楽天の店舗運営システム「RMS」の使い方は?活用するポイントも解説

「楽天RMSの使い方がわからない」「楽天RMSで売上を伸ばしたい」などの悩みを持っている方も多いでしょう。楽天RMSの機能はさまざまなものがあり、使いこなしてこそ売上の増加が見込めます。

楽天RMSはRakuten Merchant Serviceの略であり、楽天の店舗運営システムを指します。ネットショッピングで多くの方が耳にしたことがある「楽天市場」に出店できるサービスです。

楽天ID数は1億以上を突破しており、圧倒的な集客力を誇る楽天市場で上位表示されれば、多数の顧客を獲得できる可能性があります。

本記事では、楽天RMSの主な機能・楽天RMSの使い方・活用方法を詳しく解説していきます。記事の内容をもとに楽天RMSをフル活用し、売上をあげましょう。

楽天RMSの主な機能

楽天RMSの主な機能

楽天RMSの主な機能は以下の4つです。

  • 店舗の構築
  • 受注・決済の管理
  • メールの配信
  • データの分析

店舗の構築はもちろんですが、集客やデータ分析機能まで整っており、店舗運営を行うのに十分な機能です。

それぞれの機能でできることを詳しく紹介していきます。

店舗の構築

楽天RMSの機能1つ目は「店舗の構築」です。

ただ店舗を構築するだけではなく店内のレイアウト・値札の貼り付け・商品の配置変更・セール商品など、さまざまな作業をWeb上で完結できます。

ホームページの制作にはプログラミング技術が必要となるなど、店舗構築をするのは難易度の高いタスクです。しかし、楽天RMSはパソコンの使用が可能な方であればページを容易に作成できます。

また、パソコン版で店舗構築をしてもスマートフォンに対応したサイトを作成するには、スマートフォンに関する知識や新たなページ制作の手間が必要です。

近年ではスマートフォンでネットショッピングをする方が増加しており、パソコン版のサイトだけでは収益が伸びにくい恐れがあります。楽天RMSでは、パソコン版の楽天市場に商品登録をすれば、スマートフォン版にも自動で反映されます。

店舗ページの作成手順は以下の4つの手順で可能です。

  1. カテゴリの作成
  2. 商品登録
  3. 店舗のデザインを決める
  4. トップページの制作

4つの手順で簡単にできるとはいっても店舗構築は難しそうだと感じる方もいるでしょう。楽天RMSでは、販売したいと考えている商品を実際に登録する手順を体験できます。

画面の指示に沿って進めるだけで簡単に商品情報を登録可能なため、不安な初心者の方にもおすすめです。

受注・決済の管理

楽天RMSの機能2つ目は「受注・決済の管理」です。

楽天RMSでは受注・決済の管理システムとしてR-Backofficeが使用されています。新しく入った注文は「注文確認待ち」、購入者の支払いが完了すれば「配送待ち」などのように、ステータスで分けられています。

ステータスごとに一覧・分類・一括での処理が可能となっており、数多くの注文が来た際にも安心できるシステムです。

注文を承ったことを知らせるサンクスメール・発送状況を伝える発送案内メールなどを注文者ごとに1件ずつ送信していくのには手間がかかります。

しかし、R-Backofficeでは複数の注文に対して一括送信できるため、手間を削減して時間をかけずに購入者に情報提供が可能です。

注文内容の確認・配送状況など以外にも、請求書などの帳票作成・決済サービスとの連携など数多くの機能が備わっており、バックオフィスの徹底的なサポートが受けられます。

また、上記の機能に加えてBOSS(RMS自動化プラン)が用意されており、受注処理の業務を自動で行えます。

注文確認・サンクスメールの送信・発送完了メール・発送完了報告・条件に応じた注文内容の修正など数多くある日々の業務が自動化できるため、業務の効率化につながり売上を上げるための時間を捻出可能です。

月額3,000円から利用できるため、ある程度売上が安定すれば利用を検討してもよいでしょう。

メールの配信

楽天RMSの機能3つ目は「メールの配信」です。

売上アップを目指すためには、顧客とのコミュニケーションが大切です。しかし、オンライン上では顧客とコミュニケーションを取るのが難しい点が問題です。

この問題点を解決するためにメールの配信が役立ちます。顧客に対してのメールをうまく活用すれば売上増加につながるでしょう。

メール配信の活用例として以下のようなものがあります。

  • 販売している商品に関するお役立ち情報を毎週発信する
  • 自店舗の商品を過去に購入した方に新商品の紹介
  • 定期的に購入してくれている方限定のお得情報

これらの情報を顧客に向けて発信すれば、購買意欲をかきたてて売上の増加につながります。

しかし、商品や店舗に対して興味のない方にメールを送ってしまうと逆効果となるため、顧客の属性に合ったメールの配信が重要です。

楽天RMSでは購入期間・購入回数・利用サービス・年齢・都道府県・性別などの細かな条件で顧客のメールアドレスを振り分けられます。

そのため、興味を持ってもらえそうな顧客に対して一斉でメール送信できるため、効率的に効果的なコミュニケーションを取れます。

顧客の属性に応じて適切なメールを一斉送信して、顧客とのつながりを強めていきましょう。

データの分析

楽天RMSの機能4つ目は「データの分析」です。

楽天RMSのデータ分析に使えるツールとして「R-Karte」があり、売上の向上をアシストしてくれるツールが用意されています。

オンラインショップではデータ分析が手軽に行える点が大きなメリットであり、データの収集が容易なため自店舗の改善点を把握して、運営改善に活かせます。

データ分析をする上で外せないのが、売上=アクセス人数×転換率×客単価で表される「売上の公式」です。

R-Karteでは、売上の構成要素となるアクセス人数・転換率・客単価に関する詳細なデータを用いて分析が可能です。

アクセス人数をページごとに確認できるため「この商品は夏に売れ行きがよくなる」「このキーワードからの流入が多い」など、商品ごとの傾向を把握できます。

改善点が見えてきたら、アクセス数の向上のための対策方法を解説している「楽天大学のRUx」の動画講座で具体的な対策方法を学ぶことも可能です。

転換率は購入者数÷アクセス人数で求められ、アクセスした方の内どれくらいの方が購入したかを表す指標です。

転換率は折れ線グラフや円グラフなどでわかりやすく表示されており、転換率が高いページと見比べて改善点を見つけるなど、店舗の改善に役立ちます。

客単価では、同じジャンルの店舗平均や自店舗の昨年データと照らし合わせて、現在の売り上げ状況や店舗の成長を確認できます。

ページ客単価も確認できるため、商品をまとめ買いしてもらえているかがわかり、ページの改善点を見いだせるでしょう。

参考:店舗運営システム「RMS」とは|楽天市場出店

楽天RMSのその他の便利な機能

楽天RMSの主要な機能4つを紹介しましたが、その他にも以下のような便利な機能が充実しています。

  • 画像登録管理機能
  • 動画登録管理機能
  • CSVデータダウンロードサービス
  • RMS商品一括登録サービス

画像登録管理機能・動画登録管理機能では、R-Mailや商品ページで使用したい画像を登録管理したり、さまざまな形式の動画ファイルをアップロード可能です。

登録した画像の検索だけではなく、サイズ変更や一括登録と削除ができるため、使い勝手がよい機能です。

CSVデータダウンロードサービスでは受注・発送・配送に関するデータを効率的に管理できます。運送業者への伝票や納品書の処理、宛名のラベル印刷、R-Backofficeからのデータ抽出に便利な機能です。

RMS商品一括登録サービスでは、R-Storefrontの編集作業をCSVファイルでFTPにアップロードして、さまざまなページや商品を一括で編集・登録・削除ができます。

多くのページや商品数があり、管理に困っている方におすすめのサービスです。

楽天RMSには主要な4つの機能に加えて、上記のようにさまざまな便利機能が備わっており、初心者の方でも使いやすい工夫がされています。

スマホから操作できる「RMSアプリ」がある

楽天RMSには、スマートフォンから操作できる「RMSアプリ」があります。

App StoreとGoogle PlayのどちらにもRMSアプリが対応しており、どのスマートフォンからでも楽天RMSを利用可能です。

楽天RMSのアプリは以下のような特徴があります。

  • 簡単にログインできる
  • 売上を確認する
  • 顧客からの問い合わせに返信できる
  • 受注状況をチェックできる
  • 既存商品を編集できる
  • 担当のECコンサルタントの連絡先の確認

楽天RMSのアプリは使用端末に応じて指紋認証・顔認証を使用して、簡単にログインできます。売上を確認できる機能が備わっており、前日や当月の売上・転換率・客単価・これらの前月比と前年比をアプリ上で閲覧可能です。

スマートフォンで簡単に確認できるため、外出先で今後の運営戦略を練る際に便利です。

そのほかに、顧客からの問い合わせへの返信や受注状況の確認ができたり、既存商品の情報を一部変更できたりするなど便利な機能が備わっています。

顧客からの問い合わせはチャット形式で確認でき、テンプレートや画像を用いた返信も可能です。顧客からの問い合わせにはスムーズな対応が必要なため、スマートフォンを使用していつでも返信できるのは大きなメリットでしょう。

楽天RMSの特長

楽天RMSの特長

楽天RMSの特徴は以下の3つです。

  • 初心者でも簡単に操作できる
  • 自由度の高いページが作れる
  • コールセンターに問い合わせできる

楽天RMSは店舗運営が初めての方でも利用しやすいサービスで、サポート体制が充実しています。それぞれの特徴を解説します。

初心者でも簡単に操作できる

楽天RMSの特徴1つ目は、初心者でも簡単に操作できる点です。

楽天RMSは、ECサイトの作成や運営の経験がなくても操作できるようなシステムが提供されており、画面に表示される案内に沿って進めるだけで利用できます。

パソコン版で店舗構築をすればスマートフォン版でも自動的に反映されるため、特別な知識がない初心者の方にもおすすめです。

楽天RMSでは実際に店舗構築をする前に、販売商品を登録する手順をデモで体験できます。

商品番号・キャッチコピー文・送料区分の設定など、実際に商品を登録する際に必要な項目をあらかじめ確認できるため、店舗構築のイメージがつかめます。

自由度の高いページが作れる

楽天RMSの特徴2つ目は、自由度の高いページが作れる点です。

知識のない初心者の方でも簡単に利用できる楽天RMSですが、ページのカスタマイズが自由にできるのが魅力的です。

店舗や商品のページは、顧客が目にする機会が多いため他店舗と差をつけるために重要なポイントになります。

自店舗のページの使いやすさに気を配るだけではなく、デザインにも気を配って独自のページを作成しましょう。

ページやバナーの作成が不安な方向けの店舗運営支援サービスとして「RMS Service Square」があり、楽天のシステムや売上向上のためのノウハウを持った制作会社を案内してもらえます。

コールセンターに問い合わせできる

楽天RMSの特徴3つ目は、コールセンターに問合せできる点です。

楽天RMSには便利な機能が備わったシステムが数多くありますが、それぞれの操作方法を覚えるのは大変です。

初めて使う機能や久しぶりに使う機能の操作方法が分からなくて困っている場合にコールセンターに問い合わせれば、操作方法を教えてもらえます。

操作方法をネット上で調べて解決するのも可能ですが、時間がかかる作業です。楽天RMSで疑問点がある場合は、24時間体制のコールセンターを有効活用しましょう。

楽天RMSを活用するポイント

楽天RMSをうまく活用していくためには、アクセス分析やSEO対策が重要です。

Webサイトではサイトへの流入やページ閲覧数が重要視されますが、楽天RMSのようなECサイトでは異なります。

楽天RMSではアクセス数が重要なのはもちろんですが、それだけではなくアクセスした方の中で購入に至った人数を表す「転換率」を上げる必要があります。

転換率を上げるために重要なのが「アクセス分析」と「SEO対策」の2つです。楽天RMCのアクセス分析ではKPI(Key Performance Indicater)と呼ばれる以下のものを確認しましょう。

  • 利益率
  • 売上高
  • アクセス数
  • 転換率
  • 客単価
  • 顧客生涯価値

KPIの中には売上の公式である、売上=アクセス人数×転換率×客単価にも含まれている要素があり、アクセス分析で重要だとわかります。

それぞれの項目を確認して分析を続けることは売上向上のために欠かせません。

また、アクセス分析に加えてSEO対策が重要です。SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジンの最適化を意味しており、検索結果の上位に表示させたサイト流入を増やすためのことをSEO対策といいます。

SEO対策を行えばサイトへのアクセス数が増加するため、転換率が低い場合でも売上の増加につながるなどの恩恵を得られます。

楽天市場で売上アップを狙うならWacworksに相談を

楽天市場はパソコンに限らずスマートフォンからの数多くの利用者がいます。そのため、アクセス数を増やして多くの顧客を招ければ、大きな売り上げアップが見込めます。

しかし、同じく店舗を構えている経営側の利用者も数多く存在します。ほかの店舗と差をつけて独自の経営戦略を取らなければ、自店舗の売上を増加させるのは難しいでしょう。

初めての方でも利用しやすい楽天RMSですが、ECサイトの経営戦略を知らないとうまく活用できない恐れがあります。

「経営戦略のアドバイスが欲しい」「楽天市場で売上を上げたい」と考えている方は、数多くのECサイトで結果を残しているWacworksにご相談ください。

一例として、バッグや財布を扱う店舗で12か月サポートしたところ売上0万円から月に1,650万円を売り上げる企業に成長させた実績があります。

ECサイトで実績のあるフリーランスを集めたグロースハック集団のWacworks。すべてのメンバーがECサイトで実績を残しているため、どのコンサルタントに頼んでも折り紙付きの実力です。

ECサイトの運営に不安がある方は、ぜひ一度Wacworksにご相談ください。

まとめ:楽天RMSを使いこなそう

楽天RMSは初心者でも簡単に利用できる操作性・ページのカスタマイズが自由・24時間体制のコールセンターが特徴です。

店舗の構築は手順に沿って進めるだけで開設でき、受注・決済・メール配信などは、楽天RMS独自のシステムで一括で操作できるなど利便性の高いサービスです。

さまざまなデータを分析でき、分析したうえでの対策方法を詳しく解説した動画が用意してあるなど、経営改善のためのアシストがあります。

数多くある楽天RMSの機能を使いこなし、アクセス分析とSEO対策を適切に行って楽天市場で売上を増加させましょう。