設定していて10,000円の商品が売れれば、設置者に対して2,000円の報酬を支払います。

2,000円のうちの30%である600円をバリューコマース社に対して支払うのがアフィリエイト手数料です。

ストア決済サービス手数料

クレジットカードなどの決済方法を利用した場合、手数料が発生します。ストア決済サービス手数料は以下の表のとおりで、支払い方法によって異なります。

支払い方法手数料
クレジットカード決済決済金額の3.24%(非課税)PayPayカード(株)発行カード※は決済金額の3.0%
PayPay(残高)決済金額の3.0%(税別)
PayPay(クレジット)決済金額の3.0%(税別)
ヤフーショッピング商品券決済金額の3.0%(税別)
ゆっくり払い決済金額の3.24%(税別)
モバイル支払い(キャリア決済)決済金額の4.48%(税別)
コンビニ決済150円/件~300円/件(税別)
銀行振込決済(ペイジー)150円/件(税別)

※PayPayカード等

初期費用・月額システム利用料・売上ロイヤリティは無料

Yahoo!ショッピングは登録時にかかる初期費用・毎月かかるシステム利用料・売上ロイヤリティのすべてが無料です。

たとえば、楽天の場合3つのプランがあり、初期登録費用と出展料を合わせて初回に必要な支払い額は最も安いプランで294,000円(税別)、最も高いプランだと660,000円(税別)が必要となります。

Yahoo!ショッピングは他のECサイトに比べて3つの手数料が無料となっており、出店のハードルが低いため利用しやすいECサイトです。


参考:料金・費用|ネットショップ開業ならヤフーショッピング

Yahoo!ショッピングで出店するまでの流れ

Yahoo!ショッピングで出店するまでの流れ

そんなYahoo!ショッピングへの出店は、たったの5ステップで完了します。

①:必要なものを用意する
②:出店審査を受ける
③:出店審査完了連絡が来たら開店準備を始める
④:開店審査を受ける
⑤:開店審査を通過すれば完了!

この章で詳しく見ていきましょう。

①:必要なものを用意する

まずは先ほど紹介した必要なもの6つ(個人事業主の人は8つ)を用意しましょう。

②:出店審査を受ける

必要なものを用意し、申し込みフォームへの入力が完了したら出店審査に移ります。

出店審査は2~10営業日と言われていますが、出店予定商材によってはさらに少し時間がかかるとの情報もあります。

出店審査をなるべく早く通過するための商材の書き方もあるので、後ほど詳しく解説しますね。

③:出店審査完了連絡が来たら開店準備を進める

無事に出店審査に通れば、Yahoo!ショッピングから完了連絡のメールが届きます。

そのメールには「ストアクリエイターPro」という、出店ショップの管理画面の案内が書かれています。

以下の設定が開店審査には必要ですので、管理画面から少しずつ進めましょう。

・トップページ
・ストアデザイン
・商品ページの出品登録
・カテゴリーページ
・ストア情報
・送料・配送方法
・ストアガイド
・キャンセル規約

Yahoo!ショッピングが公式マニュアルをWeb上に掲載していますので、ECショップ初心者の人はぜひチェックしてみてくださいね。

④:開店審査を受ける

先ほど紹介した設定がすべて完了すれば、いよいよ開店審査です。

開店審査の結果がわかるまで約2~5営業日かかります。

その間に開店までにできる準備を進めましょう。

⑤:開店審査を通過すれば完了!

無事開店審査に通過すれば、いよいよ出店開始です!

Yahoo!ショッピングの出店で審査落ちする理由と対策

Yahoo!ショッピングの出店で審査落ちする理由と対策

一方で、Yahoo!ショッピングの出店で審査落ちするケースもあります。

しかしながら、審査落ちの理由は今から紹介する5つのどれかがほとんどで、審査する前に知っておくことで対策可能です。

①:すでに使われたYahoo! IDで申請している
②:出品するものが規約違反に当てはまる
③:深夜・早朝に申し込んでいる
④:Yahooからの電話に出ない
⑤:書類の不備がある

理由①:すでに使われたYahoo! IDで申請している

1つ目は「すでに使われたYahoo! IDで申請している」ことです。

Yahoo!はオークションサイトである「ヤフオク!」の運営も行っています。

しかし、ヤフオクでせどりや転売を行っている人がおり、運営側もYahoo!ショッピングへの転売対策に厳しい目を光らせています。

仕事やプライベートで使うものをヤフオクで取引しただけなのに、履歴があるだけで落とされるのは悲しいですよね。

よって、スムーズに審査を通過したい人は、Yahoo!ショッピング出店用の新しいIDを取得しましょう。

理由②:出品するものが規約違反に当てはまる

2つ目は「出品するものが規約違反に当てはまる」ことです。

Yahoo!ショッピングでは、たばこやチケット、チャイルドシートなどの商品の出品を禁止しています。

(詳しくは運営ガイドラインを参考)

それだけではなく、以下のようなものは出品可否の審査が別途必要なため、長引く可能性が高いです。

・中古品
・酒類全般
・医薬品
・コンタクトレンズ
・ブランド品

しかし、別途審査が必要な商品の取り扱い申請は、出店後でもできます。

最短で出品審査を通過するためにも、出店審査時の出品予定商材情報は日用品や雑貨と書きましょう。

理由③:深夜・早朝に申し込んでいる

3つ目は「深夜・早朝に申し込んでいる」ことです。

深夜・早朝は機械的な形式審査のため、少しでも不備があれば落とされてしまうケースが多いです。

担当者が目で確認する昼間に、申し込みましょう。

理由④:Yahoo!からの電話に出ない

4つ目は「Yahoo!からの電話に出ない」ことです。

本人確認などのため、審査中にYahoo!から電話がかかってくることがあります。

しかし、この電話に出ず何日も放置すると落とされる可能性が高いです。

とはいえ、先ほども紹介したように基本的には昼間の連絡のため、仕事やプライベートの都合ですぐに出れないこともあるでしょう。

仕事終わりや休憩時間などを活用して、なるべく早めに折り返すことをおすすめします。

理由⑤:書類の不備がある

意外と多いのが「書類の不備」です。

誤字脱字や記入漏れ、記入箇所のズレなどのミスは出店審査に限らずよくある話ですので、申請前に間違いがないか見直しましょう。

また、審査中に口座振替用紙・本人確認通知書(法人のみ)が審査時に書いた住所へ届きます。

もし、住所を間違えていれば一向に届かないので、特に念入りに確認してくださいね。

Yahoo!ショッピングに出店するメリット

Yahoo!ショッピングに出店すると得られるメリットは以下の3つです。

・毎月8,600万人が利用している

・ブランド力が高い

・外部リンクを貼れる

毎月8,600万人が利用している

Yahoo!ショッピングに出店するメリットの1つ目は、毎月8,600万人が利用している点です。

日本最大級のポータルサイトのYahoo!JAPANトップページだけではなく、検索結果やほかの各サービスからもYahoo!ショッピングへの導線が張られています。

Yahoo!JAPAN以外にも、ソフトバンク・PayPay・LINEなどのグループ企業とも力を合わせていて、取扱高は数年間右肩上がりで成長を続けています。

そのため、Yahoo!ショッピングを利用している方が多く、大きな集客力の恩恵を授かることが可能です。

ブランド力が高い

Yahoo!ショッピングに出店するメリットの2つ目は、ブランド力が高い点です。

3万人以上のネットユーザーが評価する、株式会社日経BPコンサルタントの調査「Webブランド調査2023-春夏」によると、総合ランキングは以下の表の結果となっています。

Webブランド指数 総合ランキングサイト名
1楽天市場
2Yahoo!JAPAN
3Google
4YouTube
5Amazon

日本国内で主流なオンラインショッピングは、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonの3つです。楽天市場には劣っていますが、Amazonを5位に押さえてYahoo!JAPANは2位にランクインしています。

この結果から、Yahoo!JAPANは多くのユーザーに認知されており、ブランド力が高いと考えられるでしょう。

外部リンクを貼れる

Yahoo!ショッピングに出店するメリットの3つ目は、外部リンクを貼れる点です。

多くのECサイトでは、自社ホームページやSNSなどに誘導するリンクを貼るのは禁止されている場合がほとんどです。勝手にリンクを貼ると規約違反になり、処罰を受ける恐れがあります。

しかし、Yahoo!ショッピングでは外部リンクを貼る行為は禁止されていません。

外部リンクを貼れるため、自社の運営するSNSやホームページに誘導し、自社を詳しく知ってもらったり、SNSのフォロワーを増やしたりするなどの戦略に使えます。

Yahoo!ショッピングに出店するデメリット

魅力的なメリットのあるYahoo!ショッピングですが、デメリットもあります。

出店するデメリットは以下の3つです。

・競合が多い

・手厚いサポートはあまり期待できない

・広告を打たないといけないことがある

それぞれのデメリットを解説します。

競合が多い

Yahoo!ショッピングに出店するデメリットの1つ目は、競合が多い点です。

先ほども紹介したように、ほかのECサイトとは異なってYahoo!ショッピングは、初期費用・月額システム利用料・売上ロイヤリティが無料となっています。

そのため、参入のハードルが低くなっており、参入する業者が多く競合が多いのです。

楽天市場の店舗数は約57,000店舗、一方Yahoo!ショッピングの店舗数は1,200,000店舗となっています。Yahoo!ショッピングの店舗数は、楽天市場の店舗数の約210倍であり、競合が多いことがわかります。

手厚いサポートはあまり期待できない

Yahoo!ショッピングに出店するデメリットの2つ目は、手厚いサポートはあまり期待できない点です。

ECサイトのブランド力ランキングで1位を獲得している楽天市場では、ショップごとに専任のサポーターが付いており、出店から運営までさまざまな悩みに対してコールセンターで対応してもらえます。

また、店舗の改善方法やデータ分析など、店舗運営に関するサポートも充実しています。

しかし、Yahoo!ショッピングのサポートは受け身な対応であり、分析システムなどは無く、楽天市場の積極的かつ手厚いサポートにはおよびません。

Yahoo!ショッピングは初期費用や月額システム利用料などが無料な点を考慮すると、サポートが手薄になるのは仕方ないことです。

店舗運営のノウハウを持っている方は問題ない可能性がありますが、初心者の方はECサイトの運営に詳しい専門家の意見が必要となるでしょう。

広告を打たないといけないことがある

Yahoo!ショッピングに出店する際のデメリットの3つ目は、広告を打たないといけないことがある点です。

競合が多くなっている分、他店舗との違いを作ったり広告に力を入れたりするなどの対策が必要なため、広告を打たなければならない可能性があります。

ほかにも、広告にアフィリエイトを使用する場合があります。アフィリエイトを通して商品が売れた場合には、アフィリエイトパートナー報酬原資・アフィリエイト手数料などの費用を別途支払わなければなりません。

Yahoo!ショッピングに関するよくある質問

Yahoo!ショッピングに関するよくある以下の2つの質問を紹介します。

・個人事業主でも出店できる?

・出店代行サービスは利用するべき?

Yahoo!ショッピングを始める前に疑問点を解決し、スムーズに出店しましょう。

個人事業主でも出店できる?

Yahoo!ショッピングは、個人事業主の方でも出店可能です。

公的身分証とその他の必要書類の2点が必要です。

公的身分証(いずれか1つ)

・運転免許証

・運転経歴証明証

・在留カード

・マイナンバーカード

その他の必要書類(いずれか1つ)

・2年以内の業務地住所記載の開業届

・青色申告決算書

・賃貸借契約書

いずれも有効期限が切れていないかを確認しておきましょう。

なお、2023年10月以降の受付より、代表者様の運転免許証・運転経歴証明証・マイナンバーカードのうちいずれか1点に変更されます。

出店代行サービスは利用するべき?

初めての出店で不安な方や審査に落ちてしまった理由が不明な方は、出店代行サービスの利用をおすすめします。出店代行サービスには、商品の選定や出品、サイトの作成を依頼できます。

WEB出店代行サービスを利用せずとも出店は可能ですが、Yahoo!ショッピングでしっかり売上を立てたい方は、検討するとよいでしょう。

Yahoo!ショッピングを運用するならWacworksにご相談を

Yahoo!ショッピングで店舗を立ち上げて運用しようと考えている方におすすめしたいのがWacworksです。

Wacworksは、過去にEC業界で実績を積み上げてきたフリーランスのみ採用しています。Yahoo!ショッピングに特化した「Yahoo!コンサルティング」を行っており、Yahoo!独自のアルゴリズムを理解したコンサルタントが出店から集客改善、経営改善などをアシストします。

実際にYahoo!SEOで1位を獲得しているなど、Yahoo!ショッピングでも実績を残しているため、効果的な運用が期待できます。
ホームページからだけではなくLINEを利用した相談も可能なため、Yahoo!ショッピングの運用でお困りでしたら一度Wacworksにご相談ください。

まとめ:Yahoo!ショッピングに出店して販路を増やそう

まとめ:Yahooショッピングに出店して販路を増やそう

この記事では、Yahoo!ショッピングに出店する流れや必要なもの、費用、審査落ちの理由と対策について徹底解説しました。

楽天市場に比べると、審査はゆるいのではじめての人でも通りやすいと言えるでしょう。

この記事で紹介した5つの対策で十分出店までできるので、ぜひこの記事を見ながら出店してみてください。

最後になりますが、50社以上のEC事業をサポートした実績のある私が、ECサイトに悩む人へのアドバイスを行っています。

少しでも気になった人は、お問い合わせボタンから申し込みください。

この記事を書いた人

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬
2021年11月に創業。自社サイト、楽天市場、Yahooショッピング、AmazonなどECサイト・モールに特化したコンサルティング事業を行っています。"売上をグロースさせたことがあるコンサルタント"のみをパートナーとしてアサインし、EC事業者さまの売上・利益を最大化するお手伝いをさせていただきます。
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